MMA
インタビュー

【UFC】中村倫也、セコンドに堀口恭司&マイク・ブラウンで「ポジティブなエネルギーを浴びながら学んできた」「フレッチャーは諦めが悪い選手。彼が感じたことのないようなスピードやレスリング力を体感させる」=8月3日(日)朝7時

2025/08/02 23:08

自分を信じきれなかった部分を、アメリカのポジティブなエネルギーを浴びながら作って来た

 前戦ムイン・ガフロフ戦では、直前で構えが定まらないなど、迷いを抱えながら戦った。

「あの負けから学んだことはすごく多いです。技術的な部分で言えば、自分のMMAの土台として育ててきたレスリングを、まさか信じないで試合に上がってしまった。そこがまず大きな、根本的なミスでした。なので、まずはそこをしっかり作り直すというか、世界のトップジムでたくさん練習して、また自信を取り戻してきたので、もう大丈夫です。メンタル的な部分でも、本当にそこに繋がってくるんですけど、自分を信じきれなかった部分を、アメリカのポジティブなエネルギーを浴びながら学んできたかなと思います」と、今回はたしかな手ごたえを得ているようだ。

 対戦相手のネイサン・フレッチャーはパディ・ピンブレット率いるNext Generation MMA Liverpool所属で、キャリア初期は桜庭スパッツを愛用していた極め技師だ。身長は170cmで中村と同じながら、リーチが178cmと4cm中村を上回る。9勝中、1KOと7つの一本勝ちをマークするグラップラーで、4つのリアネイキドチョーク、2つの肩固め、1つの三角絞めが決まり手でトップ、バック、ボトムからも極めを持つ。

 Cage Warriorsで活躍後、24年3月のTUFに階級上のフェザー級で出場したが初戦でカーン・ オフリに判定負け。24年9月のUFC APEX大会でリトアニアのジギマンタス・ラマスカとフェザー級で対戦し、2Rにボディロックテイクダウンからサイド、マウント、肩固めで一本勝ち。25年3月のUFCロンドン大会で本来のバンタム級に落として9勝2敗のケイラン・ロクランと対戦し、スプリット判定で惜敗している。

 中村が練習するATTの強みのひとつは、世界各国のトップ選手が集まっていること。仮想フレッチャーとして、「寝技でのフィニッシュが多いので、そこに長けている選手を想定していました。そういう展開が得意な選手としっかり対策をして、危ないシチュエーションになった時の最悪のケースも想定して準備してきました。

 相手がやりたいことは、おそらくバックを取って首を絞めてくることだと思うので、特にそのポジションに入られた時の準備をしてきました。ただ、ATTの寝技が強い選手といっても、みんな打撃もレスリングもできた上で寝技が強いので、当然ストライキングも磨いてきましたし、そこもバッチリ出せるかなと思っています」と、準備万端であることをうかがわせる。

「ハリー・ポッターみたい」と評した英国のフレッチャーを「もちろんUFCで戦っている選手なので全体的にバランスが良くて、諦めが悪いというか、やり抜く力を持っている選手だなと思っています。でも、自分としても、彼が感じたことのないようなスピード感やレスリング力を体感させる準備はしてきました。そして、それを見ている皆さんにもお伝えできればなと思っています」という。

 今回試合が行われるUFC APEXのオクタゴンはフルサイズのケージより少し小さいが、「サイズのことを考えると、彼は相手を捕まえたいタイプの選手なので、どちらかと言えば狭い方が好きなのかなとは思います。でも、自分も同じで、どんどんコンタクトして制していくスタイルが大好きなので。お互い好きなんじゃないですかね。だから結局、広くても狭くてもあまり変わらないのかなと思っています。彼も攻撃的な選手なので、結構噛み合って面白い試合になるんじゃないかなと期待しています」と、コントクトが多い、動きのある試合になるとした。

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