ECO信頼サービス株式会社 presents K-1 DONTAKU2025年7月13日(日)福岡・マリンメッセ福岡B館
▼第18試合 K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇ロエル・マナート(オランダ/Mejiro Gym Amsterdam/王者)KO 2R 1分32秒 ※右カーフキック×K-Jee(SHINE SPORTS CLUB/挑戦者)※マナートが2度目の防衛に成功。 マナートは90年代を代表する名選手にして名伯楽として知られるアンドレ・マナートを父に持つ。2017年11月、初代K-1ヘビー級王座決定トーナメントでは準決勝でイブラヒム・エル・ボウニに敗れたものの、2018年3月にブランコ・シカティックの愛弟子である初代王者アントニオ・プラチバットを破って第2代王座に就いた。2019年11月、サム・グレコ推薦選手のクリス・ブラッドフォードをKOして初防衛に成功。今回の試合は2020年1月にGLORYでセルゲイ・マスロボイエフにTKO負けを喫して以来、約5年半ぶりの試合となる。 K-Jeeは2016年にスーパーウェルター級からヘビー級に転向。2017年11月には初代K-1ヘビー級王座決定トーナメントにも抜擢。翌2018年、クルーザー級の新設とともに階級を下げ、2019年1月の初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで王座を獲得した。2020年11月、シナ・カリミアンをKOして第2代K-1クルーザー級王座に就いたが、2021年3月の初防衛戦でカリミアンに奪い返された。2024年10月の「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」でジェロム・レ・バンナをハイキックでKOし、年間表彰式でベストKO賞を獲得。12月の「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」では準々決勝でエロール・ジマーマンにKOで敗れた。戦績は22勝(19KO) 17敗。
両者リングに上がると、コールそっちのけでリング中央でにらみ合う。1R、ジャブを出すK-Jeeにマナートは左ミドルから右カーフ、K-Jeeもすかさず右カーフを蹴って左右フックを繰り出す。右カーフの蹴り合いで2人とも足がもっていかれる。マナートが踏み込んだところへK-Jeeが右カーフ、マナートも右カーフを蹴って左右フック。右ミドルの蹴り合い、左ボディの打ち合い、さらに右カーフの蹴り合い。
マナートと同じ技を返すK-Jeeだが、マナートの右カーフに転倒。動きが悪くなり、転倒を繰り返す。マナートの前蹴りからの右カーフでついにダウンするK-Jee。マナートは右カーフの連打から左ミドル、また右カーフ。K-Jeeは左フックを打つが、右カーフで2度目のダウンを喫した。ここでゴング。
2R、前に出るマナートにジャブを打つK-Jeeだが、右カーフで転倒。右カーフを蹴るマナートが左フック、さらに飛びヒザと猛攻を加えてダウンを追加。左ボディ、右フック、右カーフと攻撃をまとめるマナート。耐えるK-Jee。右カーフでK-Jeeは合計4度目のダウン。
最後も右カーフでもんどりうってダウンするK-Jee。マナートが2度目の防衛を果たした。
マナートは勝利者インタビューで「防衛できて嬉しく思います。先の試合でマチャド選手から挑戦がありました。ぜひ話をしたいと思います。彼はナイスガイなのでぜひ挑戦してもらいたい。でもベルトは渡しません」と話す。
ここでマチャドがリングに上がり、「いま私のベルトを付けているので、次のファイトで奪いに行きます」とアピール、マナートは「今見た通りベルトは僕のものです。オランダに持って帰る。次の試合で奪いに来てください。僕は絶対に死守する」とベルトは渡さないと話した。
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▼第17試合 -73kg契約 3分3R延長1R〇カスペル・ムシンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)KO 2R 2分01秒 ※左ミドルキック×チェン・ヨンホイ(中国/唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP) ムシンスキは“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪。MFC世界タイトルをはじめ、ポーランド国内王座を総なめにしてきた覇王。24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦でストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利。準々決勝はゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝はケガで欠場。12月はバレンティン・マヴロディンからKOで勝利した。戦績は25勝(11KO) 1敗 1分。 ヨンホイは、2020年WLF武林新一代-70kg王者。23歳と若く26戦 14勝(8KO) 12敗を持つ。中国のオウヤン・フェンに続き、70kg級で名を広めたい新鋭だ。戦績は14勝(8KO) 12敗。
1R、前に出るムシンスキは右カーフと右フック、ヨンホイも左右ローを蹴る。ムシンスキは右クロスから右ロー、ヨンホイはジャブを突いて右ストレートから左ロー、前に出るムシンスキが左ボディを打つ。ヨンホイの攻撃をものともせず、前に出て前蹴り、左ミドル、左フック。最後には後ろ蹴りを繰り出し、そのまま右ボディを打つ。ムシンスキが圧倒的な圧力の強さを見せた。
2R、ムシンスキがいきなり右フック。ヨンホイはステップで回り込むが、ムシンスキが右カーフを蹴る。ジャブを出すヨンホイにムシンスキは左ミドル。ヨンホイも右カーフを2発蹴り、右ストレートをヒットさせる。ムシンスキは左右ボディ、ヨンホイも打ち合う。ヨンホイはカカト落としを繰り出すが、ムシンスキが左ボディ。
コーナーに詰めたムシンスキが後ろ蹴りをヒットさせ、腹をおさえて倒れかかったヨンホイのボディへヒザを突き刺すとヨンホイはダウン。再開後、すぐにムシンスキの左ミドルが決まり、ヨンホイはうずくまってダウン。ムシンスキのKO勝ちとなった。
ムシンスキはマイクを持つと「皆さんが盛り上がってくれたおかげで楽しい試合が出来ました。9月のトーナメントの準備を進めていくが、明日から1週間は家族とバケーションを楽しみたい。その後に準備を整えていきます」と語った。
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▼第16試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R〇ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)KO 1R 2分51秒 ※右フック×璃久(eiL-08) アカピャンは、ロシアの格闘技イベント『RCC』で活躍する“悩殺の貴公子”。24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると、タラス・ナチュックから判定勝ち。続く7月の準々決勝はカスペル・ムシンスキと対戦するも、判定負けを喫した。10月はダリル・フェルドンクに延長判定負けも12月はロシアのRCCで勝利再起した。戦績は30勝(9KO) 6敗。 璃久は、投げ技・立ち関節技有りの打撃格闘技シュートボクシング(SB)で実績を作り、23年7月のKrushで森田奈男樹からKO勝ち。12月はK-1でアビラル・ヒマラヤン・チーターから判定勝利。24年3月にK-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦でデング・シルバと対戦もTKO負け。25年2月はモハメド・ブタザを下した。戦績は12勝(5KO) 4敗1分。
1R、右ローを蹴っていく璃久にアカピャンは右オーバーハンド。璃久は右ハイを蹴ってワンツー、璃久が攻撃すると両腕ブロックをがっちりと固めて璃久の攻撃を受ける。アカピャンが右フックを打ってくると璃久は左ミドル。璃久の右カーフがヒットしたが、その直後にアカピャンの右フックからの左フックがクリーンヒット。すかさずパンチをまとめて右フックの3連打でダウンを奪う。
最後も右フックから左アッパー、さらに右フックで璃久を叩き潰すように仕留めた。
パワフルさが以前よりも増したアカピャンは「今日はこのように勝利することが出来てとても嬉しい。第一に勝利者に育ててくれたコーチに感謝を述べたい。第二にファンの皆さんに感謝の気持ちを述べたい。いつも日本に来ると嬉しい気持ちがします。日本のラーメンとても好きです。今日は勝利の後のラーメンということでとても美味しく食べられると思います。9月に70kgトーナメントが始まります。前回満足しなかったので今回は十分な成果を出せるように頑張ります」とマイクで語った。
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▼第15試合 スーパーファイト K-1ヘビー級 3分3R延長1R〇アリエル・マチャド(ブラジル/K-1 WORLD GP 2024無差別級トーナメント優勝)KO 1R 1分58秒 ※3ノックダウン×リオ・リチャードソン(オランダ/BARI GYM) マチャドは、ブラジルのキックボクシング団体「WGP Kickboxing」のライト・ヘビー級王者。23年9月のK-130周年記念無差別級トーナメント一回戦でミハル・トゥリンスキーを判定で下すも準決勝でリュウ・ツァーにKO負け。24年8月のブラジル予選を勝ち進み、 12月のK-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメントではリース・ブルーデネル、 エロール・ジマーマン、フェン・ルイを3連続KOで下して優勝した。戦績は60勝(42KO) 14敗。 リチャードソンは、ピーター・アーツが連れてきた身長195cm、体重120kgの欧州の巨人。23年8月に朝倉未来の1分間格闘技「ブレイキングダウン9」においてヨーロッパ対抗戦に出場し、最強ホストの舞杞維沙耶(まきいざや)を豪快なパンチでKOした。25年6月にSENSHIで試合をする予定だったが中止になった。実力未知数だが一発の破壊力は抜群だ。戦績は13勝(6KO) 4敗2分。
1R、マチャドが右カーフ、リチャードソンは鋭い左フック、踏み込んでのワンツーを繰り出す。マチャドは左右に頭を振りながら右カーフキックを蹴るとダウンを奪う。マチャドがジャブで距離を詰め、リチャードソンが左右フックで応戦するがマチャドの右カーフに足を上げる。
マチャドが右カーフでダウンを追加し、リチャードソンは右フックで対抗するが、マチャドが右カーフを蹴るとリチャードソンが倒れ、マチャドのKO勝ちとなった。
「私こそがこの階級の王者であって、メインイベントで新しい王者が決まるがその選手と戦いたい。私は日本人選手の方が勝つと思います」と、メインイベントのヘビー級タイトルマッチで勝った方と戦いたいとアピールし、K-Jeeの勝利を予想した。
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▼第14試合 K-1ライト級 3分3R延長1R〇朝久裕貴(朝久道場/WLF武林風 MAX -63kg王座決定トーナメント準優勝)KO 1R 2分58秒 ※左ボディブロー×ブライアン・ラング(フランス/CRISTAL BOXING CLUB/ISKA世界スーパーライト級王者)
裕貴は父・朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗、大岩龍矢、村越優汰から勝利を収めている。2022年9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では連続秒殺KOで怪物ぶりを発揮したが、決勝ではレオナ・ペタスに判定負けを喫して王座を逃した。2024年3月には、そのレオナを破ったレミー・パラから勝利を収めている。
2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝。日本人初の武林風王者となり、同王座は2度の防衛に成功。2025年1月に二階級制覇を狙って「WLF MAX-63kg級王座決定トーナメント」に出場したが、決勝でジョルジ・マラニア(ジョージア)にKO負けを喫した。戦績は30勝(10KO)10敗。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げた。ライト級からスーパー・ライト級に階級を上げた。
初来日のラングはISKA世界スーパーライト級(-63.5kg)王者、WKN世界スーパーフェザー級(-62.1kg)王者、WKN欧州スーパーフェザー級(-62.1kg)王者、FFKMDAフランス-62.2kg王者の四冠王で戦績は23勝(8KO)4敗。
1R、朝久はサウスポーに構えて左ミドル。前蹴りを出しながら前へ出る朝久にラングは右ストレート。すぐに左ローを蹴り返す朝久。残り1分、朝久が前へ出て左フックと前蹴り。
残り20秒を切ったところで朝久が左前蹴りから左フック、ラングが前へ出るところへ左ボディでダウンを奪う。もんどりうって倒れるラング。それでも立ち上がると朝久はコーナーへ詰めて左ボディと右フックの連打。最後は左ボディでラングを仕留めた。
朝久はマイクを持つと「KO出来てうれしいです。ただ、今回の試合1Rで必ずボディで倒すと決めていました。その理由があって、僕はスパーリング中に泰央のあばらを折ってしまいました。それでも弟が一緒に立ちたいということで、一緒に出ると弟が決めてくれました。でも昨日ギリギリ計量クリアしても怪我が治ってなくて弟は本来の力の3割も出せていないと思います」と、前の試合で判定勝ちした泰央があばらを骨折していたことを明かした。泰央は号泣。
続けて「今後の展望なんですけど、K-1ライト級空位ですけど僕は世界で一番強いです。僕は海外で戦ってその経験から世界で一番と知っています。ライト級でトーナメントやる時に必ず僕を入れてください。全試合1RでKOします。歴代最強の王者になります」とアピール。
泰央もマイクを持ち「KOで勝って喋る予定だったですが判定になって喋れなくて。次の試合の兄貴がボディで決めてくれて嬉しいです。K-1には俺たちがいるし、今日出場した全選手は魂を持った選手だと思います。俺はK-1は沈みゆく舟と言いましたが、まだ終わっちゃいないし、始まってもいない。俺たちで世界最強のK-1を目指して行きます」と宣言した。
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▼第13試合 K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R〇朝久泰央(朝久道場/第5代K-1 WORLD GPライト級王者)判定2-0 ※30-29×2、29-29×ダニラ・クワチ(ベラルーシ/Gridin Gym)
朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座優貴に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。拳の粉砕骨折から2024年10月に復帰し、龍華に判定勝ち。2024年大晦日には『雷神番外地』に参戦してYURAに判定勝ち。2025年5月の『RIZIN男祭り』ではウザ強ヨシヤをKO。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は21勝(5KO)9敗。
クワチはチンギス・アラゾフ軍団として2024年12月のK-1に初来日。寺島輝を1RでバックハンドブローでKOした。アラゾフ同様に変幻自在に左右に構えをチェンジしながら多彩な攻撃を繰り出す。とくにミドルキックや左ボディブローは、相手を粉砕するパワーを持つ。戦績は14勝(7KO)3敗。
1Rいきなり前へ出て蹴りを放つ朝久。クワチは全く慌てた様子はなく左フック、左ボディを打つ。朝久も左フック。バックハンドブローも放つが空振り。両者ともスイッチを多用する。前に出る朝久はワンツー、クワチは右インローと右ミドル。サウスポーに構えた朝久は左足を前へ出しながらの左ストレート。朝久の左インカーフにクワチが下がるが、強烈な右ミドルを蹴り返す。クワチのバックハンドブローに朝久は飛び込んでの左右ボディ、右ストレート。
2R、朝久が左インローを連打、クワチは前蹴りからバックハンドブローを狙う。朝久も後ろ蹴り。クワチは右ボディストレートと右ミドル、左ボディも打つ。左右に構えを変えながら前に出る朝久だが、クワチは右ボディを狙い撃ち。さらに右ミドル。朝久が左三日月から左右ボディを打つとクワチが下がり、コーナーへ詰めた朝久は前蹴り。前へ出る朝久に下がるクワチ。朝久は左三日月を蹴る。朝久のボディが決まったところから流れが変わり、クワチの手が止まった。
3Rも前に出る朝久。クリンチの離れ際に右アッパーを打つクワチだが、朝久も打ち返す。クワチの左ボディには朝久が左三日月。右ボディを打たれる朝久だが、それでも前へ出て左ミドルを蹴る。気迫を見せて前へ出る朝久。クワチは右フックから右アッパー。左右の連打で前へ出る朝久に、クワチは下がって左フック、右アッパー。朝久も左右フックで前へ出る。クワチは右インローを蹴るが、朝久はバランスを崩しながらも前へ出た。
判定は2-0で朝久が難敵クワチを破った。
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▼第12試合 K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇SAHO(闘神塾/王者)判定3-0 ※30-27、30-28×2×ララ・フェルナンデス(スペイン/Lone Wolf Fight Team/挑戦者)※SAHOが初防衛に成功。
SAHOは、超攻撃的なファイトスタイルでデビュー当初から注目を集め、キック・ムエタイルールでは4本のベルトを巻く。2021年12月からK-1に参戦。2022年6月、K-1女子大会でジェシンタ・オースティンと対戦し激しい打ち合いを展開するもダウンを奪われて敗北したが、その後は3連勝。2024年3月、アントニア・プリフティに挑戦して判定勝ちでK-1女子フライ級王座を奪取した。10月にはエリヴァン・バルトに判定勝ち、2025年2月はホームのNJKFでダンコンファーに判定勝ちした。戦績は19勝(1KO)2敗。
フェルナンデスはWBCムエタイ世界フライ級(-50.8kg)王座、ISKA世界スーパーフェザー級(-59kg)王座、ISKAムエタイ・インターコンチネンタルスーパーフライ級(-53.5kg)王座、FEKMスペイン-53kg王座と数々のタイトルを獲得してきたスペインのムエタイ戦士。14歳からキックボクシングを始め、強烈な左ミドルキック、リーチを活かした右のパンチの強打を持つ。
2022年7月に『ONE』に初参戦し、ONE暫定アトム級ムエタイ世界王座決定戦でジャネット・トッドに敗北も、2戦目でダオコンファー・バンチャメークから判定勝ちを収めた。その後、3連敗を喫したが相手はペッディージャー、アンナ・ジャルーンサック、ユー・ヨウ・プイとONEのトップクラスばかり。
1R、フェルナンデスは左ミドルを連打、SAHOは左フックからの右ストレート。SAHOが前へ出てワンツー、フェルナンデスもワンツーから左ミドル。長いリーチから右ストレートを打つフェルナンデスにSAHOはジャブ。SAHOの出鼻に右ミドルを合わせるフェルナンデス。序盤はSAHOがパンチとローを当てたが、終盤はフェルナンデスが長い距離の攻撃を当てた。
2R、SAHOは左ミドルからワンツー、ジャブから右ロー。SAHOはサウスポーにスイッチしての左ローを蹴る。フェルナンデスはSAHOのパンチに合わせて右ミドルを蹴る。さらにワンツーも伸ばす。左フックは相打ちも、SAHOがすぐに右ロー。
SAHOの右ローがよく当たる。SAHOはサウスポーにスイッチして左ロー、フェルナンデスは左ミドルからワンツー。SAHOは徹底してパンチから右ロー、この右ローにフェルナンデスがバランスを崩し始め、前に出るSAHOが右ミドルに右ストレートを合わせてダウンを奪う。
3R、SAHOはスイッチしての左ストレート、前蹴り、オーソドックスに戻して左フックからの右ストレートと前に出る。フェルナンデスは左右ミドルを蹴るが、SAHOを止められない。SAHOが左ボディ、右フック。SAHOは左右のボディから右ストレート。フェルナンデスも右ストレートを放つが、SAHOがジャブでフェルナンデスをコーナーへ詰めていく。SAHOはジャブとワンツーで前へ出ていくが、フェルナンデスもワンツーと右ミドルで応戦。
ダウンを奪ったSAHOが判定勝ち、初防衛に成功した。「うーん、全然納得いってないです。自分に求められているのは倒す施主ってそれだけ何で。それをクリアしないとベルトの価値が上がらない。ここで満足していたらいけないので、自分は倒す選手ってそこしか目指してないので、もっと練習して認められる王者になります。倒すSAHOに期待して注目しておいてほしいですね」と、KO出来なかったことに満足いっていないようだった。
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▼第11試合 スーパーファイト -59kg契約 3分3R延長1R〇寺田 匠(team VASILEUS/K-1 WORLD GPフェザー級王者)KO 1R 1分58秒 ※右フック×アンゲロス・カポニス(ギリシャ/DIAMOND CAMP/WKU欧州スーパーウェルター級王者)
寺田は幼少期から様々な格闘技を学び、地元・九州のアマチュア大会でキャリアを積んでABEMAの番組企画『格闘代理戦争』に出演。2020年4月にプロデビューすると6戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月の元Krushフェザー級王者・新美貴士との試合で初黒星。11月にはイタリアの『OKTAGON』でISKA世界スーパーフェザー級王座を奪取。
2024年2月は『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で冨永武聖から1RでTKO勝ちを奪うと、7月に挑戦者の最有力候補だった兼田将暉を判定で破った。そして9月、軍司泰斗を延長戦の末に破り、K-1 WORLD GPフェザー級王座に就いた。2025年2月には新美貴士にリベンジして初防衛に成功。戦績は11勝(4KO)1敗。
カポニスは7勝(3KO)無敗のレコードを持ち、身長はなんと183cm(寺田は173cm)の長身サウスポー。まだ19歳で“ギリシャのダイヤモンド”の異名を持つ。左のパンチ、左ローキックが得意。WKU欧州THAI BOXINGスーパーウェルター級(-70kg)王座を持っているが、本来は59~60kgが主戦場の選手だという。
1R、サウスポーから長い脚で左ミドルを蹴るカポニスは、前に来る寺田にジャブを突く。寺田は右インカーフを蹴って左フックにつなげる。カポニスにロープを背負わせると左ボディ。カポニスはジャブから飛び込んでのヒザを突き上げる。寺田はコーナーへ詰めて左ボディを2発打つと、左フックからの右フック!
この右フックが見事決まり、その場にカポニスは崩れ落ちてKO負け。寺田が身長差をものともしない戦いぶりを見せた。
寺田は「僕、現チャンピオンで前半のセミに持って来れられて納得いかないところあるんですけれど、今回で実力見せられたと思います。もう相手がいないのでスーパーフェザー級のレミー・パラ、俺しか勝てるのがいないのでお願いします。自分は宮﨑出身でたくさんのスポンサーの人たちに支えられて格闘技やっています。これからもvs.世界で上を目指してやっていきます」と、K-1スーパー・フェザー級王者レミー・パラに挑戦状を叩きつけた。
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▼第10試合 K-1バンタム級 3分3R延長1R〇石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/WBCムエタイ世界スーパーフライ級王者)延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10×白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/初代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)※本戦の判定は29-30、30-30×2。
打倒ムエタイを掲げる石井はWBCムエタイ世界スーパーフライ級、WPMF世界スーパーフライ級など権威あるタイのタイトルを次々と獲得し、2022年8月からK-1にも参戦。初代K-1 WORLD GPバンタム級王者・黒田斗真と2度に亘る激闘を繰り広げるなどし、2023年12月にK-1との契約を解除した。
それ以降はラジャダムナンタイトル獲得を目標に、RWSを主戦場に。スーパーフライ級からフライ級に階級を下げ、昨年12月にラーチャンに判定勝ち。今年3月のジョムホート戦で惜しくも敗れ、階級をスーパーフライ級(52.16kg)に戻した6月15日の再起戦ではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位リッティパンを2RでKOに仕留めた。戦績は46勝(27KO)18敗4分。 白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2021年2月にはKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座も奪取。2022年3月、RIZINで吉成名高に挑むもTKOで敗れている。2023年2月にKrush初参戦で第6代Krushバンタム級王者・吉岡ビギンを判定で破った。2024年は「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」決勝に進出するも黒川瑛斗に敗れ王座戴冠ならず。2025年1月、林佑哉に判定勝ちで再起。5月には長野翔との大接戦を制した。戦績は18勝(1KO)6敗1分。
1R、サウスポーの白幡が右のジャブ、右カーフ。石井はジャブを出しながら近付いていくが、白幡はジャブやローで石井に入らせない。白幡が左ミドル。白幡の左ミドルに石井が左右フック、右カーフも蹴る。石井はガードの上からパンチを叩き、左ボディを当てる。石井は詰めて右ストレートを打ち込むが、白幡もすぐに左ストレートを返す。石井の左ボディには白幡が左ボディストレート。
2Rもジャブを出しながら前へ出る石井だが、白幡に左インローを蹴られる。左ミドルと右ミドルの蹴り合いは、右ミドルの石井が最後に蹴る。左右フックも。白幡は左ロー、左インローを蹴り、石井が右ミドルを蹴り返してもローを蹴り返す。右ストレートをヒットさせる石井にローを返していく。このラウンドも大差はないが、白幡のローが目立った。
3Rも左ロー、左インローを蹴っていく白幡。石井も右ローを返す。白幡の左ボディストレートに石井はヒザ。白幡がショートの左フックを当てると、石井も右ショートを当て返す。一進一退の攻防が続き、判定はドローに。
延長戦、白幡が左ミドルを蹴れば石井は右ミドルを蹴り、白幡が左ローを蹴れば石井も右で蹴り変えず。白幡がボディへのワンツー、右ストレートで前へ出る石井だがヒットを奪えない。白幡は左インローと右ロー。蹴って前へ出ていく。石井が飛び込んでの右ボディ、白幡のパンチをかわして左ボディを入れていく石井。白幡は何とか当てようとするが、石井がボディを当てた。
判定は2-1と割れ、石井が接戦を制した。白幡の善戦が光った。
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▼第9試合 K-1フェザー級 3分3R延長1R〇兼田将暉(RKS顕修塾/RKSフェザー級王者)KO 3R 1分26秒 ※左ハイキック×銀次(VAINQUEUR GYM/初代KPKBインターナショナル・フェザー級王者) 兼田は空手をバックボーンに関西のアマチュア大会で活躍。K-1甲子園2017 -60kgで優勝。プロデビュー後もACCEL、HEAT、RKSと様々な団体でベルトを巻き、2022年1月のKrushでプロとしてK-1 GROUPに初参戦。12月に元K-1フェザー級王者・椿原龍矢からダウンを奪い、K-1 GROUP3連勝を果たす。23年4月には中国・武林風との対抗戦にも出場し、中国の地でリュー・ジーポンから勝利を収めた。12月はダウサヤーム・ウォーワンチャイからKO勝ち。2024年3月のRISEとの対抗戦では戸井田大輝をKOも、7月は寺田匠に敗北。その後は2連続初回KO勝ち。戦績は24勝(11KO)3敗。 銀次は九州の四冠王で、かつてはKNOCK OUTで龍聖と王座決定戦を争ったこともある。前戦は2025年5月に寺島想から判定勝ち。戦績は22勝(12KO)9敗3分。
1R、サウスポーの兼田に対して銀次は左へ回り込んでいき左ローを蹴る。兼田は左ミドル。銀次は時折前へ出て右を打つ。兼田は左ストレートを打ち、左ミドルから左インロー。兼田はノーモーションの左ストレートを混ぜつつ、左インローや左ミドルハイを蹴る。銀次は右インローを蹴るが、兼田に左を合わされる。ジャブのように左ストレートを当てる兼田。銀次も飛び込んでの右を打った。
2R、いきなり兼田が銀次をコーナーに追い詰め、左ストレートと左ロー。銀次は右インローを蹴っていく。その銀次のローに左を合わせに行く兼田。銀次が左フックで飛び込んできたところに兼田が左ショートを合わせてダウンを奪う。
立ち上がった銀次をコーナーへ詰め、応戦してくる銀次に兼田は無理をせず。左ミドルを蹴って銀次が右を出してくると左を合わせる。兼田は前に出る銀次の左フックをかわし、右フックから左ストレートでダウンを追加。
3R、兼田はコーナーへ詰めていっての左ストレート、左フック。銀次は右インローと右ミドルを蹴る。兼田の左ミドルに銀次は右ミドルを返す。銀次のフックをかわしてすぐに打つ兼田。最後は、銀次のガードの上を超える左ハイキックを見事に決めて兼田がKO勝ちを収めた。
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▼第8試合 -58.5kg契約 3分3R延長1R〇石田龍大(POWER OF DREAM/Krushフェザー級王者)判定3-0 ※30-27×3×ダウサヤーム・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/初代KPKBインターナショナル・スーパーフェザー級王者) 石田は2020年2月にKrushでプロデビュー。2戦目で髙橋直輝に判定で敗れたが、以後は連勝で11勝(5KO)1敗の戦績を誇る。2024年9月の「第9代Krushフェザー級王座決定トーナメント」決勝戦で橋本雷汰に延長戦で勝利し、第9代王座に就いた。2025年2月のK-1では永坂吏羅に判定勝ちしている。5月の初防衛戦では松本海翔を2RでKOに仕留めた。PODらしくボクシング技術が光るサウスポー。 ダウサヤームは元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位で、2017年から日本で試合を行っている。軽量級トップ選手たちに連勝して日本人キラーと呼ばれ、2020年にはKNOCK OUTで安本晴翔と対戦して判定2-1で敗れるも接戦を演じた。2023年7月のK-1に初参戦して軍司泰斗に判定負け、12月のK-1では兼田将暉にKO負けを喫した。しかし、最近の試合では5連勝、全て1RでKOして初代KPKB(九州プロキックボクシング)インターナショナル・スーパーフェザー級王座にも就いた。戦績は69勝(22KO)17敗。
1R、まずはダウサヤームが伸びのある右ミドル。スーパーマンパンチも放つ。サウスポーの石田は左ストレート、右カーフ。右ミドルを蹴られた石田だが、左ストレートをヒットさせてダウサヤームを下がらせる。ロープを背負うダウサヤームは右ストレート、左フック。詰める石田は左ボディストレート、右フック。石田は左ボディストレート2発から右ボディフックとボディを中心に攻めた。
2R、右ミドルを蹴るダウサヤームに石田はジャブ、右フック。ダウサヤームも左フックを打ってくる。このラウンドはパンチを打ってくるダウサヤームに石田は左ボディストレート。左フックからガードの隙間を縫う右アッパーを突き上げた石田。ここで石田がパンチをまとめるが、ダウサヤームは前足を払ってコカす。石田の左前蹴りをもらったダウサヤームが明らかにダメージを感じさせ、石田がパンチでロープ際へ詰めるがダウサヤームも右を返す。
3R、石田は左三日月。ダウサヤームが左フックとヒザ、右ミドルで攻めると石田は下がってカウンター狙いか。左フックをクリーンヒットさせた石田は詰めていき、右アッパーと左ボディ。右アッパーと左ストレート、すぐに左ボディと石田が連続ヒットを奪い、左ストレートでのけ反る。
ロープを背負わせて連打を見舞う石田だがダウサヤームは耐えつつ左右フックと右ミドルを返す。しかし、左ストレートでロープにもたれかかり、石田が追撃したところでダウンがコールされた。再開後、すぐに試合終了。
意地を見せたダウサヤームを倒し切ることは出来ず、石田はコーナーを叩いて悔しがったが判定3-0で石田が勝利した。
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▼第7試合 K-1ライト級 3分3R延長1R〇大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 3R 0分50秒 ※左フック×西本竜也(ISN GYM/CLIMB) 大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠らに勝利。2021年11月には第4代Bigbangライト級(-61.23kg)王座に就いた。
2023年は6月に横山朋哉に判定負けしたが、12月にライト級に階級を上げると篠原悠人を初回でKO。2024年2月には弘輝に判定勝ちし、7月のタイトルマッチで伊藤健人に判定勝ちして王座に就いた。しかし、11月の王者第一戦でトーマス・アギーレに延長戦の末に判定負け。今回が8カ月ぶりの再起戦となる。戦績は26勝(9KO)11敗。
西本は空手をベースにした蹴り技を得意とするファイターで、空手では白蓮会館九州大会優勝、極真会館九州大会優勝、正道会館 九州大会優勝、新極真会国際大会第三位、新極真会全国大会準優勝などの実績を持つ。プロ転向後は九州のKPKBやRUSH ONなどで活躍し、RUSH ONライト級王者。戦績は6勝(4KO)2敗1分のサウスポー。
1R、サウスポーの西本は前蹴り、後ろ廻し蹴りを放つと続けて飛び後ろ廻し蹴りを繰り出す。これをかわした大岩はジャブ、西本はスイッチして右ハイを放つが、大岩の右フックで後ろにグラつく。西本は左右フック、右ハイから後ろ蹴り。大岩は右ストレートを放ち、西本を下がらせる。多彩な蹴り技を繰り出す西本だが、大岩はヒットを許さない。西本の左ハイに大岩は右フックを返す。すぐに蹴りを連打する西本。
2R、右ミドルの蹴り合いから西本が右カーフ、大岩は圧をかけて前へ出ていくが、西本はどんどん蹴りを放つ。それでも前に出る大岩が右インロー、左ボディ。西本は飛び二段蹴り。西本の蹴りをかわし距離を詰める大岩。西本は蹴りで離そうとする。西本は大技連発で大岩にパンチを出させない。
3Rもガードを固めて前に出る大岩に、西本は今後は左右の連打。大岩は右インローを蹴って前へ出るが、西本が左右フックで一気に前へ出る。そこで大岩が左フックを一発当て、それでも止まらない西本に左フック一閃、打ち抜いて貫録のKO勝ちを奪った。
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▼第6試合 -56kg契約 3分3R延長1R〇大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/初代Krushフライ級王者)KO 1R 2分39秒 ※右ストレート×紫苑(KIZUNA田川本部道場/第2代KPKBスーパーバンタム級王者)
大久保は、2022年6月の『THE MATCH 2022』で那須川天心の弟・龍心に勝利。9月は初代Krushフライ級王座決定トーナメントを制し、プロ4戦目にして王座に就いた。2024年7月と9月の「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」では準決勝で玖村将史を破る番狂わせを演じたが、決勝で金子晃大にKOで敗れた。12月にはKrush王者の璃明武を破っている。2025年2月、JTTからの刺客・竹見浩史郎をKO。5月に永坂吏羅との対戦が決まっていたが、永坂が規定時間内に計量をクリア出来ず不戦勝となった。戦績は11勝(1KO)2敗。
紫苑(しおん)はK-1甲子園2019西日本予選 -55kg優勝、第2代KPKB(九州プロキックボクシング)スーパーバンタム級王者で戦績は9勝(5KO)4敗1分。K-1 GROUPには2020年11月から出場し、3勝(1KO)4敗1分の戦績。
1R、大久保が右カーフとジャブ、紫苑は左インローを蹴っていくが大久保はバックステップでかわす。ジャブから左ミドルは大久保、紫苑がジャブを当てるとすかさず大久保がジャブを突く。
ここから大久保の多くのジャブが次々とヒットし、左ミドルにつなぐ。飛びヒザからワンツー、すぐに左ミドルを蹴る大久保。パンチのラッシュに紫苑は防戦一方となり、右ストレートでダウンを奪う。
一気に詰める大久保は右の強打を連打し、最後は右ストレート。2度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合をストップした。解説の魔裟斗は「倒し方を覚えた」と評した。
2度目のKO勝ちに満面の笑みを浮かべる大久保。マイクを持つと「勝ちたい気持ち伝わっていい試合が出来ました、ありがとうございます。僕の目標は年内に必ずK-1王者になる目標があるのでそれを叶えるために日々練習して勝ちます。それに僕はどの選手よりもK-1に対する想いがあるので、今年中に会長と一緒にベルトを獲ります。K-1最高っ!」とアピールした。
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▼第5試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R〇平山 迅(TEAM ONE)KO 3R 1分45秒 ※右フック×KO-TA BRAVELY(BRAVELY GYM)
平山は皇治の盟友で、K-1グループで渡部太基、塚越仁志、牧平圭太、木村“フィリップ”ミノルといった歴代Krush王者たちと拳を交えてきた。K-1を離れ、2023年9月には『NARIAGARI』でISKAインターコンチネンタル王座決定戦に臨んだが、モー・アブドゥラマンにTKO負け。2024年4月に『HEAT』でHEAT KICKミドル級王者アビラル・ヒマラヤン・チーターに挑むも、4RにTKO負け。12月のBigbangで水上陽生に判定勝ちも、2025年3月のBigbangウェルター級タイトルマッチで野村太一にTKO負けした。戦績は20勝(11KO)20敗2分。
KO-TAはKOSスーパーウェルター級王者、M-1 JAPANスーパーウェルター級王者、第5代KPKB(九州プロキックボクシング)ウェルター級王者の三冠王。8勝(5KO)無敗の好戦績を持つ。2024年9月、Krush初参戦で哲志にKO勝ちしている。
平山のセコンドには皇治が就く。1R、KO-TAはガードを高く上げて距離を詰めていく。近付くと右フック。平山はステップを使って回り込み、ジャブから右の強打を放つ。KO-TAのガードの上からジャブを打って近づけさせないようにする平山だが、距離が詰まるとKO-TAは右フックをフルスイング。
平山はジャブ、左フック、近距離で右アッパー。前蹴りも放ってKO-TAを下がらせようとする。近付けないKO-TAは右ローを蹴る。平山はガードの上から長いジャブを打ってKO-TAを止め、右アッパーをねじ込み、ローを蹴り、前蹴りで突き放す。
2RもKO-TAは同様に両腕ブロックを上げて前へ出る。平山はジャブとプッシュで距離を作ってヒザ、左右ロー。ガードの隙間から右アッパーも打つ。平山のワンツーがKO-TAのガードを破壊し始め、KO-TAも至近距離になると左右フックを打つ。平山の右ローからのワンツーがヒット。しかし、平山の左アッパーにKO-TAが右ストレートのカウンター。これで動きが鈍った平山にKO-TAが右ストレート、左フック。平山も負けじと右ストレートを打ち返した。平山が序盤でペースを握ったか。
3R、さらに距離を詰めていくKO-TAに平山がガードの上から叩いて右ローを蹴り込む。ヒザも。KO-TAが左ボディを打てば平山も左ボディを返す。左右アッパーを突き上げる平山。KO-TAは左ボディを狙い撃ちにするが、平山がパンチを回転させる。KO-TAの右ストレートを被弾したKO-TAだが、平山がすかさず打ち返す。
一気に足を止めての打ち合いとなり、平山が右フックから右アッパー、右フックから左フック、そして最後は右フックでKO-TAをなぎ倒し、豪快なKO勝ちを飾った。セコンドの皇治も笑顔を見せていた。
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▼第4試合 K-1ライト級 3分3R延長1R×瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス/第6代Krushライト級王者)判定0-3 ※29-30×3〇龍之介(K-1 GYM BLOWS/第3代KPKBライト級王者)
瓦田は伸びのある右ストレートを武器にアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。2021年7月・9月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」で優勝し、王座に就いた。2019年12月から8連勝と快進撃を続けていたが、2022年2月のK-1で篠原悠人に判定で敗れて連勝がストップ。4月には初防衛戦に臨んだが大沢文也に敗れて王座を失った。2023年10月にKPKBで勝利しているが、K-1 GROUPでは泥沼の6連敗中。戦績は15勝(7KO)9敗。
龍之介は第3代KPKBライト級王者、RKSフェザー級王者で戦績は6勝(2KO)3敗。2022年8月からK-1 GROUPに参戦し、1勝2敗1分。
1R、前に出る龍之介に瓦田は左ミドルを多用していく。龍之介はワンツー、左ミドル。瓦田は左の蹴りを多用しつつ、右オーバーハンドを繰り出す。ガードが高い瓦田に龍之介は左ミドル、左ボディ。クリンチからの離れ際にすかさず右を打つ瓦田。その瓦田が入ってくるところに右を打った龍之介は左ボディ。瓦田も左フック、左ボディ。
2R、ギアを上げた龍之介が前に出る。瓦田は左右のミドルを蹴って右オーバーハンド、龍之介は蹴りを受けてからの右ボディ。瓦田の蹴りが下腹部に入って一時中断。再開後、ミドルを蹴り合う両者。龍之介の入ろうとすると瓦田が左ミドルを連打、龍之介はそれでも入り込んでパンチをまとめに行く。左ミドルを蹴り続ける瓦田に、龍之介は今度は左ボディをリターン。瓦田の左ミドルをかわす龍之介。やや龍之介が上回ったか。
3R、瓦田が左ミドルから右ハイを放つと、龍之介はその蹴りの引き際に入り込んで右を打つ。右を打ってからの左ボディを何度も当てていく龍之介。瓦田は左ミドルを蹴って右オーバーハンドを打つが、龍之介の手数が多い。左ボディも決まる。瓦田のミドルを受け、引き際に入り込んで細かくパンチをまとめて左ボディを打つ龍之介。このパターンが最後まで続いた。
判定3-0で地元の龍之介が元Krush王者を破ってみせた。
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▼第3試合 K-1女子アトム級 3分3R延長1R〇末松 晄(K.I.K team BLADE)判定3-0 ※29-28、30-28×2×大西日和(K-1ジム福岡チームbeginning/初代KPKB女子アトム級王者) 末松は2023年4月にプロ2戦目でKrush初参戦。9戦のキャリアを持つ谷田美穂と対戦し、機動力とスピードを見せつけて勝利、関係者から高く評価された。Krush2戦目では12戦のキャリアを持つKihoと対戦してドローに終わったが、高校卒業後の2024年9月は加藤りこに勝利、12月には大西日和との無敗対決も制した。2025年2月の「K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント」では松谷綺に敗れ初黒星も準優勝。5月のKrushでは紗依茄をKOしている。戦績は7勝(2KO)1敗1分。 大西は初代KPKB(九州プロキックボクシング)女子アトム級王者で、2024年5月のKrushでK-1グループに初参戦。これまで2勝1敗で、1敗は2024年12月に末松に付けられたものだ。
1R、サウスポーの大西が左ストレートを直撃させて前へ出ていくが、末松も右ストレートを返す。左ストレートを狙う大西に末松は右の蹴りを出していく。大西の左ストレートで末松は右の目が腫れる。
2R、末松が左ミドルを蹴って右ストレート、左フックで前へ出ていくと大西は右フック、左ストレートで迎え撃つ。大西にロープを背負わせると末松が連打。末松が右ハイキックからワンツー。左ボディも打つ。末松の右ボディから左右フック、さらに右ミドル。大西も入り込んで左を打つが、末松の多彩な技プラス手数でペースを握った。
3R、末松の右目はさらに腫れあがる。大西が左ミドル、左インロー。大西は左ミドルで前へ出るが末松は左ボディで迎え撃つ。じりじりと詰めていく末松がワンツーから右ボディストレート、大西は蹴るがすぐに末松がワンツーで前へ出る。左ローを蹴る大西に末松は右ストレート。ワンツーで前へ出ていく末松に大西は左ローと左ミドル。
最後までアグレッシブに攻め続けた末松が判定3-0で大西を返り討ちにした。
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▼第2試合 K-1バンタム級 3分3R延長1R〇長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定2-0 ※30-29×2、30-30×石郷慶人(K-1ジム福岡チームbeginning)
長野は2022年8月にデビューし、これまで7勝1敗。唯一の黒星は2023年5月に大夢に付けられたもの。2024年10月、安尾瑠輝との再戦に勝利して2025年1月に大夢とのKrushフライ級タイトルマッチが決まっていたが、感染症により無念の欠場。階級をバンタム級に上げて5月の白幡裕星戦に臨んだが判定2-1で惜敗した。戦績は7勝2敗。
石郷は初代KPKBインターナショナル・フライ級王者、初代KPKB同級王者で戦績は5勝(2KO)5敗2分。Krushでは大夢、橋本裕也、海凪に3連敗中で1勝4敗2分。
1R、サウスポーの石郷は右へ回り込みながら前蹴り、長野は左カーフ。左三日月から伸びるジャブを打つ石郷。長野は圧をかけていき左ミドル、石郷は左インカーフを蹴る。両者ジャブを強く打つ。石郷は左ミドル、左ヒザ、左ストレートといい距離を保つ。長野は右を伸ばす。
2R、石郷は左で蹴ってからの左ストレートで前へ出ていき、、左インカーフを蹴る。長野は右ストレート、ジャブ。右ストレートを伸ばしていく長野に回り込みながら左ミドルを蹴る石郷。互いに慎重になったラウンドに。
3R、右ミドルを蹴っていく長野に石郷は左ストレートを打って行く。長野の左ハイがかすめる。ワンツーから右ミドルハイを蹴った長野は続いて右ミドルをヒットさせるが、石郷は左インローを蹴り返す。長野の右ストレート、左フックに近距離で細かくパンチを打つ石郷。しかし、長野の右ハイに石郷の頭が大きく動く。左インロー、左ボディの石郷が前へ出ていったところで試合終了。
噛み合わない展開となり、長野が判定3-0で制した。
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▼第1試合 K-1バンタム級 3分3R延長1R〇林 佑哉(K-1ジム大宮チームレオン)判定3-0 ※28-27×3×早田吏喜(TEAM3K)
林はRKSバンタム級王者、ジャパンカップキックボクシング同級王者のタイトル歴があり、ホーストカップやイノベーションに出場。2024年1月からKrushに参戦。坂本寿希に判定勝ちして初陣を飾ると、6月には白幡太陽をKOしたが、7月に黒川瑛斗にKO負け。10月に心直をKOするも2025年1月は白幡裕星に判定負け。4月に愛瑠斗と熱闘を繰り広げて判定勝ちした。戦績は18勝(13KO)7敗4分。
早田は第5代KPKBバンタム級王者、K-1甲子園2022 -60kg準優勝で戦績は6勝(1KO)1敗。K-1 GROUPでは4勝(1KO)1敗と好成績をマークしている。
1R、左のカーフ蹴って前へ出る林に早田は左ストレートを狙う。アグレッシブに前へ出る林は左へ回り込みながらの左カーフ、左フック。早田は林が正面に立つと左ストレート、左ヒザ。その左に右クロスを被せる林。左と右を当て合う両者だが林は止まらず前へ出てワンツーを打ち込んでいく。それを上下の左ヒザで迎え撃つ早田。スピードのある試合展開。
2Rも林が前に出てくるところを早田が左ストレート、左ヒザで迎え撃つ。左ボディも打つ早田。林は左へ回り込みながら入り込む機会を伺い、早田が右フックを打ったところで林が右フックでダウンを奪う。立ち上がった早田にすぐに詰めた林が右ストレートでダウンを追加。
強気に打ち合う早田だが林の右をもらって後退。林は詰めていきパンチをまとめるが、早田はブロックを固めてこのラウンドを凌いだ。
3R、早田は左三日月と左ストレートで前へ出る。左へ回り込む林は右ボディストレート。早田の左顔面ヒザが決まり、ダウンを奪い返す。左ヒザ、左三日月、左ストレートでどんどん前へ出る早田に林は動きが止まり気味。左の攻撃を次々と放つ早田に林もワンツー・左フックで応戦。最後まで打ち合いは続いた。
早田の逆転はならず、2度のダウンを奪った林の判定勝ちとなった。
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▼プレリミナリーファイト第5試合 K-1バンタム級 3分3R〇大平 龍(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)KO 1R 2分53秒 ※左ストレート×稟翔(K-1ジム福岡チームbeginning)
1R、大平は左ミドルで腕を蹴ってからの左三日月。稟翔はジャブを突くが大平は左ハイと左三日月、左ローと左の蹴りを多用して距離をとる。前へ出る稟翔に大平はスーパーマンパンチ。稟翔も負けじと左フック。遠い距離から右ストレートを伸ばして入り込む大平。
前に出る稟翔は右ストレート、大平もすぐに左ボディから右ストレートで稟翔を下がらせる。ここで攻撃をまとめる大平が左三日月からサウスポーでの左ストレートカウンター。この一発で稟翔が後方へ吹っ飛び、大平のKO勝ちとなった。
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▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R×大地(ZEBRA GYM)判定0-3 ※28-29×2、28-30〇一志(拳心会)
1R、大地はジャブを突いて右ストレートを伸ばし、左ボディにつなげたところへ一志が左フックのカウンターでダウンを奪う。詰める一志が左右フック、左ボディ、左ミドルも大地は下がらず左フック、左ボディを返す。一志は右カーフ連打から右フック、大地も左フックを返す。互いに下がらず左右フックを打ち合う。大地の左フックがクリーンヒットし、一志がグラつきまたも逆転KOかと思われたが堪えた。
2R、大地の右ローに左フックを合わせる一志。右カーフを蹴り合い、大地が右ボディを強打すれば、すかさず一志が右フックを打ち返す。互いに危険な距離でフックを交わし合い、互いに被弾。一志は左の三日月、大地は左フックと右ボディで前へ出る。それを右ストレートで迎え撃つ一志。
3R、前に出る大地に一志が右フックの相打ち。大地のヒザに一志は右フック、大地はヒザに活路を見出したかに見えたが、ローブローとなってしまう。大地の左フック、右ストレートがヒットすると一志も左フックを打ち返す。ラスト1分も打ち合う両者。大地が左右フックで前へ出る。そこでカウンターを狙う一志。互いのパンチが当たる距離で打ち合い、試合を終えた。
判定は3-0で一志が大地に初黒星を付けた。
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▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1女子フライ級 2分3R〇Yuka☆(SHINE沖縄/元NJKFミネルヴァ ライトフライ級王者不戦勝×瑠華(team未来)※瑠華が右手薬指と小指を骨折してドクターストップ、Yuka☆が計量をパスしたため不戦勝に。「試合が昨日突然なくなって悔しい思いでいっぱいです。怪我もないので9月のK-1の試合にぜひ出させてください」(Yuka☆)
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▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R〇野中大翔(K.I.K team BLADE)判定3-0 ※30-29×2、30-27×武蔵(デビルジム)
1R、武蔵は軽快なステップを踏み、スイッチもする。さらに前足を出しながらの右フックとトリッキー。野中は被弾するもワンツー、右ローを返していく。武蔵は攻撃を出しながら前へ出たり、フェイントを使ったりとして野中をかく乱させる。野中は距離を詰めると左ボディ、ロープ伝いに回り込もうとする武蔵に右ハイをヒット。終盤は距離を詰めた野中がペースをつかんだ。
2Rも距離を詰めて左フック、左ボディ、右ストレートを打つ野中。ロープを背負った武蔵だが、右フックで野中をグラつかせる。左右フックで攻勢をかける武蔵に野中はヒザで迎え撃つ。右ミドルを連続ヒットさせて前へ出る野中。武蔵はロープを背負うもガードして左フックを返す。右インローを蹴っていく野中に武蔵は左右フック、前に出る野中がワンツー、左ヒザ。武蔵も左右フックで応戦するが、頭を下げてフックを打つため野中にヒザを突き上げられてしまった。
3R、蹴りとパンチを織り交ぜて前へ出る野中。ビッグヒットはないが的確に攻撃を当てていく。そこへ武蔵がいきなりの左ハイキックでクリーンヒットを奪う。さらに左ハイを蹴る武蔵だが、野中は前へ出て左フック、右ミドル、左ボディ。しかし武蔵の左右フックも被弾する。前へ出てパンチと蹴りの手数を出す野中に、武蔵は左右フックと後ろ廻し蹴り。
判定は危ない場面は多々あったものの、野中が判定3-0で勝利した。
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▼プレリミナリーファイト第1試合 -51kg契約 3分3R×湯桶勇成(K-1 GYM BLOWS)KO 1R 1分51秒 ※右フック〇琥伯(VAINQUEUR GYM)
1R、サウスポーの琥伯に湯桶が右インロー、すかさず琥珀がワンツーを打つ。湯桶が左フックで入っていき、その左フックでダウンを奪う。仕留めようと前に出る湯桶に琥伯が右フックから左ストレート、さらに右フックでダウンを奪い返す。
前に頭から倒れた湯桶のダメージは深く、琥伯の逆転KO勝ちとなった。