(C)KNOCK OUT
2月11日(月・祝)の『KNOCK OUT 2019 WINTER 「THE ANSWER IS IN THE RING」』大田区総合体育館大会に、OISHI GYMの大崎一貴、大崎孔稀の大崎兄弟が揃って参戦する。
兄の一貴は「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で政所仁、仲山大雅を降し決勝進出。12月大会で同じく勝ち上がってきた石井一成と王座を争ったが、5R判定2-0で敗れた。2月大会では、“ムエタイ界の激闘王”チョークディー・PKセンチャイジムとの対戦が決定している。
再起戦に向け、一貴は「パワーはチョークディーの方があるので気をつけないと僕が倒される可能性がある」と警戒しながらも、「ここで勝てばKNOCK OUTタイトル挑戦に向けていいアピールになるので負けられない」と意気込む。
一方の孔稀は、2月大会でWBCムエタイ日本統一フライ級王者・タネヨシホと対戦する。1月大会でタネヨシホの兄ヨシキと対戦し、2Rに3度のダウンを奪ってKO勝ちし、リング上でヨシホとの対戦をアピール。ヨシホも受託しその場で対戦が決定した。
ヨシホについて「ヨシキ選手よりも気迫、気持ちが強いし、冷静に試合を運んでテクニックも凄くある」と評価する孔稀だが、「お兄ちゃんよりも早い時間で勝負を決めたい」と6連勝中の孔稀は、兄・一貴へのライバル心ものぞかせた。
ビッグマッチとなる大田区大会で大崎兄弟が存在感を示すか。
大﨑一貴「孔稀は僕よりもテクニックがあってどの技でも倒せる」
――2018年は8戦6勝2敗でした。ご自身としてはどんな1年でしたか。
一貴「6月のルンピニータイトルマッチ、12月のKNOCK OUTタイトルマッチと2度も大事なところで負けてしまったので、今年は全勝を目指して、タイトルマッチのチャンスを戴けるように頑張るだけです」
――2019年初戦がKNOCK OUTのリングになりました。
一貴「前回、12月の石井(一成)戦で負けてしまいましたが、2019年初めての試合なのでしっかり勝ちたいと思います。あと、弟の孔稀も一緒の大会に出ることになったので、2人とも気合いは入ってます」
――兄弟で一緒に出た大会はこれまでにもありましたか?
一貴「何度かありますが、こんなに大きな大会に一緒に出るのは初めてです。一緒に追い込めるので今まで以上に追い込んだ練習が出来ています」
――前回、石井選手とのトーナメント決勝戦を振り返ってもらいたいのですが、試合映像はご覧になられましたか。
一貴「試合が終わった直後は悔しくて見ませんでしたが、それからは結構何度も見ました。ジムの先輩など色んな方からアドバイスをいただいたので、次に活かしたいと思います」
――判定結果を聞く前、勝敗はどのように思いました?
一貴「勝ちはないかなと思ったので、判定結果は妥当だったと思います。敗因としては、最後に手数が少なかったのかなと。石井選手の方が回転の早い攻撃が多く、うまくまとめられてしまいました」
――石井選手とはそれまでに2戦していますが、昔の石井選手とは違った?
一貴「そうですね。気合いが入っていて、テクニックもパワーもあったので、昔の石井選手とは全然違いました。イメージ以上に強かったです。次再戦のチャンスがあれば、もう負けたくないので何が何でも勝ちにいくだけです」
――次の相手チョークディーも強豪となりました。
一貴「めちゃくちゃ強いですよね。昨年9月に佐々木雄汰選手を左フックでKOした試合を見ていたのですが、左フック、ローが強いです。まさか自分が対戦相手に抜擢されるとは思っていませんでしたが、僕もフックとローが得意なので凄く面白い試合になるんじゃないかと思います。ここで勝てばKNOCK OUTタイトル挑戦に向けていいアピールになるので負けられない試合になります」
――今までに対戦したタイ人選手よりも強い印象はありますか?
一貴「昨年6月にルンピニータイトルマッチで対戦したキアオも強かったのですが、パワーはチョークディーの方があるので気をつけないと僕が倒される可能性があります。倒されないようにディフェンスを強化して、パンチを当てていきたいですね。あと、三日月蹴り、後ろ廻し蹴りなど空手の蹴りはムエタイの蹴りにはないものなので多く使っていければいいかなと思います」
――孔稀選手は、一貴選手と昨年10月に対戦したタネヨシホ選手と対戦することになりました。
一貴「タネ選手もだいぶ強いですが、孔稀もいい練習が出来ているので全然勝てない相手ではないと思います。孔稀は僕よりもテクニックがあってどの技でも倒せます」
――孔稀選手は一貴選手よりも短いタイムでタネ選手を倒すことを意識しているようです。
一貴「僕は勝ってくれるだけでも全然嬉しいので、タイムは気にしてないですね(笑)」
――今年はどういう1年にしていきたいですか。
一貴「とりあえず組まれた試合で全勝して、KNOCK OUT、ルンピニーのタイトルに絡んでいきたいです。去年は2つ獲ることが出来なかったので、今年は1つでも獲りたいです」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
一貴「2月は僕と孔稀で一緒に勝って、『大﨑兄弟の試合が一番良かった』と言われるような試合を見せるので応援よろしくお願いします」
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◆大﨑孔稀「僕が勝てば大﨑兄弟vsタネ兄弟は完勝になる」
――2018年は7戦6勝(4KO)1敗でしたが、ご自身にとってどういう1年でしたか。
孔稀「2018年初戦はタイで試合をして負けたことで悔しさが残り、その1敗があったからこそ絶対に負けたくないという気持ちになり、2つのベルト(WMCスーパーフライ級王者&J-NETWORKスーパーフライ級王者)を獲ることが出来ました。成長出来た1年だったと思います」
――1月16日のKNOCK OUT初参戦ではタネ・ヨシキ選手に2RKO勝利しました。
孔稀「帰って試合映像を見ましたが、1R目は緊張していて動きが硬かったのですが、何とか試合で勝つことが出来たので良かったです」
――緊張はよくするタイプですか?
孔稀「緊張してもリングに上がれば問題ないのですが、今回はリングに上がっても試合中も緊張してしまい、やはりKNOCK OUTの舞台は違うと感じましたね」
――タネ選手は試合前のイメージ通りの選手でした?
孔稀「そうですね。パンチをバンバン打ってきてヒジを狙ってくるとは思ってました」
――2Rからタネ選手は倒しにきました。
孔稀「1Rが終わってインターバル時に大石会長から『もっと積極的に行け』と言われ、2Rから緊張がほぐれて行こうと思っていたところに向こうも来てくれて、うまく噛み合ってKOにつながりました」
――3つダウンを奪ってますが、それぞれの技は練習していたものでした?
孔稀「パンチ、ヒジを狙い、あとはボディを効かせようと思っていて、最初に右ストレートでダウンを取れたので予定通りでした」
――初のKNOCK OUTのリングはいかがでしたか?
孔稀「雰囲気も他の団体と違いましたし、盛り上がりも凄かったのでだいぶ緊張しました(笑)。兄の活躍もあって色々と期待されていたことで、負けられないプレッシャーがありましたし。2月の本戦にどうしても出たい気持ちが強かったので、絶対に勝つという気持ちでいきました」
――早速、2月にタネヨシホ選手との対戦が決まりました。
孔稀「元々SNSで言い合っていて勝ったらヨシホ選手とやりたいと思っていました。お兄ちゃんとヨシホ選手の試合を見ていて強かったので、やりたいという想いが強くなったので決まって良かったです。ヨシホ選手の方がヨシキ選手よりも気迫、気持ちが強いし、冷静に試合を運んでテクニックも凄くある印象があります。兄との試合でも攻撃をしっかりブロックしてましたよね。今までの相手の中でも強敵かもしれません」
――練習ではどんなことを強化していますか?
孔稀「(タネの)ヒジに気をつけつつ、僕の得意なヒザ蹴りを練習しています。作戦はあるので倒すイメージがあり、それをしっかり練習中です」
――兄の一貴選手が以前対戦した選手とやることで、兄弟で比較される試合となりますね。
孔稀「そうですね。お兄ちゃんにも負けたくないので何としてでも勝ちます。僕が勝てば大﨑兄弟vsタネ兄弟は完勝になるので、絶対に負けられません」
――ちなみに今までに兄弟で同じ相手と対戦したことはありますか?
孔稀「日畑達也(FKD)選手とやったことがあります。2人とも2RKO勝ちしていて、僕の方がタイムは短かったです(笑)。(※一貴は2018年4月にLPNJ フライ級王座決定戦で2R2分45秒KO勝ち、孔稀は同年8月にJ-NETWORKスーパーフライ級王座次期挑戦者決定戦で2R2分14秒KO勝ち)。タネ戦でもお兄ちゃんよりも早い時間で勝負を決めたいと思います」
――兄弟一緒に同じ大会で試合をするとモチベーションは違いますか?
孔稀「滅多にないことですし、一緒に上がれるリングがKNOCK OUTなので気合いは違います。僕は第1試合目になったのでしっかり盛り上げて次につなげたいと思います」