ONE Friday Fights 1152025年7月4日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXT配信▼第12試合 132LBS ムエタイ 3分3R×ランボン・ソー・テラパット(タイ)KO 2R 2分39秒 ※右フック〇スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)
ランボンはONE参戦最初の3試合は1勝2敗と結果が出なかったが、現在は破竹の7連勝中だ。
スリヤンレックはラジャダムナンとルンピニーの2大殿堂でランキングに名を連ねたほか、タイのテレビマッチである『ワンソンチャイ』フェザー級王者の肩書を持つ。パンチを得意とするハードパンチャーで、激闘派ファイターとして名を馳せ、2019年12月のK-1名古屋大会に初来日。当時K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹と対戦。合計3度のダウンを奪われて判定で敗れるも、そのたびに立ち上がって武居に反撃。3R終盤には猛反撃に出て武居をヒヤリとさせた。
2020年2月にも再来日したが、軍司泰斗に判定で敗れている。ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 25』から参戦し、タイ人を相手に4勝2敗。2024年9月にジャオスアヤイに判定負けも、2024年1月にタン・ジンを2RでKO。しかし、2025年3月の日本大会で龍聖に敗れた。
1R、ランボンはサウスポーから左ストレートで先制。スリヤンレックが右ローを蹴ってくると左を合わせに来る。左ミドルを蹴るランボンにスリヤンレックは左右ボディ。ランボンのテンカオにスリヤンレックがバックスピエルボーを合わせるも、ランボンはしっかりガード。
2R、ランボンは左ミドルを蹴り、ロープを背負うもスリヤンレックが前へ出てくるとステップで回り込んで離れる。スリヤンレックは右ストレート、ランボンは右の蹴りを放って行く。コーナーへ詰めるスリヤンレックだったが、ランボンは組んで止める。
右ボディを打ったスリヤンレックが左フック。ランボンが次第に追い詰められ、左テンカオを放ったところでスリヤンレックが渾身の右フック。この一発が見事に決まり、ランボンはロープにもたれかかって失神。スリヤンレックの衝撃KO勝ちとなった。
スリヤンレックには当然35万バーツ(約155万円)のボーナスが贈られた。
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▼第11試合 フライ級 ムエタイ 3分3R×アレクセイ・バリカ(ロシア)KO 1R 0分53秒 ※バックハンドブロー〇ギンサンレック・ウォー・カムチャムナン(タイ)
バリカはTiger Muay Thai所属のロシア人キックボクサーで、2023年9月の『ONE Friday Fughts 33』でONE初参戦。2連勝していたヨッドIQ・オー・ピモンシーからダウンを奪って判定勝ちすると、第2戦ではスアキムをKO。しかし、パンリットとジョン・リネカーには敗れた。ONE戦績3勝2敗。
ギンサンレックはラジャダムナンを主戦場としていたサウスポーで、クマンドーイ、サオエーク、タノンチャイらトップファイターには敗れているものの、ルンミニットやコントラニーなど王者クラスから勝利を奪っている。2022年のRWSでは、ウズベキスタンとウガンダの選手に勝利。2022年12月にはヨーキッサダーにTKO勝ちしている。しかし、ONEではゴントーラニー、ジョアキン・オラギ、イゴール・ベクレフに3連続KO負けを喫しており、崖っぷちの戦い。
1R、サウスポーのギンサンレックにバリカが3連打を打った直後、前に出たギンサンレックが左ハイでいきなりダウンを奪う。続けてステップを踏んで前に出るギンサンレックが左ハイを空振りするとそのまま回転してバックハンドブロー。
これが直撃し、バリカは目を見開き、身体を硬直させて失神。ギンサンレックが衝撃のKO勝ちを収めた。ギンサンレックには35万バーツのボーナスが贈られた。
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▼第10試合 122LBS ムエタイ 3分3R〇マイサンカン・ソー・インジョルンガンチャン(タイ)判定3-0×ペッサンワン・ソー・サマンガメント(タイ)
マイサンカンはONE FFで6連勝を飾っていたが、2024年12月のONE FF 92で連勝がストップ。ペッサンワンはONE FFで1戦1敗だが以前にマイサンカンから判定で勝利している。
1R、マイサンカンは右カーフを連打し、左フックから再び右カーフ。ペッサンワンも左インローを返す。徹底して右カーフを蹴っていくマイサンカンは飛び込みざまの左ボディブローも見舞う。勢いよく入っていくマイサンカンはパンチをまとめて右ロー、ペッサンワンはジャブをボディへ打つ。左ボディストレートを打ってきたマイサンカンにペッサンワンは右ヒジを振り下ろす。左右フックから左右ボディを打つマイサンカンにペッサンワンは右ヒジ。1Rから激しい打ち合い。
2R、前に出るペッサンワンにマイサンカンも左右フック&左右ボディで応戦。ペッサンワンはヒジを振り下ろす。マイサンカンも左縦ヒジを繰り出す。するとペッサンワンは組んでのヒザ。マイサンカンも負けじとボディを打つ。ペッサンワンもボディを打ってのヒザ。マイサンカンもボディを打つ。ジャブを打つペッサンワンにマイサンカンは左右フック、飛びヒザ蹴り。両者譲らぬ戦いが続く。
3R、ペッサンワンが左ミドル、マイサンカンは左右のボディを返していく。ペッサンワンがヒジとヒザを繰り出せば、マイサンカンは左右フックとボディ。徹底してボディを打って行くマイサンカン。そこへヒジを打つペッサンワン。両者譲らない展開は続き、ややペースダウンしてきたペッサンワンにマイサンカンがボディを打ちながら前へ出る。強烈な左ボディに手が出なくなるペッサンワン。左フック、左ハイキック、ヒザとマイサンカンが攻撃をまとめて試合終了。
判定3-0でマイサンカンが激闘を制した。
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▼第7試合 112LBS ムエタイ 3分3R〇チャバゲーウ(タイ)判定3-0×モア・カールソン(スウェーデン)
カールソンは2025年1月にKANAに敗れるまでONEで2連勝していた。
1R、前蹴りの応酬から身を伸ばすチャバゲーウ。カールソンが前へ出てくると前蹴り、左ミドルで止め、左右のボディを打つ。カールソンはジャブを突いて右ローと前蹴り。
2Rもカールソンはジャブと右ロー。この右ローが何度もヒットする。チャバゲーウはジャブと前蹴りもカールソンは右へ回りながら右ローを蹴り続ける。
3R、カールソンの右ローに右ボディストレートを合わせるチャバゲーウ。ワンツーもボディへ放つ。カールソンはジャブ、ワンツーで前へ出るがチャバゲーウも負けじと前へ出てワンツー。カールソンはそこへ飛びヒザ蹴り。
判定は3-0でパンチをヒットさせていったチャバゲーウの勝利となった。