シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】村田聖明が約2年半ぶりに復帰「ここで復帰しなかったら、タイミング的にもう二度と復帰できないと思ったので覚悟を決めた」

2025/06/16 17:06
【シュートボクシング】村田聖明が約2年半ぶりに復帰「ここで復帰しなかったら、タイミング的にもう二度と復帰できないと思ったので覚悟を決めた」

アキレス腱断裂からの復帰戦を迎える村田(C)SHOOTBOXING

 2025年6月22日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.3』でプロ修斗新人王トーナメント2024バンタム級準優勝・恵真(リバーサルジム立川ALPHA)と対戦する、SB日本スーパーライト級1位・村田聖明(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 村田は無尽蔵のスタミナから繰り出されるワンツーを主体とした手数を武器に、2017年9月にSB日本スーパーフェザー級王座を獲得。2階級制覇を狙い、2018年9月にSB日本ライト級王座決定戦で西岡蓮太と対戦。7Rに及ぶ大接戦の末に敗れたが、前口太尊、マサ佐藤、山口裕人、東修平といった国内強豪との一戦を次々とクリアー。2021年6月にはモハン・ドラゴンにも勝利、9月は力也を初回KOして12月にはSB日本スーパーライト級王座決定戦に臨んだが、イモト・ボルケーノに敗れて2階級制覇を逃した。戦績は28勝(6KO)8敗。

 2022年9月のシンパヤック・YZDGYM戦以来、試合から遠ざかっていたが、約2年半ぶりにいよいよ復帰を果たす。

後輩たちの頑張っている姿を見て


――2022年9月のシンパヤック・YZDGYM戦以降、試合から遠ざかっていましたが、どういう理由で離れていたんですか。

「約2年半前にランニング中にアキレス腱を切ってしまって1年ちょっとで復帰したいと思っていたんですけど、一回離れちゃうと試合をする感覚に戻れず、シュートボクシングの運営の仕事を優先してました」

――その間は定期的に練習されていたんですか?

「アキレス腱を切った後は全然していなく、治ってからはたまに練習するぐらいで、今年に入ってから本格的に練習を再開しましたね」

――練習時間がなかったのは、やはり運営の方が忙しく?

「それは言い訳になってしまうんですけど、やはり試合から一回離れたことでなかなかスイッチが入らず、自分を追い込めないというか、ちょっと練習してもちょっと汗を流す程度でちゃんとした練習ができていませんでしたが、今回復帰すると決めてからは、ちゃんと追い込めるようになってきました」

――今回どうして復帰しようと思ったんですか?

「今年は絶対復帰すると決めていて、本当はもっと早く復帰しようと思ったんですけど、どんどん後回しになっちゃって(苦笑)。仕事もプライベートもうまくいってない時期があり、そういうのはやっぱり目標がないからうまくいかないのかなと最近思うようになり、ここで復帰しなかったら、タイミング的にもう二度と復帰できないと思ったので覚悟を決めて6月に復帰しようと思いましたね」

――休んでいた期間、笠原兄弟、山田ツインズのジム後輩たちも頑張っていましたが、復帰を決めた要因の一つだったりもしますか?

「そうですね。昔は他人の試合を見てモチベーションが上がるようなことはなかったのですが、後輩たちの頑張っている姿を見て刺激はもらいました」

――このまま引退しようという考えはなかったですか。

「それはなかったです。負けたまま終われないですし、中途半端に終わっても僕は嫌だったので、もう一回必ず復帰したいとは思っていました」

――この期間にシーザー武志会長から「復帰しないか?」といったような言葉をかけられることもありました?

「それはなかったですね。会長はそんなに強制することは今までになく、『復帰します』と会長に伝えた時は『大丈夫か?』と心配されましたが(苦笑)、応援してくれています。シーザージムでの練習では、会長はほぼ毎日のようにプロ選手たちの練習を見て喝を入れてくださっています。会長からは『練習する前に足を伸ばしとけよ』『アキレス腱を伸ばしてからやれよ』と心配してくださったり、『脇を締めてパンチを打て』といった細かい技術面のこともアドバイスしていただいてます」

――復帰に関して、運営のお仕事をされている妹の菫さんの反応はどうでした?

「『遂に!』と喜んでましたね(笑)。母も喜んでましたが、内心は心配しながらも応援はしてくれていると思います」

――今はどのくらいまで調子は上がってきてますか。

「今できる範囲で全力で追い込んでいます。最近はいろんなジムから選手が出稽古に来てくださって、すごくいい練習になっているので残りの期間でしっかり戻せるようにしたいと思っています」

――今一番どういったところに自信を持っていますか。

「以前と変わらず、負けたくない、絶対に倒して勝つぞという気持ちは凄くあります」

――では、以前のようにガンガン前に出られる姿を変わらず見られるわけですね。

「そうですね。ちょっと目が慣れていないところもあるので、パンチを被弾することもあると思うんですけど、それはそれで盛り上がればいいなと思って、ちゃんと打ち合って倒せるように頑張ります」

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