MMA
インタビュー

【UFC】母国アゼルバイジャンでオクタゴンデビューを迎えるトフィック・ムサエフ「試合は始まり方がすべてを決める」=6月21日(土)25時から

2025/06/20 11:06
 2025年6月21日(日本時間22日)アゼルバイジャン・バクークリスタルホールにて『UFC Fight Night: Hill vs. Rountree』(U-NEXT配信)が開催される。メインカードの第3試合では、RIZINライト級GP2019優勝のトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が母国での初UFCに参戦。キルギスのムフトベク・オロルバイと対戦する。 ▼ライト級 5分3Rトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)22勝5敗(UFC0勝0敗)RIZINライト級GP優勝ムフトベク・オルロバイ(キルギス)13勝2敗(UFC2勝1敗)6KO/TKO・5SUB  1週間前のヴガール・ケラモフに続き、今度はトフィック・ムサエフがケージで戦う。2019年のRIZINライト級トーナメント優勝者のムサエフは、コロナ禍の21年6月にホベルト・サトシ・ソウザに1R 三角絞めで敗れ戴冠ならず。2022年7月にBellatorに参戦してシドニー・アウトローを27秒、右フックでKO。2023年3月からBellatorライト級ワールドGPに参戦も1回戦でアレクサンドル・シャブリーの右前蹴りを腹に受けて3R TKO負け。その後、RIIZNに復帰し、2023年7月にアキラを2R KO。同年11月のRIZINアゼルバイジャン大会で武田光司を3R TKOに下している。35歳。  その後、いったんはGFLとの契約を発表したが、GFLは5月の旗揚げ戦を1カ月半前にキャンセル。大会を行わずに崩壊。ムサエフはUFCアゼルバイジャン大会を前にUFCと契約し、バクーでの試合に臨むこととなった。  対するキルギスのオルロバイは、2023年11月のUFC APEX大会の試合4日前に欠場選手の代役としてUFCと契約。初戦はウェルター級で、UFC3勝1敗のウロシュ・メディチを相手にグラウンドコントロールし、2Rにネッククランクで一本勝ち。2戦目は本来のライト級に戻し、UFC3連勝中のエルブス・ブレナーと対戦。ワンツーの右を当てて粘り強いケージレスリングからテイクダウンを奪って削り、、判定勝ち。24年10月の前戦では160ポンドのキャッチウェイトで、マテウシュ・レベツキと対戦。ともに打撃から組んでのスクランブルでも譲らず。3RにKO負け寸前から盛り返す、大流血戦のファイトオブザナイトの激闘を繰り広げたがスプリット判定負け。オクタゴン初黒星を喫している。27歳。  母国でのオクタゴンデビュー戦で、タフなオルロバイを迎え撃つムサエフの会見インタビューが、同大会をライブ配信するU-NEXTから届いた。 年齢はただの数字にすぎない ──UFCは一段上のステージという印象もありますが、ご自身のこれまでの経験を踏まえ、今回の試合に向けての準備や意気込みを教えてください。 「UFCで戦うことは、すべてのファイターの夢だと思っています。私にとってもそうでした。これまでいろいろな団体で戦ってきましたが、UFCはやはり特別です。今はこの舞台に立てることをとても幸運に感じています。しっかり準備してきましたし、国の代表として誇りを持って戦います。対戦相手の分析も済んでいます」 ──35歳を超えての挑戦になりますが、過去にはこの年齢でチャンピオンになった選手はいません。これについてはどう思われますか? 「年齢はただの数字にすぎません。もしそれを問題だと考える人がいるなら、そもそもUFCで戦うべきではないと思います」 ──対戦相手のムフトベク・オルロバイについてはどう見ていますか? 前戦のマテウシュ・レベツキ戦もかなり印象的でしたが。 「彼は良いファイターです。私はいつも強い相手と戦ってきましたし、自分でもそういう相手を選んできました。今回も良いマッチアップだと思います」 ──今回のUFCアゼルバイジャン大会は大きな注目を集めています。ライト級には多くの強豪がいますが、あなたは他団体でも常にトップレベルの選手と戦ってきました。今回の試合の展開をどう見ていますか? 「ファイターはそれぞれ試合に向けてプランを持っていますが、試合は始まり方がすべてを決めると思っています。始まりがどうなるかで、すべてが変わってくるんです」 ──試合の入り方に注意して、相手にペースを握られないようにしたいということですね。UFC初出場となると、試合週にはメディア対応やSNS対応など、普段と違うスケジュールがたくさんあります。こういった変化に戸惑う選手もいますが、あなたにとってはどうですか? 「こういった一連の催しは、アスリートにとって自分自身を広く知ってもらうチャンスです。特にUFCではそれが大きく、ありがたいことだと思っています」 ──他団体では常にトップ選手と戦ってきましたが、UFCでもトップ10、トップ5、さらにはタイトル戦に辿り着くための最短ルートは何だと考えますか? 「まずは目の前の相手に集中しています。今回の試合次第で、今後の道筋が決まってくると思います」 ──あなたがUFCに参戦したことで、アゼルバイジャンの若いファイターたちに道が開けたと思いますか? 「私たちがこのステップを踏んだのは、自国を代表するためです。これが若いアスリートたちの夢や目標になることを願っています」──アゼルバイジャンのファンと、ロシアやダゲスタンなど他地域のファンの熱量を比べて、どう感じますか? 「6月21日、地元のファンがどんな熱気で応援してくれるか楽しみです。みんなで一緒にその瞬間を迎えましょう」 ──趣味のひとつに卓球があると聞きましたが、MMAに役立っていると感じることはありますか? 「うーん…それは単なる趣味ですね(笑)」 ──キルギスのメディアでは、あなたが当初オラロバイ戦を受けたがらなかったという報道がありましたが、事実ですか? 「私は対戦相手を拒否したことは一度もありません。自分にはそういうスタンスは合いませんし、そのときはUFCから正式に提示された話ではなかったので、そういう報道になったのかもしれません。強い相手でも弱い相手でも、私は誰とでも戦います」
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