シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】ONE FFでKO勝ちから凱旋の手塚翔太「僕の勢いは止められない。今後はSBを引っ張っていく選手になりたい」

2025/08/07 19:08
 2025年8月9日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.4』(U-NEXT配信)にて、オープンフィンガーグローブマッチエキスパートクラスルール3分3R延長無制限Rで、クリスチャン・グイド(アルゼンチン)と対戦するSB日本スーパーフェザー級1位・手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)のインタビューが主催者を通じて届いた。  手塚はSBフェザー級&スーパーフェザー級の二階級でタイトルマッチを経験している実力者。2023年12月にはSB中国大会で勝利し、香港Energy Fightインターナショナル・スーパーフェザー級王座を獲得。2024年12月、4月11日のONE FFで豪快KO勝利を飾った成尾拓輝と対戦してフロントチョークで勝利、2025年2月には第14代SB日本スーパーバンタム級王者の植山征紀も延長戦で破り、2023年6月から現在9連勝。4月には『ONE Friday Fights』に初参戦し、オープンフィンガーグローブ着用ムエタイルールでアリズワン・ノルシャーニーを1RでKOした。戦績は17勝(8KO)8敗1無効試合。今回からライト級に階級を上げる。  対戦相手のグイドはキック、ムエタイ、ボクシングでトータル160戦のキャリアがあるという。 倒しがいがありそうな相手 【写真】4月18日の『ONE Friday Fights』でアリズワン・ノルシャーニーを1RでKOした(C)ONE Championship――前回4月の『ONE Friday Fights』では見事な1RKO勝ちでした。 「世界の舞台で戦えてめっちゃ気持ち良かったです。お客さんがめちゃくちゃ温かいし、攻撃をしたら何でも湧いてくれるんで、自分がスーパースターになった気持ちになり最高でした! 作戦としてはバッチリハマりましたね。正直、あそこまで綺麗に倒せるとは思ってなかったんですけど、ボディへの攻撃で相手の心を折る予定だったので」 ――オープンフィンガーグローブ(以下OFG)だとボディへの攻撃が効きやすいそうですね。 「OFGでのパンチを受けると内臓に響くので、普通のグローブで受けるよりも全然ダメージが違います。でも、僕自身ももらったらやばいですし、リスクはあるんですけど、倒しやすくなりますね」 ――その後、ONEからはどういった評価を聞いてますか。 「インパクトある勝ち方だったことで反響も大きく、また呼んでいただけるとはお聞きしました。結構急にONEからはオファーが来るので、SBの試合を優先に考えてタイミングが合えば、また出てシュートボクサーの強さを見せられたらと思います」 ――その試合はキャッチウェイト(-62.14kg)でしたが、今回からライト級(62.5kg契約)に階級を上げるんですね。 「2月大会の植山征紀選手との試合の時は減量で失敗したわけじゃないんですけど、体調が悪く、いいコンディショニングで試合ができず、もうスーパーフェザー級に落とせないなと思いました。通常体重はそんなに重くないんですけど、体脂肪が少ないので、あの試合前の最後の水抜きで死にかけたんです。去年の年末の成尾選手との試合の時ぐらいからもうガンガンフィジカルトレーニングをやっていたことで、身体も大きくなって、最後の減量中もやっぱり練習中に頭が回らなくなったり、減量のための練習になっていました。階級を上げたらそこが改善できるということになり、チームで話し合って今回から階級を上げようという話になりましたね」 ――そういう中で、キック、ムエタイ、ボクシングでトータル160戦のキャリアを持つクリスチャン・グイド選手との試合が決定しました。 「調べて出てきた動画を見たところ、いけるなと。気を抜いているわけじゃないですけど、もう自分自身との戦いというか、どんな相手でも対応できる柔軟さを試したいと思います」 ――映像を見た限りでは、選手としてどういった印象がありますか。 「アルゼンチンの選手で、YouTubeでは10年前のムエタイでの試合動画を見たところ、テクニックはないんですけど、体がゴツくてパンチ力はすごいありそうなので、そこは警戒してますね。あと、5年前にはプロボクシングやオープンフィンガーグローブでの試合があり、もう鼻がへし曲がっていて根っから格闘家という印象を受けました。倒しがいがありそうな相手なのでトドメをさします」 ――階級を上げて、やっぱり狙うところはSBのタイトルですか。 「そうですね。多分、笠原弘希選手はベルトを返上すると思うので、今年は絶対にベルトを獲ると決めています。一位はポッシブルKですが元同門なのでどうなのかなと。だから2位の基山選手と11月のS-cupでタイトルマッチになれば最高だなと勝手に想像しているんですけど、その試合に向けても今回は絶対落とせないなと。勝ってマイクでシーザー武志会長にアピールしたいと思います」 ――笠原友希選手もライト級に階級を上げる可能性もありますよね? 「その可能性もありますが、4度目の対戦をみんなは見たいですか(笑)。最近は行ってないのですが、昨年の冬にシーザージムに出稽古に行ったことがあり、山田ツインズや友希とでスパーリングで手を合わせたのですが、そこで友希は階級を上げるとかは特に話してなかったのでどうなんでしょうね」 ――シーザージムでの出稽古で一番タメにになったことはありますか。 「練習のことではないんですけど、シーザージムでは、リングは神聖な場所ということでグローブを床に置いてはいけなく、僕はそれを知らずにグローブを床に置いていたらシーザー会長に怒られたので、そういう礼儀から凄く勉強をさせていただきました。あと、シーザー会長から気に掛けていただけるようになっているのを感じたので嬉しいですね」 ――現在9連勝中だけにシーザー会長も注目しているかと思います。 「僕の勢いは止められないですよ。僕はSBでアマチュアからずっとやってきて、今後はSBを引っ張っていく選手になりたいと思っています」 ――今大会では海人選手が不在の中、笠原弘希選手は4階級制覇を狙っていてSB新エースに名乗りを上げています。ご自身も名乗りを上げますか!? 「新エースになりたいですし、なります! この前の会見の動画を見たんですけど、弘希選手はイモト選手に対して発言していることはカッコいいなと思いました。今、他団体に出て結果を残しているのは、弘希選手ですし、ああいう発言に説得力がありますよね。友希もそうですけど、カッコいいですよね。SBでこの階級のチャンピオンになってベルトを巻いたら、他団体のリングにも出てSBの強さを証明するためにもばんばん暴れますよ」 ――ちなみに前回のONEのKOボーナスは入ったんですか? 「入りました! 欲しかった10万円のブランドのスニーカーを買って、妹に空手の道衣をプレゼントしました。あと、将来僕はジム経営したいので、そのための貯金もしましたし、あとはクラブでパーティーしちゃいました(笑)」 ――今回、ベストアート賞を取ればSBでも100万円を取れる可能性もあります。 「もう狙いますよ。絶対に獲って、SBで稼ぎまくって今SBのアマチュアで頑張っている子たちに夢を見せていくのも僕の使命かと思います」 ――SBには夢があると。 「他のシュートボクサーはみんな真面目で、俺だけタトゥーが入ってて、なんか浮いてる感があるんですけど、やることは絶対やってるんで、さらに今年は暴れます!」 
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