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【Krush】神保克哉のOFG対策は『特攻の拓』を読むこと!? 夜叉猿は「真っ白なリングが真っ赤になるくらい激しい打ち合いになるんちゃうかな」

2025/06/26 17:06
【Krush】神保克哉のOFG対策は『特攻の拓』を読むこと!? 夜叉猿は「真っ白なリングが真っ赤になるくらい激しい打ち合いになるんちゃうかな」

会見では噛み合わなかった神保(左)と夜叉猿だが、試合は噛み合いそうだ

 2025年6月27日(金)東京・後楽園ホール『Krush.177』の前日公開計量&記者会見が、26日(木)都内にて14:30より行われた。


 メインイベント(第9試合)のKrush-OFGミドル級3分3R延長1Rで対戦する、神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)は74.9kg、夜叉猿(力道場静岡)は74.6kgでそれぞれ計量をパス。

 続いての会見で、夜叉猿はいきなり「なあ、神保くん。前の会見でもそうだし煽りVでもそうやけど、ゴムありうるさいねん。そんなにスリルが欲しいならワイから提案がある。負けた方がパイプカットでどうや。パイプカットデスマッチや! ベアナックルよりスリルあって怖いやろ」と提案。


 神保はこれに全く応えず「自分がどれだけ生…じゃなくて素手に本気かっていうのを見せられたらいいかなと思っています」とコメントした。

 計量で向かい合った印象を聞かれると、夜叉猿は「計量で向かい合ったよりかは、前の会見で思ったことやねんけど、見た目めちゃ怖いけど意外といいヤツだなって。前の会見でシュークリームをプレゼントしたんやけど、嫌いって知ってたからぶん投げられるかなと思ってけっこうヒヤヒヤしながら渡したら、なんも飛んでこなくて“えっ!?”と思ってしまった。だから意外といいヤツなんだって印象です」と、見た目とは違っていいヤツだとする。


 すると神保は「俺は道徳が出来ているのでいいヤツです」と特攻服姿で答えた。

 初使用となるオープンフィンガーグローブにはどんな取り組みをしてきたか、との質問に夜叉猿は「今までと違うグローブやからパンチの練習はしたで。痛いから途中からシャドーにしたけど」と言い、神保は「『特攻の拓』を読んできました」という。

 なぜ『特攻の拓』なのか。神保は「不良マンガって喧嘩じゃないですか。だから喧嘩の仕方とか。『特攻の拓』がみんなの教科書だったと思うので、そこで学んでみようって読んでました。自分はキャラで言ったらマー坊くんだけど、見た目は鰐淵。好きなキャラクターは天羽時貞…いや、風神・雷神のヒロシかキヨシ…ヒロシが好きっすね」とかなり読み込んできた様子。


 メインイベントに選ばれたことについて、夜叉猿は「伝統あるKrushでメインを任されるのはめちゃめちゃ嬉しいし、誇りに思う。メインは何回かやっていて、去年のオーストラリア遠征に比べたらやられた仕打ちが全然違う。だからそこはそんなに緊張してない。むしろ楽しみかなって感じです」とし、神保は「OFG自体も俺のわがままでやってくれると運営の人が言っていたので、俺のわがままをきいて下さってありがとうございます」とそれぞれコメント。

 神保は、なぜベアナックルにこだわるのかを聞かれると「素手で強いヤツが生物的に一番強いと俺は思っているんで。素手で一番になってしまえば世の中で一番強いのでこだわっています」との考えを話す。逆に夜叉猿は「あまり興味ないですね。面白そうだからやるだけです。あとリベリオンに入れてもらえるように」とこだわりはないとする。


 反乱軍リベリオンの総帥レオナ・ペタスからは何と言われているか、と問われると「まず入りたいなら勝てよと。実績がないから保留にしているし、勝たないと認めてもらえないから絶対に勝ちます」と、リベリオン入りの条件を満たすのが大事だとした。

 そのリベリオンをどう思っているのか、と聞かれた神保は「自分はチームをやっていて。チーム爆音小僧っていうのをやっているんですよ。なので興味ないです」と、『特攻の拓』に出てくる暴走族の名をあげる。


 どういう試合を見せたいか、との質問に夜叉猿は「絶対にお客さんが喜ぶ試合をしたい。神保くんはキャラ的にはガンガン来そうだけどテクニカルなところがあって。でも、絶対に打ち合ってくれると思う。ワイのスタイルもブンブン振って行くから、真っ白なリングが真っ赤になるくらい激しい打ち合いになるんちゃうかなと思っています。お客さんが満足するような試合を見せます」と意気込む。神保は「この階級でOFGはヤバいでしょうって俺は思っているので、それはみんな楽しみにしていてください」と、75kg級の2人がOFGで殴り合ったらどうなるか見てもらいたいとした。

 OFGで練習した手応えについては、神保は「俺は素手がいいと思ったので素手でずっと練習していた」と言い、夜叉猿は「ワイは懐かしいなと思って。ワイ貧乏やから入会したての時にグローブを持っていなくて素手でサンドバッグやミットをやっていたんですよ。それに比べればまだ手にクッションがあるからマシ。懐かしかったです」と、2人とも素手でやっていたから問題なしとする。


 神保と言えば、その見た目とは違い精度の高いジャブを持っている。OFGではジャブも危険なパンチとなることについて、夜叉猿は「自分が打ってみたら分かるけれど、普通のグローブだったらデカい分当たりやすいけれど、OFGは小さいから当てやすい。そこはしっかり狙っていかないと当たらんし、適当に振ったら当たらない。だから避けるかな。そこはあまり怖くないかな。ディフェンスを練習したからな。OFG着けてぶん殴ってもらったり、いろいろしたよ」と、避ける自信があるという。

 これに神保は笑みを浮かべ「めちゃくちゃ楽しみ」と答えた。


 ここまでのやり取りで不満を感じていた様子の夜叉猿は「けっこう絡みに行こうとしているのに全然相手にしてくれへん。自分の好きなことばかり言って。全然分からへんマンガの話とかされて。もう明日やり合うしかないわ」と、神保のマイペースぶりにお手上げ。

 同席した宮田充K-1プロデューサーは「明日も噛み合わなさそう」と試合も噛み合わないのではと不安を募らせ、夜叉猿も「お客さんが途中で帰ることだけはほんまにやめて。それ一番怖いから盛り上げようよ、ほんまに」と不安になってきたようだ。


 今回の態度は相手を苛立たせる作戦なのか、と聞かれた神保は「いや、試合もこんな感じでいこうかと思っているので楽しみにしていてください」と、2人の不安をさらに募らせるコメント。

 しかし、夜叉猿は「特攻隊長やから。やられたら来てくれるやろ。多分、盛り上がると思います。楽しみにしていてくださいね!」と試合になれば神保も無視はしてこないだろうと語った。

 最後に夜叉猿は「噛み合わなさそうな雰囲気出ていたけど、絶対に大丈夫やから。ワイと神保選手だったら絶対に激しい打ち合い、激しい試合、なんなら年間最高ファイトに選ばれるくらいいい試合になるから。期待してください」とアピール。

 神保は「自分がどれだけ素手に本気か、見といてください」と言い残した。


 なお、今回使用されるオープンフィンガーグローブはRIZINで使用されているOFGに近い形状のものが採用された。

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