立ち技格闘技界の重鎮であるシーザー会長が苦言を呈した
2025年8月9日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.4』の記者会見が、7月17日(木)都内にて行われた。
今大会では、11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館『シュートボクシング創設40周年記念大会』で行われる「S-cupワールドトーナメント」の出場権を争うフェザー級(-57.5kg)の3試合が組まれた。

SB日本フェザー級王者・山田彪太朗(シーザージム)vs.デウン・ジットムアンノン(タイ)、SB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)vs.ダウ・ジットムアンノン(タイ)、RISEフェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)vs.サタントン・チョー・ハパヤック(タイ)の3試合を発表したところで、シーザー武志・シュートボクシング協会会長が“苦言”を呈した。

「山田兄弟に関してですが、いろいろな日本人ファイターがいて他団体さんにもお願いしていたんだけれど、みんな警戒してファイターが出てこない。やっぱり格闘家は我々の時代から言えば、強いヤツに挑戦していく。そこをファンのみんなが見て感動するわけで、計算してヤバいと思うような選手は出てこない。そういう今の若い格闘家は計算して、本当の格闘家の重大なことを忘れている気がします」と、本来なら山田兄弟は日本人対決でS-cup出場権争奪戦を組みたかったが、他団体の選手が出てこなかったという。

「誰でもやってやるって気持ちでやらないと。山田兄弟は『強いヤツとだったら誰とでもやりたい』と言ってます。日本人で、言われて悔しかったら出て来いよって気持ちです。安本くんはS-cupに挑戦してくれる、彼は漢だと思っています。昔の格闘家の心を持っている、ファンを大事にする選手だと思っています。
そういう風に格闘技界自体が、計算ずくでやるような、ファンを置き去りにした自分だけの囲いに入っているとこれからの格闘技界はダメになると思っています。ぜひ、若い選手たちはどんどん強いヤツに挑戦して頑張ってください」と、若い選手たちはリスクを恐れずに挑戦して欲しいとメッセージを送った。



