藤本京太郎以来となる、日本人K-1ヘビー級王座獲りに挑むK-Jee(C)K-1
2025年7月13日(日)福岡・マリンメッセ福岡B館『ECO信頼サービス株式会社 presents K-1 DONTAKU』にて、K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで同級王者ロエル・マナート(オランダ/Mejiro Gym Amsterdam)と対戦する、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)のインタビューが主催者を通じて届いた。
K-Jeeは、24年10月のK-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選でレジェンドのジェロム・レ・バンナをハイキックでKOして、本戦出場を決めた。12月のK-1 WORLD GP 2024無差別級トーナメントは準々決勝でエロール・ジマーマンにKO負けを喫し、今回、巻き返しを狙う。
このレベルだったか、やっぱり

――今回のK-1福岡大会では、K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチが決まりました。
「福岡大会は久しぶりなので、純粋に嬉しいです。会場で見てくれる人が多いので、そこがいいなと思います。東京の大会だと交通費がかかってしまうので、なかなか会場へ来れない人も多かったですが、九州での開催だとそんなに負担にならないですからね」
――おそらく応援団も駆け付けてくれることでしょう。昨年のWGP無差別級トーナメントは準々決勝(※決勝トーナメント一回戦)でエロール・ジマーマン選手と対戦しましたが、振り返っていかがでしたか?
「まあ、試合中のアクシデントで脚を痛めて怪我をしてしまったんで、いまさら悔やんでも仕方ないですよね。でも、結果が出た後にこう言うのは何ですけど、そんなに強くなかったです。パワーはあるんですけど見やすかったです。倒したいと思っていました、動きが見えるので。でも一回戦なので、ポイント取って勝とうかなと。倒しにいくとリスクが高いので、優勝するためにもポイントで勝とうと思ったら怪我をしてしまいました」
――怪我はどんな感じだったんですか?
「力入らない。立てない、終わったという感じでした。前もあったんですよ、肉離れは。サッタリ戦(22年4月)の3週間前に肉離れしてしまい、治らないまま試合をしてKOで負けました。癖になると聞いていますので、仕方ないなと思っています」
――敗退したトーナメントの結果を見て、どんな感想を持ちましたか。
「このレベルだったか、やっぱりという感じでした。アリエル・マチャド選手は、予選トーナメントを勝ち抜いてきたので強いという下馬評でしたが、そこまでではなかったです。ヘビー級といっても、そんなに大きくもないですしね」
――では、あそこで怪我をしなければ…と気持ちが落ちたのでは。
「まあ、でもそんなことを考えていても仕方がないので。昔は落ちていましたけど、良くも悪くもたくさん負けてくると、気持ちの切り替えがうまくできるようになりました。以前は引退を考えることもありましたけど、それは越えました。今は、また挑戦したいという気持ちがあります」
――そのモチベーションは、どこにあるのですか?
「格闘技が楽しいからじゃないですか(笑)。今は、変な使命感とかないですし。昔は、チャンピオンにならないといけないとか、応援してくれる人のためにとか、すごく意識していたんですけど、やっていて楽しくないんですよね。(谷川)聖哉に負けてから、すごく落ちたんです(22年8月)。でも開き直ったら、楽しく格闘技をやっているだけだし、落ち込んでいてもしょうがないなと」
――それは勝利への執念が薄くなるか、敗北を認めて強くなれるかどちらかですね。
「どちらもあると思いますよ。薄くなることもあるでしょうけど、余計なストレスは感じなくなるので、自分はそっちの方がいい方向に行きますね」





