2025年6月21日(日本時間21日25時)、アゼルバイジャン・バクーのバクー・クリスタル・ホールにて『UFC Fight Night: Hill vs. Rountree』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催される(※UFCアゼルバイジャン大会リポート)。
UFC初のアゼルバイジャン大会のメインイベントはライトヘビー級(5分5R)で、元王者と元タイトルコンテンダーの対決が組まれた。前日計量は両者ともに206ポンド(93.44kg)でパス。
▼ライトヘビー級 5分5Rジャマール・ヒル(米国)12勝3敗(UFC6勝3敗)206lbs/93.44kgカリル・ラウントリー・ジュニア(米国)13勝6敗(UFC9勝6敗)206lbs/93.44kg
元王者のヒルは、プロハースカが返上したベルトをグローバー・テイシェイラと争い、テイシェイラの組みに打撃で上回り、判定勝ちで王座を獲得。しかし、アキレス腱断裂の負傷で王座を返上すると、24年4月の『UFC300』での復帰戦でアレックス・ペレイラと対戦し、1R KO負け。25年1月の前戦では、イリー・プロハースカとの元王者対決で3R TKO負けして2連敗中。34歳。
ラウントリーは、2021年から23年まで5連勝。元K-1ファイターのグーカン・サキにも1RKO勝ちするなど、UFC9勝中7勝がKO勝ちのストライカー。24年10月に、アレックス・ペレイラの王座に挑戦。右を当ててペレイラからニアダウンを奪うなど序盤で攻勢に立つも、4RにKO負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。35歳
また、メインカード第3試合では、今大会で唯一のアゼルバイジャン生まれでアゼルバイジャン育ち(※アゼルバイジャン国籍選手はラファエル・フィジイエフとナジム・サディコフも)のトフィック・ムサエフがUFCデビュー戦に臨む(※ムサエフ インタビュー)。
▼キャッチウエイト(165lbs)5分3Rトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)22勝5敗(UFC0勝0敗)RIZINライト級GP優勝 163lbs/73.93kgムフトベク・オロルバイ(キルギス)13勝2敗(UFC2勝1敗)6KO/TKO・5SUB 165lbs/74.84kg
165ポンドのキャッチウエイト戦。1週間前のヴガール・ケラモフに続き、今度はトフィック・ムサエフがケージで戦う。2019年のRIZINライト級トーナメント優勝者のムサエフは、コロナ禍の21年6月にホベルト・サトシ・ソウザに1R 三角絞めで敗れ戴冠ならず。2022年7月にBellatorに参戦してシドニー・アウトローを27秒、右フックでKO。2023年3月からBellatorライト級ワールドGPに参戦も1回戦でアレクサンドル・シャブリーの右前蹴りを腹に受けて3R TKO負け。その後、RIIZNに復帰し、2023年7月にアキラを2R KO。同年11月のRIZINアゼルバイジャン大会で武田光司を3R TKOに下している。35歳。
(C)tofiq__musayev
その後、いったんはGFLとの契約を発表したが、GFLは5月の旗揚げ戦を1カ月半前にキャンセル。大会を行わずに崩壊。ムサエフはUFCアゼルバイジャン大会を前にUFCと契約し、バクーでの試合に臨むこととなった。
対するキルギスのオルロバイは、2023年11月のUFC APEX大会の試合4日前に欠場選手の代役としてUFCと契約。初戦はウェルター級で、UFC3勝1敗のウロシュ・メディチを相手にグラウンドコントロールし、2Rにネッククランクで一本勝ち。2戦目は本来のライト級に戻し、UFC3連勝中のエルブス・ブレナーと対戦。ワンツーの右を当てて粘り強いケージレスリングからテイクダウンを奪って削り、、判定勝ち。24年10月の前戦では160ポンドのキャッチウェイトで、マテウシュ・レベツキと対戦。ともに打撃から組んでのスクランブルでも譲らず。3RにKO負け寸前から盛り返す、大流血戦のファイトオブザナイトの激闘を繰り広げたがスプリット判定負け。オクタゴン初黒星を喫している。27歳。
オロルバイ優勢の予想のなか、地元でのオクタゴンデビューでムサエフはいかに戦うか。
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『UFC Fight Night: Hill vs. Rountree』全選手計量結果
▼ライトヘビー級 5分5Rジャマール・ヒル(米国)12勝3敗(UFC6勝3敗)206lbs/93.44kgカリル・ラウントリー・ジュニア(米国)13勝6敗(UFC9勝6敗)206lbs/93.44kg
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▼ライト級 5分3Rラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)12勝4敗(UFC6勝4敗)155.5lbs/70.53kgイグナシオ・バハモンデス(チリ)17勝5敗(UFC6勝2敗)※UFC3連勝中 155.5lbs/70.53kg
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▼ヘビー級 5分3Rカーティス・ブレイズ(米国)18勝5敗(UFC13勝5敗)258lbs/117.03kgリズヴァン・クニエフ(ロシア)12勝2敗(UFC0勝0敗)264.5lbs/119.98kg
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▼キャッチウェイト(165ポンド)5分3Rトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)22勝5敗(UFC0勝0敗)RIZINライト級GP優勝 163lbs/73.93kgムフトベク・オロルバイ(キルギス)13勝2敗(UFC2勝1敗)6KO/TKO・5SUB 165lbs/74.84kg
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▼ライト級 5分3Rナジム・サディコフ(アゼルバイジャン)10勝1敗(UFC3勝0敗)ニコラス・モッタ(ブラジル)15勝5敗(UFC3勝2敗)155.5lbs/70.53kg
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▼フェザー級 5分3Rムハンマド・ナイモフ(タジキスタン)12勝3敗(UFC4勝1敗)155lbs/70.31kg 146lbs/66.22kgボグダン・グラッド(豪州)15勝2敗(UFC1勝0敗)146lbs/66.22kg
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【プレリム】
▼ウェルター級 5分3Rコ・ソクヒョン(韓国)11勝2敗(UFC0勝0敗)169.5lbs/76.88kgオーバン・エリオット(英国)12勝2敗(UFC3勝0敗)※UFC3連勝中 170.5lbs/77.34kg
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▼ミドル級 5分3Rイスマイル・ナウルディエフ(モロッコ)24勝7敗(UFC3勝2敗)186lbs/84.37kgパク・ジョンヨン(韓国)18勝6敗(UFC8勝3敗)186lbs/84.37kg
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▼女子バンタム級 5分3Rダリヤ・ジェレズニャコバ(ロシア)9勝2敗(UFC1勝1敗)136lbs/61.69kgメリッサ・マリンズ(英国)7勝1敗(UFC2勝1敗)136lbs/61.69kg
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▼女子バンタム級 5分3Rイリーナ・アレクシーバ(ロシア)5勝2敗(UFC1勝1敗)135.5lbs/61.46kgクラウディア・シグワ(ポーランド)6勝2敗(UFC0勝1敗)135lbs/61.24kg
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▼フライ級 5分3Rタギル・ウランベコフ(ロシア)16勝2敗(UFC5勝1敗)※UFC3連勝中 126lbs/57.15kgアザト・マクスム(カザフスタン)15勝1敗(UFC1勝1敗)126lbs/57.15kg※堀口恭司は欠場
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▼ヘビー級 5分3Rハムディ・アブデルワハブ(エジプト)6勝0敗(UFC1勝0敗)264.5lbs/119.98kgモハメド・ウスマン(ナイジェリア)10勝4敗(UFC3勝2敗)244.5lbs/110.90kg