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【修斗】住村竜市朗がソーキに判定勝ちで世界ウェルター級暫定王座獲得、3団体制覇王者に! パク・ボヒョンが緊急参戦の宝珠山をTKOで世界女子ストロー級暫定王者に、シモンが安芸に一本勝ち、シヴァエフが西尾をKO!

2025/07/21 15:07
 2025年7月21日(月・祝)17時30分から、東京・後楽園ホールにて『プロフェッショナル修斗 2025 Vol.6』(ABEMA配信)が開催された。  9月21日(日)東京・ニューピアホール(昼夜大会)のカード発表に続き、サステイン主催の「2025年プロ修斗公式戦スケジュール」も発表され、11月22日(土)に大阪・GORILLA HALL OSAKA大会、年末の12月14日(日)新宿FACEで女子公式戦「COLORS」の開催が決定している。 ◆2025年サステイン主催プロフェッショナル修斗公式戦日程 7/21(月・祝)東京・後楽園ホール9/21(日)東京・ニューピアホール ※昼夜大会10/11(土)東京・新宿FACE11/16(日)東京・後楽園ホール11/22(土)大阪・GORILLA HALL OSAKA ※追加12/14(日)東京・新宿FACE  女子公式戦「COLORS」開催決定 プロ修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.6 速報 ▼メインイベント 第9試合 修斗世界ウェルター級暫定王者決定戦 5分5R×ソーキ(同級2位・NASCER DO SOL)76.7kg[判定0-3] ※46-48×2, 45-49〇住村竜市朗(同級3位/TEAM ONE)77.0kg※住村がウェルター級暫定王者に  DEEP、PANCARSEに続き史上初となる3団体制覇を目論む住村竜市朗(同級世界3位/TEAM ONE)が、元環太平洋王者・ソーキ(同級世界2位/NASCER DO SOL)と「世界ウェルター級暫定王者決定戦」を行うことが正式に決定した。  住村は、2024年9月に約12年振りに修斗へ復帰。西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)に経験値の差を見せつけ“塩漬け”して完勝。当初、2025年5月18日のニューピアホール大会で、現環太平洋王者・墨吉涼太(誠流会館)との暫定王座決定戦が決まっていたが、墨吉が負傷欠場でタイトル戦が流れることに。  当日、住村は盟友の皇治、矢地祐介と共に「能登半島復興支援EXマッチ」を行い、EXマッチ終了後の皇治からのマイクアピールでケージに上がったサステイン坂本一弘代表に次回大会での仕切り直しの一戦をリクエスト。協力した皇治の後押しもあり、今回の暫定王座戦が決定した。  一方、対戦相手のソーキは、墨吉涼太に2連敗中。8カ月ぶりの再起戦に向け、動画では何故かワイシャツにパンツ一丁という出立ちでコメント。住村の身体を気遣うメッセージもあり、油断させて寝首をかこうとしているのか? そこには当然駆け引きがあり、ソーキにも期するものがあることが伺える。  同級正規世界王者のエルナニ・ペルペトゥオは、2023年11月の田村ヒビキ戦以来、怪我などもあり防衛戦を行えておらず、「暫定王者決定戦」のために修斗にカムバックした住村が、史上初の3団体制覇の偉業を成し遂げるか? ソーキが“だまし討ち”で波乱を引き起こすか? 注目だ。 住村「水抜きしててちょっと声が出ないんですけど、今回も青コーナーということで、挑戦者の気持ちでソーキ選手に挑めるので、しっかりソーキ選手に勝ちたいと思うので、皆さん応援よろしくお願いします」 ソーキ「NASCER DO SOLから来ましたソーキです。住村選手、本当に僕は格闘技始めた昔から見ているようなすごい選手で、僕の打・倒極、何かが通用するとか全く思ってないですし、勝つ可能性も20%かなとは思うんで、とりあえず魂はぶつけに行ってきます。以上です」  1R、サウスポー構えのソーキに、オーソの住村。ソーキは左インロー。住村の右ハイ、左前蹴り、右前蹴りローを掴んだソーキだが、そこでバックに回る住村、しかしソーキも脇を潜り、正対して離れる。  詰める住村は右ハイ、左前蹴り。ブロッキングのソーキは左右フックの飛び込みもまだ遠い。住村は右を振って前に。 シングルレッグを持ち上げテイクダウンのソーキ。すぐに立つ住村なおも組むソーキを突き放す住村。右前蹴りを掴んだソーキのシングルレッグにバックに回る住村。片ヒザ立ちになるソーキに住村はバックから片足をかけて背後から左パンチでホーン。  2R、左のソーキに入らせないように右前蹴りの住村。さばくソーキを詰めて右を振って左で差して押し込み。四つに組んでヒザを突く住村を払い腰テイクダウンはソーキ! すぐに立つ住村は右ヒザもローブロー。ソーキが立ち、再開。左オーバーハンド。住村は右前蹴り2発。ソーキの左の入りに右前蹴りも2度目のローブローに。中断。住村に「減点1」で再開。  圧力かける住村にソーキはニータップでテイクダウン。すぐに立つ住村は正対して体を入れ替えバッククリンチ。ヒザを突く住村。ソーキは正対して離れ際に尻もち、そこで蹴り上げを当てるソーキはシングルレッグで立ち上がり。 それを切ってスタンドバックに回る住村。細かいヒザを突く。再びソーキは払い腰狙いもすかした住村がバックからリアネイキドチョーク狙いもソーキは作らせずホーン。  3R、左右前蹴りでけん制する住村。ソーキの左前蹴りはかわして右で飛び込むと、ソーキは右をヒット! しかし住村もかまわず右前蹴りから右ストレートを当てて前に。そこにシングルレッグのソーキ。バッククリンチも、腕を押し下げて正対し、首相撲ヒザの住村! 離れるソーキは右で差して組むと住村はケージ背に。ソーキの左に住村は右前蹴りも腿よりのローブローに。  再開。左で差して押し込む住村ソーキが離れると右前蹴り。組んでヒザからボディロックテイクダウンのソーキはすぐにバックに回るが、前に落とした住村。ホーン。  4R、右から左を突くソーキ。首相撲ヒザの住村に、ソーキはダブルレッグテイクダウン。すぐに立つ住村は押し込み、ヒジヒザで離れる。ソーキの左オーバーハンドをかわした住村が前に。ケージに押し込むとソーキが体を入れ替える。突き放す住村は左ヒザを突く。ソーキも右を入れて離れる。  詰めるソーキに、住村は左回り。ソーキの左をかわした住村は組んでヒザ。ソーキは四つから小外がけテイクダウン! 残り15秒をトップから細かいパンチもホーン。  5R、ワンツーで前に出る住村に左を返すソーキ。住村の右ハイはかわすと、ワンツースリーからダブルレッグで崩して立ち際にヒザ。しかしローブローに。中断後、再開。  右前手のダブルで前進のソーキに、住村は右ストレートで詰め。左ミドルを当てるソーキ。さらにケージを蹴ってスーパーマンパンチ。左フックをかわす住村は詰めて左から右! 後退するソーキに右、右前蹴りを腹に効かせるとソーキも左ミドルハイ。住村は右前蹴りから前に。右を突いてソーキの左の打ち返しに一気にラッシュ。ソーキも左を振ってホーン。  判定は3-0(48-46×2, 49-45)で住村が勝利。3団体制覇王者となった住村は、「すみません。しょうもない試合をして申し訳なかったです。ソーキ選手、気持ちが見えたすごいいい選手で、1Rにパンチが効いて、そこからダメダメで申し訳ないです。こんなしょっぱい試合で申し訳ないんですが、坂本代表、どうか今年中に正規のチャンピオン(エルナニ・ペルペトゥオ)とやらせてください」と語った。  坂本一弘サステイン代表は、「3つ(修斗、PANCRASE、DEEP)も獲ったというのは偉業。正規と王座を統一してほしい」と語り、今大会のMVPに住村を選んでいる。 [nextpage] ▼第8試合 世界女子ストロー級暫定王者決定戦 5分5R〇パク・ボヒョン(韓国・同級1位/mob)51.6kg[4R 1分38秒 TKO] ※レフェリーストップ×宝珠山桃花(日本・同級2位/赤崎道場A-SPIRIT)51.9kg※パク・ポヒョンが女子ストロー級暫定王者に  今大会で行われる予定だった女子ストロー級女王・藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)の初防衛が藤野の負傷により消滅。調整中に右目に打撃を被弾し、以前に負った眼球の損傷箇所が再発。「右眼眼内レンズ脱臼」と診断され、緊急手術が必要となり、今大会を欠場することとなった。  宙に浮いた形となったパク・ボヒョン(韓国・同級1位/mob)だったが同級2位の宝珠山桃花(日本/赤崎道場A-SPIRIT)が即答で対戦を快諾。世界女子ストロー級暫定王者決定戦として試合を行うこととなった。  宝珠山は先月14日に新宿FACEで行われた女子修斗公式戦“COLORS vol.5に出場したばかり。メインで“JK空手ガール”高田暖妃(AACC)と対戦し、世界ランカーの実力と意地を見せつけ完勝。リング上から藤野vsパクの一戦を会場で見届け、次期挑戦者が自分であることをアピールしていた。世界王者への道のりは少し早くなったが、勢いそのままに世界戦に挑めるのは宝珠山にとっても好都合と言っていいだろう。モメンタムを味方につけ、“最強の挑戦者”と言われたパクとの暫定王者決定戦に挑む。  パクは、2024年4月にCOMBATE以来、1年9カ月ぶりに復帰。『Ring Championship 04』で古賀愛蘭にスプリット判定負けも、9月に修斗初参戦を果たすと、初戦で現女子スーパーアトム級世界王者・渡辺彩華(AACC)に殴り勝っての判定勝ち。続く2025年3月にはソルトを相手に得意のパンチで優位に立ち、判定3-0で完勝。タイトルホルダー2人を撃破し、挑戦者に名乗り出ていた。 宝珠山「まずはそもそもこの試合は藤野(恵実)選手とパク選手の試合でしたので、パク選手、受けてくださって本当にありがとうございます。韓国語練習してきたんですけど、ちょっと緊張で飛んじゃったんで日本語で。自分らしい試合ができればいいと思っています。どうぞ応援よろしくお願いいたします」 パク・ボヒョン「こんにちは。韓国から参りましたパク・ボヒョンです。まず、試合を受けてくれてありがとうございます。桃花選手に感謝します。それと、当日は私のものです」  1R、ともにオーソドックス構え。パクは左ジャブを上下に突いて左で差して組み。四つの宝珠山は体を入れ替え、細かい左ボディ。パクが体を入れ替えブレーク。  ジャブを突き、ワンツー、左フックを当てたパクに宝珠山はローシングルも差し上げるパクが押し込みブレーク。ワンツーで詰めるパクは首相撲ヒザでホーン。  2R、ジャブの刺し合い。ヘッドムーブしながら左右のパクはワンツ! 頭が止まる宝珠山は被弾、シングルレッグをがぶられた宝珠山。下から立ち上がり時にパクのヒザを被弾し、反則でストップ。  パクに「減点1」で再開。前後のステップからシングルレッグでケージまでドライブしてボディロックからバックに回り引き込んでトップに回る宝珠山。しかしパクもケージを使って立ち上がり。なおもバッククリンチの宝珠山に胸を合わせて離れて、すぐに打撃で前に。  スタンドでパクは左ジャブを当ててボディ打ちも。宝珠山のシングルレッグを切ってマウント。左枕で肩固めも狙い、パウンド、ヒジを連打! 宝珠山も半身になって耐える。  3R、左目上をカットした宝珠山。パクの左ロングフックを被弾すると、パクもワンツーの右! そこで掴んだ宝珠山だが、クリンチからヒザはパク。ケージに詰めてワンツーの右を連続ヒット! ダブルレッグの宝珠山を切ってバックに回るパク。サイドバックからパンチ。  口から出血した宝珠山は仰向けになり下からストレートアームバーで体を入れ替え! トップになるが、下のパクはクローズドガードから三角絞め狙い。宝珠山は上体を上げて組ませず。パウンドで腰を抱きホーン。  4R、開始後すぐにドクターチェック。左目下を腫らした宝珠山。再開。ワンツーで前に出るパクにダブルレッグからケージまで押し込む宝珠山。しかし体を入れ替えるパクはヒジで離れる。  ジャブの刺し合いから宝珠山のシングルを切ったパクが左右連打。さらに組みつこうとする宝珠山を切ってパンチ。止められてもおかしくない状況。宝珠山が座り込んだところでレフェリーが間に入った。  試合後、新王者のパクは「対戦相手が変わり、もっと勝てると思ったけど、桃花選手はすごい選手ですね。ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 フライ級 5分3R×安芸柊斗(同級世界6位/MMAZジム)56.5kg[1R 4分10秒 リアネイキドチョーク]〇シモンスズキ(同級世界9位/和術慧舟會HEARTS)56.5kg  フライ級新人王のシモンスズキ(同級世界9位/和術慧舟會HEARTS)が登場。シモンは5月のニューピアホール大会で自身初の国際戦で体重超過のフィルダウス・フェイジエフ(ウズベキスタン)と対戦し、粘るフィルダウスをリアネイキドチョークで1R勝利。  24年11月の中池武寛戦のTKO勝ち、25年1月の山本壮馬戦の判定勝ちに続く3連勝中で、混戦のフライ級の中で徐々に注目される存在となって来ている。  そして今回挑むのが世界戦を2度経験している四国のトップランナー安芸柊斗(同級世界6位/MMAZジム)だ。リーチを生かした多彩な打撃と組みのコンビネーションを主武器とするオールラウンダーで、西村大地、親川龍を相手に2連勝も、25年1月に現世界王者の関口祐冬(修斗GYM東京)との暫定王座戦で4R リアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならず。半年ぶりの再起戦となる。  安芸が復活の狼煙を上げるか? シモンが勢いで打ち砕くか? 注目のフライ級ランキング戦だ。 シモン「安芸(柊斗)選手はタイトル経験とかあって、僕より戦ってて気持ちの強い選手かなと思うんで、僕も喧嘩しに行くつもりです。殴り合いを楽しんでいこうと思ってるんで、ぜひ見てください。以上です」 安芸「2人でしっかり盛り上げて、面白い試合になると思います。皆さん楽しんでください」  1R、先にサウスポー構えから左を突くシモン。安芸は右でダウンを奪うと、立つシモンは組み。四つから安芸は大振りのフックに左も当てるが、詰めるシモン、安芸は跳びヒザもスリップして下に。サイド奪うシモンは腕十字狙いも外して立つ安芸。  左右から右で差して組むシモン。脇潜り左足かけてバッククリンチ、ボディロックテイクダウンからバック、リアネイキドチョーク、安芸の身体を伸ばして極めた!  試合後、シモンは「まず会場に来てくれた方、ありがとうございました。ベルト、ベルトが欲しいんで、関口(祐冬)君、俺とやらないっスか? 来てるんじゃないの? 俺とやれそうだったら、オファー待ってる」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 ライト級 5分3R×西尾真輔(同級世界5位/シューティング宇留野道場)70.1kg[2R 5分00秒 KO]〇シヴァエフ(同級世界8位/リバーサルジム新宿Me,We)70.2kg  約半年振りの登場となるのが2024年度ライト級新人王、シヴァエフ(同級世界8位/リバーサルジム新宿Me,We)だ。  ムクロックに判定勝ち後、KENZO、山下康一郎、手島響をいずれも2R フィニュシュしての4連勝。これまでは山口を拠点にしていたが、25年に入りリバーサルジム新宿Me,Weに移籍。心機一転、移籍初戦を迎える。  その対戦相手はPANCRASEでも活躍する“ぶん殴りマッスル”こと西尾真輔(同級世界5位/シューティング宇留野道場)。はち切れんばかりのマッスルボディから繰り出される剛腕で、24年9月にはマックス・ザ・ボディを1R KOに下すなど、数々の選手を薙ぎ倒してきたが、1月の後楽園ホール大会で環太平洋王者エフェヴィガ雄志に挑む予定も、緊急搬送され前日計量に来れずに不戦敗。  名誉挽回の為には何がなんでも勝たなくてはならない一戦となった。経験で勝る西尾か? 無敗の新人王・シヴァエフか? 新人王にとっては試練の2番勝負となる。 シヴァエフ「僕が西尾選手にチャレンジするような図式のマッチメイクだと思うんですけど、今僕が持っているものが劣ってるとは全く思ってません。Resolveでやってきたことと、Me,Weで積み上げてきたこと、150%の自分たちで明日は絶対勝ちます。応援よろしくお願いします」 西尾「まずは前回、試合をキャンセルしてしまい、すみませんでした。そして、今回復帰の場を与えてくださった修斗関係者様、挑戦を、試合を受けてくれたシヴァエフ選手ありがとうございます。いい試合をしていい日にするんで、皆様楽しんでください。よろしくお願いします。押忍」  1R、早々のシヴァエフのシングルレッグをがぶった西尾はダースで組むが、亀に戻したシヴァエフ。西尾はさらにダースクラッチも正面に戻して立ち上がったシヴァエフ。ここも西尾が首をがぶり強引に引き落とし。首を抜くシヴァエフに背後からアッパー。ダブルレッグのシヴァエフをがぶり。離れて右のシヴァエフをかわして西尾は右を打ち込む。  2R、左右フックの西尾に、シヴァエフは右を振るがバランスを崩すと、そこでトップを奪う西尾。インサイドガードからパウンド。蹴り上げから立つシヴァエフは左ハイ。  さらに首相撲ヒザ、ヒジを効かせると、組みと強振でスタミナ厳しい西尾は被弾し鼻血。しかし、残り1分、組んだ西尾。引きはがしたシヴァエフは右を当てると金網まで後退、さらに右を当ててダウンを奪い、パウンド。2R 5分ちょうどでレフェリーが間に入った。  試合後、シヴァエフは「次はもっとテクニカルなMMAファイターの試合をするので、これでトップ戦線に食い込めたと思うので、次に期待します」と語った。 [nextpage] ▼第5試合 バンタム級 5分3R×青柳洸志(同級世界9位/修斗ジム神戸)61.1kg[2R 4分33秒 TKO]〇中野剛貴(KRAYZY BEE/NAUGHTY HOUSE)60.9kg “和製ダゲスタン”青柳洸志は4連勝中。24年12月の前戦で西村大地にダースチョークで一本勝ち。対する中野剛貴は、瀬戸口怜久、松下祐介を相手に2連勝中。 中野「ランキング入っていて4連勝中の中で自分の試合を受けていただいてありがとうございます。めっちゃいい試合して後楽園ホール盛り上げるんでよろしくお願いします。楽しみにしててください」 青柳「中野選手、熱い選手なんで、熱い試合できたらいいなと思います。以上です」  1R、オーソの青柳にサウスポー構えの中野は左でダウンを奪うも立ち上がる青柳。中野の詰めにダブルレッグテイクダウン。下の中野は足を戻して立ち上がるが、すぐに詰める青柳がケージに詰めてダブルレッグテイクダウン。ハーフから細かいパウンド。  2R、先に詰める青柳がダブルレッグテイクダウン。右で足を超えるが中野は立ち上がり。サウスポー構えの中野は右回り。青柳は右ロー。バックフィストもブロッキングの中野は右ジャブを刺し、青柳の組みを切って左を入れる。  左ミドルを当てる中野。さらに右ジャブ! 青柳の詰めに左ジャブ、さらにケージに詰めて右ストレートを当てると、青柳がダウン! 中野がパウンドをまとめた。  試合後、セコンドのコクエイらチームに感謝の言葉を述べた中野は、最後にRIZINフライ級GPのアーセン山本にエールを贈った。 [nextpage] ▼第4試合 インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2R〇黒部和沙(勝ち点2/TRIBE TOKYO MMA)52.1kg[判定3-0] ※20-18×3×マッチョ・ザ・バタフライ(リーグ初戦/総合格闘技道場コブラ会)52.2kg  黒部は、5月に友利琉偉に1R KO勝ちも、友利の体重超過により、黒部戦はインフィニティリーグ公式戦としては行われず、黒部和沙に勝ち点2が与えられた。  マッチョ・ザ・バタフライはリーグ初戦。前回出場したインフィニティリーグが2014年度で11年ぶりリーグ参戦。  1R、ともにオーソドックス構え。左フックを当て、右カーフも行き過ぎない黒部。マッチョ・ザ・バタフライも右の蹴り返し。左フック。右で飛び込む黒部に、マッチョ・ザ・バタフライは右を合わせるが、組んだ黒部は左差しでボディロックテイクダウン。サイドからすぐにバック、ボディトライアングル。背後からパンチし、リアネイキドチョークを狙う。首を守るマッチョ・ザ・バタフライ。黒部は背後からヒジ。残りわずかで黒部は腕十字もホーン。  2R、黒部の右に右をかぶせるマッチョ・ザ・バタフライ。右カーフ、ハイも。さらにシングルレッグでケージまでドライブ。肩口まであげるところで足を抜いた黒部。フロントで後方に回すがトップの取り合いで引き込む形になったマッチョ・ザ・バタフライ。  上の黒部は片固め! 側頭部に腕を当てるマッチョ・ザ・バタフライは防御。黒部はバックに移行。背後からパンチを入れながらリアネイキドチョーク、おたツイスターを狙うもマッチョ・ザ・バタフライも防いでホーン。判定3-0(20-18×3)で黒部が勝利。 [nextpage] ▼第3試合 インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2R×田口恵大(勝ち点0/RISING SUN)51.8kg[1R 2分17秒 反則失格] ※ローブロー〇友利琉偉(勝ち点5/パラエストラ小岩)52.1kg 友利「試合頑張ります。応援よろしくお願いします」 田口「打撃戦になると思うんで、バチバチの試合するので、皆さん応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。インローの田口。友利も右カーフ。インローの友利に、ワンツーの田口。右を当てて、左フックもヒットさせる友利!  組む田口を右で差して崩す友利は立ち際にパウンドも、立つ田口がケージに押し込み右ヒザ。これがローブローに。中断。亀になったまま動けない友利。続行不可能で田口が「反則失格」に。友利は担架で運ばれた。 [nextpage] ▼第2試合 インフィニティリーグ2025女子スーパーアトム級 5分2R△erika(勝ち点3/THE BLACKBELT JAPAN)49.9kg[判定1-0] ※20-18, 19-19×2△嶋屋 澪(勝ち点1/SISU MMA&BJJ)49.3kg  THE BLACKBELT JAPANのericaは、元RISE QUEEN王者“三児のヒロイン”。全日本アマチュア選手権を圧巻の打撃で制すと、2024年12月の『COLORS vol.4』でプロデビュー。抜群の打撃センスと勝負度胸で吉成はるかに判定勝ち後、2025年5月の初戦で村上彩に判定2-0で勝利しインフィニティリーグを白星スタートしている。  嶋屋は、プロ修斗1勝1敗1分。25年5月の前戦で高本千代に判定負けも鋭い打撃を見せている。 嶋屋「リーグ戦まだ勝ち点もらえてないのでポイントを取れるように頑張りたいのと、メダルも欲しいので勝てるように頑張ります。よろしくお願いします」 erika「前回勝ち点2になったんですけど、ちょっと少なすぎなんで、今回たくさん点数もらいたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、蹴り合いから右ストレートでいきなりerikaからダウンを奪った嶋屋! パウンドも立ち上がったerika。詰めて首相撲ヒザの打ち合い。体を入れ替え合い、ブレーク。左ストレート、左ヒザで前に出るerika。ケージ背に首相撲の嶋屋だが、ヒザを突く数はerika。ブレーク。  erikaの左ローに左右の回転の速い嶋屋が前に。組むerikaは首相撲勝負。体を入れ替える嶋屋を再びケージに押し込み、首相撲ヒザを連打する。ブレークから左ハイをヒットする嶋屋。すぐに間合いを詰めるerikaは首相撲ヒザでホーン。  2R、右ミドルのerikaに、オーソから左の蹴りの嶋屋。erikaは1R同様に首相撲勝負。ヒザを突くと、嶋屋も体を入れ替えヒザを打ち返す。ブレーク。左フックからすぐに組むerika。嶋屋は打開する組みが欲しい。頭をアゴ下につけて押し込むerika。ブレーク。  左ストレートを当てる嶋屋に、すぐに組むerikaはヒザ、ヒジ、。ブレークから組むerikaは脇潜り、残り1分40秒でバックへ。4の字ロックでリアネイキドチョーク! 喉下に入りかけるが、後ろ手を剥がそうとする嶋屋。  判定は1者20-18でerikaを支持も、19-19×2で1-0ドロー。ともに勝ち点は1に留まった。 [nextpage] ▼第1試合 インフィニティリーグ2025女子スーパーアトム級 5分2R〇村上 彩(勝ち点4/修斗GYM東京)49.2kg[2R 4分49秒 腕十字]×片山智絵(リーグ初戦/修斗GYM大阪)49.8kg  村上は、女子スーパーアトム級(-50.0kg)では元DEEPJEWELSミクロ級王者の村上彩(修斗GYM東京)の初参戦が電撃決定。女子史上最速で柔術黒帯を取得するなど他を圧倒するグランドテクニックでDEEP JEWELSを席巻した村上のエントリーがインフィニティリーグにどのような化学反応を起こすか。2024年9月にDEEP JEWELSで桐生祐子に腕十字で一本勝ち。2025年5月の初戦ではerikaに判定0-2で敗れた。  片山は、2024年8月のトライアウトルールで徳本望愛と判定0-1ドロー。 片山「デビュー戦で、インフィニティリーグの初戦なのでしっかり、ベテランの村上選手が相手ですが、勝ってこれからリーグ戦盛り上げていきたいと思ってますので、応援よろしくお願いします」 村上「1試合目なんで、1試合目から盛り上げていきたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーからの村上の組みに、右で差して押し込む片山に、四つから体を入れ替えた村上は右差しで崩し、いったん頭を抱えるが、片山も頭を抜いて離れようとするが、腕を放さない村上は大外刈りテイクダウン!  クローズドガードから右足抜きハーフにする村上だが、フルガードに戻した片山が右で差して立ち上がると、片山についていく村上は首投げテイクダウン。サイドを奪われるが、亀になる片山は村上の腕十字狙いを作らせずに立ち上がり。首相撲ヒザ、村上は小内刈テイクダウンに、片山は股を潜り立ち上がる。  2R、右を突く片山に、村上も左右を打ち返して、片山の左の蹴りを掴んでテイクダウン。首を抱えながらハーフからパス。マウントの村上にケージを蹴って後転で上下を入れ替える片山。  下の村上は蹴り上げで立ち上がり。その立ちにバッククリンチの片山は右を突くが、詰める村上は右で差して押し込み。ヒザを突く片山にテイクダウンの村上。ここも跳ね上げて蹴り上げ、左で差してスクランブルで立つか片山。  右の後ろ蹴りも、村上は左右から右フックを当てると片山は左ヒザ! しかしそのまま詰めて崩した村上はすぐにサイドを奪い、一気に腕十字! ヒジを伸ばして極めた。  勝ち点4を獲得した村上は、「一本で勝てて嬉しいです。1R目で獲りたかった。あとのインフィニティリーグも勝って優勝します」と語った。 [nextpage] ▼OPファイト 2025年度新人王決定トーナメント2回戦 バンタム級5分2R ※17:30開始×御前昴史(パラエストラ小岩)60.9kg[1R 3分40秒 KO]〇福元大貴(リバーサルジム立川ALPHA)61.0kg 福元「圧倒して勝ちます」 御前「KOか一本取って準決勝に繋げたいと思います」  1R、御前から詰めて組んで首投げ、小手投げも離れる福元。右当てて右で差して押し込み。御前が投げるがすぐに立つ福元が前に。跳びヒザから左ロー、さらに右で詰めて、御前の打ち終わりに左から右のダブル! 左を出していた御前はカウンターでもらい倒れた。福元がKO勝ちで決勝進出。 [nextpage] プロ修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.7 2025年9月21日(日)東京・ニューピアホール[開場]12:00[開始]12:30 【昼の部 決定対戦カード】 ▼世界ストロー級チャンピオンシップ 5分5R田上こゆる(王者・初防衛戦/BLOWS)山上幹臣(挑戦者・同級1位/総合格闘技道場STF) ▼女子アトム級 5分3R中村未来(同級世界1位/マルスジム)青野ひかる(FIGHT LYNX) ▼インフィニティリーグ2025女子スーパーアトム級 5分2R高本千代(高本道場)片山智絵(修斗GYM大阪) ▼インフィニティリーグ2025女子スーパーアトム級 5分2R村上 彩(修斗GYM東京)嶋屋 澪(SISU MMA&BJJ) 【夜の部 決定対戦カード】[開場]17:00[開始]17:30  ※開場中にオープニングファイトを実施予定 ▼世界バンタム級王座統一戦 5分5R齋藤奨司(正規王者/FIGHT FARM)永井奏多(暫定王者/TRIBE TOKYO MMA) ▼バンタム級 5分3R宮口龍鳳(同級世界10位・環太平洋1位/総合格闘技道場コブラ会)※昨年度同級新人王倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We/Majestic)※KNOCKOUT UNLIMITEDスーパーフェザー級王者 ▼インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2R旭那 拳(THE BLACKBELT JAPAN)友利琉偉(パラエストラ小岩) ▼インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2Rマッチョ・ザ・バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)田口惠大(RISING SUN)
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