2025年6月14日(日本時間15日)米国ジョージア州 アトランタ ステートファーム・アリーナにて、『UFC Fight Night: Usman vs. Buckley』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。
▼ウェルター級 5分5R〇カマル・ウスマン(ナイジェリア)21勝4敗(UFC16勝3敗)171lbs/77.56kg[判定3-0] ※49-46×2, 48-47×ホアキン・バックリー(米国)21勝7敗(UFC11勝5敗)※UFC6連勝でストップ 171lbs/77.56kg
額を突き合わせた両者。
1R、サウスポー構えのバックリー。オーソのウスマン。左から右で前に出るバックリー。さらにワンツーにカウンターのタイミングでダブルレッグはウスマン。ケージまでドライブして両足を掴んだまま中央へ引き寄せてからファーストテイクダウンを決めた。
ハーフから押さえ込むウスマンはヒジ。右で脇差し、左で枕。金網に上体を立てようとするバックリーに中腰になりダブルレッグで束ねて引き出してパウンド。フルガードのバックリーにヒジを落とすし、ボディにパンチ。背中を着かされたバックリーが左目周辺から出血。さらに左ヒジ、右パウンドでホーン。ウスマンのラウンドに。
2R、ワンツーの左で詰めるバックリーをさばくウスマンは右ミドルをヒット。バックリーのダブルレッグを切る。右前蹴りも突くウスマン。バックリーは右サイドキック。さらに跳びヒザも遠い。バックリーのワンツーをかわして右ボディのウスマン、遠間からダブルレッグでテイクダウンを決めるウスマン! ハーフで押さえ込み、立とうとするバックリーを引き出して背中を着かせる。左で差して右ヒジ。上体を起こさせないウスマンは、右ヒジ! さらにマウント、パウンドでホーン。このラウンドもウスマン。
3R、右ローのバックリー。じりじりと詰めるウスマンは右ミドル! バックリーは右にステップして左を狙う。アッパーから左を突くバックリー。ウスマンは右前蹴りを腹に。バックリーは左フックから右! さばくウスマンはシングルレッグから凌ぐバックリーをテイクダウン! 右足で両足を束ねて左で腰を抱いて右でパウンド! ハーフのバックリーの頭を上から頭で押さえる。右目上から出血のバックリーを再び寝かせて最後はマウント&パウンドでホーン。バックリーの連打にウスマンのテイクダウン&パウンドの拮抗したラウンドに。
4R、右前蹴りのウスマン。右回りのバックリーは右アッパーから左フックもさばくウスマン。右サイドキック、オーソにスイッチしたバックリーはサウスポー構えに戻して、右前手フック、左右フックもガードするウスマン。右アッパーを突くバックリーに、シングルレッグの動きのウスマンもここは深追いせず。
右から左フックのバックリーは何か言葉を発するが、ウスマンはダブルレッグでケージまでドライブ。左手を股下に差すバックリーに、ウスマンは両足を引き付けテイクダウン! ハーフからパウンド。上体を立てようとするバックリーに、頭を上に置いてパウンド。コントロールでウスマンのラウンドに。
5R、ワンツースリーから左ハイに繋ぐバックリー。ガードするウスマンは圧し戻して左ジャブ、シングルレッグ。ここは頭を押えて切ったバックリー。またもシングルレッグも切るバックリー。しかし圧力をかけるのはウスマン。シングルレッグのフェイント。バックリーは左のダブルで前に。さらに左オーバーハンド。
詰めるウスマンのシングルレッグからダブルレッグも切るバックリーが右アッパー! ワンツーから右アッパーのバックリー。しかしウスマンはケージに押し込む。突き放したバックリーは右から左フック。このラウンドは手数で圧倒。ウスマンの左ジャブに左から右アッパー! 回るウスマンは逃げ切り体勢。バックリーの詰めをさばいて体を入れ替えて右を振ってホーン。ハグをかわす両者。最終Rはバックリーのラウンドに。
判定3-0(49-46×2, 48-47)でウスマンが勝利。3連敗から1年8カ月ぶりの復帰戦で復活したウスマンは、ヘンリー・フーフト、トレバー・ウィットマン、ジョルジ・サンチアゴらに感謝の言葉を語った。
試合後、ウスマンは感極まり涙。「気分はいいよ。ちょっと時間をかけて再起に向けて、最高のレベルで自分がまだ出来るということを見せたくて、ときにこういう若くてハングリーな今日のような相手と戦わなくてはいけない。若くて才能に溢れている相手に、自分としてはスキルと経験を使って戦った。みんなに感謝の言葉を伝えたい。来てくれてありがとう。(5R目以外はドミネートしたが?)タフなことは予想していた。バックリーは才能あふれる選手で最大限の敬意いを払っている。自分の経験値でどうすればよいかをやりきった。彼にも感謝したい。ネットやSNSでわけわからないことを言っているクソどもがいたが、黙れ、俺はまだやれる。(ミドル級のベルトに言及していたが?)俺が誰とでもやる。自分のものを取り戻したい。そのために素晴らしいチームと練習していて、ヘンリー・フーフト、トレバー・ウィットマン、ジョルジ・サンチアゴらとタイトルを取り戻すために誰とでも戦う。時間がかかり感情的になるけど、残念ながら娘が来れなくて、これは長くなる話だけど、とにかくみんなありがとう。バックリーにも。チャレンジ、リスペクト。俺がいつだってブギーマンさ」と語った。
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▼女子フライ級 5分3R〇ローズ・ナマユナス(米国)14勝7敗(UFC12勝6敗)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ミランダ・マーベリック(米国)15勝6敗(UFC8勝4敗)※UFC4連勝でストップ 126lbs/57.15kg
1R、サウスポー構えのマーベリック。オーソのナマユナスは右前蹴り。マーベリックは右カーフ。ナマユナスはステップを踏み角度をつけて外足を取って左ジャブ。マーベリックは左から右。左インローも。詰めるナマユナスはマーベリックの左ハイをかわして左から右を突く。
ナマユナスの右の蹴りに左を合わせてバランスを崩させたマーベリック。ナマユナスの入りにバックエルボー。さらに左ハイをガード上に突く。マーベリックのバックヒジに組んだナマユナス。崩しに残したマーベリックがギロチンプレッシャーで突き放す。
左から右を飛び込みのナマユナス。マーベリックの右から左のダブル、左ハイキックをバックステップでかわす。マーベリックのラウンドに。
2R、互いに中央の取り合い。ワンツーのナマユナス。さらにワンツースリーフォーも回るマーベリック。左のダブルからハイキックに繋ぐマーベリックだが、さばくナマユナスは左サイドキック、さらにダブルレッグテイクダウン!
下のマーベリックはクローズドガードから右手の脇下から足を抜こうとして三角絞め狙い。さらに頭を引き付けて四角に。足を解いたマーベリックをかつぎパスからバックに回るナマユナス。中腰で立ったところにシングルバックで引き込み。腰をずらすマーベリックに再びシングルバックからバリアネイキドチョークへ! ずらしたマーベリックはトップを奪い肩固め! トップに移行し、バックマウントからパウンドでホーン。ピンチから逆襲したマーベリックのラウンドか、拮抗したラウンド。
3R、詰めるナマユナスにマーベリックは組みに。引き剥がすナマユナスはジャブ。マーベリックはダブルレッグに。右で小手巻きのナマユナス。マーベリックを突き放すと、マーベリックの左フックに左ストレート! ダウンしたマーベリックに右の鉄槌! 下のマーベリックはハーフガード。
ナマユナスは右肩でアゴにプレッシャーをかけて押さえ込むがリバーサルするマーベリック。しかしナマユナスもその際で回してトップに。マーベリックはハーフからフルガードにして下からヒジ。ナマユナスの鉄槌の飛び込みに、マーベリックも下から鉄槌。ホーンに両者ハグ。マーベリックは立ち際に足をひきずる。ナマユナスのラウンドに。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)でナマユナスが勝利。11月のブランチフィールド戦の判定負けから再起を果たした。
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▼ミドル級 5分3R〇エドメン・シャバージアン(米国)15勝5敗(UFC8勝5敗)185lbs/83.91kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×アンドレ・ペトロスキー(米国)13勝4敗(UFC8勝3敗)186lbs/84.37kg
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▼バンタム級 5分3R〇ハオーニ・バルセロス(ブラジル)20勝5敗(UFC9勝4敗)UFC3連勝 136lbs/61.69kg[判定3-0] ※29-28×3×コーディ・ガーブラント(米国)14勝7敗(UFC9勝7敗)136lbs/61.69kg
1R、ともにオーソドックス構え。先に左右で詰めるガーブラント。そこにバルセロスはダブルレッグで崩すもすぐに立つガーブラント。圧力をかけるバルセロスに左から右で腰を落とさせるガーブラント! 深追いはせず。押し戻すバルセロスの左からの崩しに右で差して残したガーブラント。
跳びヒザのバルセロスをかわしたガーブラント。バルセロスはダブルレッグも受け止めたガーブラントが突き放す。バルセロスの左ハイは空振り。左フックのガーブラント。シングルレッグで飛び込むバルセロスを差し上げて突き放す。
右オーバーハンドから組みつくバルセロスを切って右フックを当てるガーブラント! ガーブラントの右をかわしてシングルレッグのバルセロスを片足立ちから切る。さらにバルセロスのダブルレッグも切るが、続くダブルレッグからのバックテイクには前転してガードに戻そうとするガーブラント。バルセロスが足をさばくもホーン。
2R、左フックを振ったバとルセロスが前に。左で差して組むも突き放すガーブラント。バルセロスは右カーフ、さらにシングルレッグも切るガーブラントを詰めて右アッパー。アタックするのはバルセロス。ケージ背にする時間が多くなってきたガーブラントはケージ際を出て、右を振るとバルセロスのシングルレッグを切って右を突く。
左ジャブ、右ローのガーブラント。バルセロスは右オーバーハンド、かわしたガーブラントにシングルレッグを肩口まで持ち上げるが崩れないガーブラント。なおも詰めて右ボディのバルセロス。ガーブラントは右から左。バルセロスの右をかわしてシングルレッグの動き。ガーブラントは右を被弾してシングルレッグに入ったところでホーン。
3R、左ローのガーブラント。間合いを詰めるバルセロスに左右からシングルレッグへ。切るバルセロスは右ローの打ち下ろし。ガーブラントも右ローを返し、右オーバーハンド。左ジャブから右オーバーハンドのバルセロス。さらに右カーフに足が流れたガーブラント! そのままシングルレッグでケージまで押し込むも、離れるバルセロス。
バルセロスのワンツーの右を被弾したガーブラントは組みに。がぶったバルセロスはバック狙い。シングルレッグから両ヒザをマットに着いたガーブラントの足首を掴み、バックから両足をフックしたバルセロス!
ケージを蹴ってガーブラントが体を入れ替えてパウンド。立ち上がるバルセロスに左右。しかし、バルセロスも打ち返しでローシングル。ここは切ったガーブラントが詰めるもバルセロスは回って距離を取ってホーン。
判定3-0(29-28×3)で右目を腫らせたバルセロスが勝利。3連勝をマークした。
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▼ミドル級 5分3R〇マンスール・アブドゥル・マリク(米国)9勝0敗(UFC3勝0敗)※UFC3連勝 186lbs/84.37kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×コーディ・ブランデージ(米国)11勝7敗(UFC5勝6敗)186lbs/84.37kg
1R、ともにオーソドックス構え。右ローのブランデージ。アブドゥル・マリクは角度をつけて右ストレートを打ち込む。かわすブランデージは右前蹴り。右カーフ。アブドゥル・マリクの高い右前蹴りがヒットする。ケージに詰めて右跳びヒザはアブドゥル・マリク。さばいたブランデージが前に出てホーン。
2R、ともに右の蹴り合い。詰めるブランデージに、右の前蹴りで押し返すアブドゥル・マリク。互いに右ロー。詰めるアブドゥル・マリクは左フックから右フックでブランデージの右耳が出血。ブランデージも左右大きなフックで押し戻す。アブドゥル・マリクは右を振るが大きい。再びともに右の蹴りも単発。ブランデージは左ジャブで押し戻すとワンツー。バックステップでかわすアブドゥル・マリク。ブランデージは右ロー。アブドゥル・マリクが圧力をかけてホーン。
3R、開始早々、アブドゥル・マリクが右跳びヒザから右をヒット! 後方に倒れたブランデージはダブルレッグで立ち上がり、頭を下げての左右の全振りの無酸素ラッシュにアブドゥル・マリクとの打ち合いも下げさせて首相撲ヒザも、剥がしたアブドゥル・マリクがさばいて右ヒザをボディに。ここでアブドゥル・マリクの頭が当たったか、頭を抱えて崩れたブランデージにパウンドをまとめるとレフェリーが間に入った。裁定は?
アクシデントのバッティングでそこまでの判定は、3-0(30-27, 29-28×2)でアブドゥル・マリクが勝利。MMA9勝0敗、UFC3連勝とした。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇アロンゾ・メニフィールド(米国)17勝5敗(UFC10勝5敗)206lbs/93.44kg[判定3-0] ※29-28×3×ウマル・シー(フランス)11勝1敗(UFC2勝1敗)206lbs/93.44kg
1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけるウマル・シーは右バックフィストも空振り。右前蹴り、ジャブ。右ローも、そこにメニフィールドは右オーバーハンドを合わせに行く。左ハイをガード上に突くウマル・シー。さらに右ハイも、そこに連打はメニフィールドもウマル・シーは指を伸ばしてアイポークに。再開。
詰めるメニフィールドは右オーバーハンド。シーは前蹴り、右フック。メニフィールドは左フックをヒット。一瞬グラついたシーにメニフィールドが詰めるもホーン。
2R、長い左右の蹴りはウマル・シー。メニフィールドの右うぃ掻い潜り、シングルレッグに。メニフィールドは右で差し上げて、ギロチンチョーク狙いも、外してしつこく押し込むウマル・シーが小外がけから崩してテイクダウン。しかしメニフィールドもネルソンで差し上げ、ケージ背に立ったままホーン。
3R、互いに慎重な展開の中、遠間に立つ両者。右カーフのメニフィールド。左ジャブにウマル・シーは右アッパーを狙う。左ジャブを突くメニフィールド。ジャブを突く。スイッチを見せたウマル・シーだが、オーソに戻す。メニフィールドの左から右オーバーハンドをバックステップでかわすウマル・シー。最後もメニフィールドの前進を防ぐウマル・シーだが反撃無し。
判定3-0(29-28×3)で後半に手数を増やしたメニフィールドが勝利。前評判を覆しての手堅い勝利を得た。
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【プレリム】
▼ライトヘビー級 5分3R─ポール・クレイグ(スコットランド)17勝9敗1分1NC(UFC9勝9敗1分1NC)206lbs/93.44kg[1R 4分59秒 ノーコンテスト] ※ベラトが片ヒザを着いた状態でクレイグの反則の蹴り上げ─ホドルフォ・ベラト(ブラジル)12勝2敗1分1NC(UFC1勝1分1NC)205.5lbs/93.21kg
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▼ウェルター級 5分3R〇マイケル・キエーサ(米国)19勝7敗(UFC14勝7敗)171lbs/77.56kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×コート・マッギー(米国)22勝14敗(UFC11勝13敗)170lbs/77.11kg
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▼バンタム級 5分3R〇マルコム・ウェルメーカー(米国)10勝0敗(UFC2勝0敗)136lbs/61.69kg[1R 2分37秒 KO]×クリス・モウティーニョ(米国)14勝7敗(UFC0勝3敗)136lbs/61.69kg
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▼フライ級 5分3R〇ホセ・オチョア(ペルー)8勝1敗(UFC1勝1敗)125lbs/56.70kg[2R 0分11秒 KO]×コーディ・ダーデン(米国)17勝8敗(UFC6勝6敗)126lbs/57.15kg
1R、サウスポー構えのオチョアは左三日月蹴り、ミドル。オーソのダーデンの左フックをかわしてスピニングバックエルボーをかすめる。前に出るオチョア。ダーデンが右ストレートを返すと、オチョアは左ボディストレートから右フックと上下に散らす。
ジャブ突くダーデンに、オチョアは左ミドル、左ストレートから右フック。ダーデンはシングルレッグに。ケージまで押し込みダブルレッグに切り替えて尻を着かせる。オチョアは金網使い立ち上がりへ。バック狙いのダーデンに、オチョアはシングルレッグから押し込み離れる。
オチョアは左ストレートを顔面に。ダーデンも右ストレートを打ち返すとダブルレッグテイクダウン。オチョアは下から鉄槌連打。蹴り上げもホーン。
2R、オチョアは左アッパーで前進。さらに二段蹴り。かわしたダーデンに左フック! グラついたダーデン。さらに右から返しの左でダーデンがダウン。パウンドでレフェリーが間に入った。速いペースで攻めるオチョアが最後はラッシュでTKO勝ち。
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▼バンタム級 5分3R〇リッキー・シモン(米国)21勝6敗(UFC9勝5敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×キャメロン・スマザーマン(米国)12勝6敗(UFC1勝2敗)※緊急参戦 136lbs/61.69kg
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▼ウェルター級 5分3R〇フィリップ・ロウ(米国)11勝5敗(UFC4勝3敗)171lbs/77.56kg[3R 4分03秒 TKO] ※クリンチ右アッパー×アンジュ・ルーサ(コンゴ)10勝5敗(UFC2勝23敗)171lbs/77.56kg
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▼女子フライ級 5分3R〇ジェイミー・リン・ホース(カナダ)8勝2敗(UFC3勝2敗)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※30-27×3×バネッサ・デモポロス(米国)11勝8敗(UFC5勝5敗)※緊急参戦 126lbs/57.15kg