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【UFC】ウスマンがバックリーに5R 判定勝ちで3年7カ月ぶり復活勝利「俺はまだやれる」、ナマユナスがマーベリックとのスクランブル戦を制す、シャバージアンが2連勝、バルセロスがガーブラント下し3連勝、アブドゥル・マリクが9戦無敗UFC3連勝に、フライ級オチョアがダーデンKO、バンタム級シモンがスマザーマンに判定勝ち

2025/06/15 11:06
【UFC】ウスマンがバックリーに5R 判定勝ちで3年7カ月ぶり復活勝利「俺はまだやれる」、ナマユナスがマーベリックとのスクランブル戦を制す、シャバージアンが2連勝、バルセロスがガーブラント下し3連勝、アブドゥル・マリクが9戦無敗UFC3連勝に、フライ級オチョアがダーデンKO、バンタム級シモンがスマザーマンに判定勝ち

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年6月14日(日本時間15日)米国ジョージア州 アトランタ ステートファーム・アリーナにて、『UFC Fight Night: Usman vs. Buckley』(U-NEXTUFC Fight Pass配信)が開催された。

▼ウェルター級 5分5R
〇カマル・ウスマン(ナイジェリア)21勝4敗(UFC16勝3敗)171lbs/77.56kg
[判定3-0] ※49-46×2, 48-47

×ホアキン・バックリー(米国)21勝7敗(UFC11勝5敗)※UFC6連勝でストップ 171lbs/77.56kg

 額を突き合わせた両者。

 1R、サウスポー構えのバックリー。オーソのウスマン。左から右で前に出るバックリー。さらにワンツーにカウンターのタイミングでダブルレッグはウスマン。ケージまでドライブして両足を掴んだまま中央へ引き寄せてからファーストテイクダウンを決めた。

 ハーフから押さえ込むウスマンはヒジ。右で脇差し、左で枕。金網に上体を立てようとするバックリーに中腰になりダブルレッグで束ねて引き出してパウンド。フルガードのバックリーにヒジを落とすし、ボディにパンチ。背中を着かされたバックリーが左目周辺から出血。さらに左ヒジ、右パウンドでホーン。ウスマンのラウンドに。

 2R、ワンツーの左で詰めるバックリーをさばくウスマンは右ミドルをヒット。バックリーのダブルレッグを切る。右前蹴りも突くウスマン。バックリーは右サイドキック。さらに跳びヒザも遠い。バックリーのワンツーをかわして右ボディのウスマン、遠間からダブルレッグでテイクダウンを決めるウスマン! ハーフで押さえ込み、立とうとするバックリーを引き出して背中を着かせる。左で差して右ヒジ。上体を起こさせないウスマンは、右ヒジ! さらにマウント、パウンドでホーン。このラウンドもウスマン。

 3R、右ローのバックリー。じりじりと詰めるウスマンは右ミドル! バックリーは右にステップして左を狙う。アッパーから左を突くバックリー。ウスマンは右前蹴りを腹に。バックリーは左フックから右! さばくウスマンはシングルレッグから凌ぐバックリーをテイクダウン! 右足で両足を束ねて左で腰を抱いて右でパウンド! ハーフのバックリーの頭を上から頭で押さえる。右目上から出血のバックリーを再び寝かせて最後はマウント&パウンドでホーン。バックリーの連打にウスマンのテイクダウン&パウンドの拮抗したラウンドに。

 4R、右前蹴りのウスマン。右回りのバックリーは右アッパーから左フックもさばくウスマン。右サイドキック、オーソにスイッチしたバックリーはサウスポー構えに戻して、右前手フック、左右フックもガードするウスマン。右アッパーを突くバックリーに、シングルレッグの動きのウスマンもここは深追いせず。

 右から左フックのバックリーは何か言葉を発するが、ウスマンはダブルレッグでケージまでドライブ。左手を股下に差すバックリーに、ウスマンは両足を引き付けテイクダウン! ハーフからパウンド。上体を立てようとするバックリーに、頭を上に置いてパウンド。コントロールでウスマンのラウンドに。

 5R、ワンツースリーから左ハイに繋ぐバックリー。ガードするウスマンは圧し戻して左ジャブ、シングルレッグ。ここは頭を押えて切ったバックリー。またもシングルレッグも切るバックリー。しかし圧力をかけるのはウスマン。シングルレッグのフェイント。バックリーは左のダブルで前に。さらに左オーバーハンド。

 詰めるウスマンのシングルレッグからダブルレッグも切るバックリーが右アッパー! ワンツーから右アッパーのバックリー。しかしウスマンはケージに押し込む。突き放したバックリーは右から左フック。このラウンドは手数で圧倒。ウスマンの左ジャブに左から右アッパー! 回るウスマンは逃げ切り体勢。バックリーの詰めをさばいて体を入れ替えて右を振ってホーン。ハグをかわす両者。最終Rはバックリーのラウンドに。

 判定3-0(49-46×2, 48-47)でウスマンが勝利。3連敗から1年8カ月ぶりの復帰戦で復活したウスマンは、ヘンリー・フーフト、トレバー・ウィットマン、ジョルジ・サンチアゴらに感謝の言葉を語った。

 試合後、ウスマンは感極まり涙。「気分はいいよ。ちょっと時間をかけて再起に向けて、最高のレベルで自分がまだ出来るということを見せたくて、ときにこういう若くてハングリーな今日のような相手と戦わなくてはいけない。若くて才能に溢れている相手に、自分としてはスキルと経験を使って戦った。みんなに感謝の言葉を伝えたい。来てくれてありがとう。(5R目以外はドミネートしたが?)タフなことは予想していた。バックリーは才能あふれる選手で最大限の敬意いを払っている。自分の経験値でどうすればよいかをやりきった。彼にも感謝したい。ネットやSNSでわけわからないことを言っているクソどもがいたが、黙れ、俺はまだやれる。(ミドル級のベルトに言及していたが?)俺が誰とでもやる。自分のものを取り戻したい。そのために素晴らしいチームと練習していて、ヘンリー・フーフト、トレバー・ウィットマン、ジョルジ・サンチアゴらとタイトルを取り戻すために誰とでも戦う。時間がかかり感情的になるけど、残念ながら娘が来れなくて、これは長くなる話だけど、とにかくみんなありがとう。バックリーにも。チャレンジ、リスペクト。俺がいつだってブギーマンさ」と語った。

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