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【RIZIN】GPでフライ級復帰の元谷友貴「チャンスにかけてみたい」。榊原CEO「元谷からの強い要望があった」「リザーブマッチは──」

2025/06/15 08:06
【RIZIN】GPでフライ級復帰の元谷友貴「チャンスにかけてみたい」。榊原CEO「元谷からの強い要望があった」「リザーブマッチは──」

(C)RIZIN FF

 2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナで開催の『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』にて、「RIZIN WORLD GP 2025 フライ級(57.0kg)トーナメント」の開幕が決定。8人の出場選手が14日の北海道大会のケージの中で発表された。大会後、榊原信行CEOは、RIZINバンタム級トップコンテンダーの元谷友貴(アメリカン・トップチーム)のフライ級GP参戦について、「本人からの強い要望があった」と、明かした。

◆RIZIN WORLD GP 2025 フライ級(57.0kg)トーナメント

扇久保博正(THE BLACKBELT JAPAN)
神龍 誠(神龍ワールドジム)
伊藤裕樹(ネックス)
山本アーセン(KRAZY BEE/NAUGHTY HOUSE)
ヒロヤ(JAPAN TOP TEAM)
アリベク・ガジャマトフ(ダゲスタン/KHK DAGESTAN)
エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ共和国/CIT Performance Institute)
元谷友貴(アメリカン・トップチーム)※フライ級復帰

 16人制も検討されていた「RIZIN WORLD GP 2025 フライ級トーナメント」は、8人によるトーナメントで行われることは8日の会見で発表されていたが、その出場選手のなかに、バンタム級から約9年ぶりにフライ級に戻す、元谷友貴の名前が入っていたことについて、榊原CEOは「元谷から志願してきた」と語る。

「堀口恭司がRIZINのベルトを返上してUFCに行った。元谷とすれば、もともとはフライの選手だったし、階級的にもフライがベスト体重だと思うんですよ。ただ、体重を落とす大変さも含めて、ずっとバンタムに甘んじていた。でも、堀口なきフライ級に扇久保がいて、神龍誠もいる。だったらそこに行って、今回のグランプリを制すれば堀口が返上していったベルトは自分が巻ける」と、現在はATTの同門である堀口のUFC参戦が、元谷のRIZINフライ級王座へのチャレンジに繋がっている、と榊原CEOは説明した。

 元谷は、2015年10月の『DEEP73』でDEEPフライ級王座の初防衛に成功後、同年12月にRIZIN初参戦。当初、ユニファイドの125ポンド(56.7kg)契約試合が、対戦相手のフェリペ・エフラインの体重超過により、59.0kg契約で戦い、ノーコンテストとなっている。

 2戦目の『RIZIN.1』でアラン・ナシメントと対戦予定だったが、元谷が前日計量でフライ級に体重が落ちずドクターストップで試合中止後、DEEPフライ級王座を返上。16年12月のRIZINで60.0kg契約でナシメントに判定勝ち。2017年4月に堀口と58.0kg契約で戦い、判定負け。2018年12月にジャスティン・スコギンズに60.0kg契約で一本勝ちすると、以降はRIZINバンタム級の61kgで戦って来た。

 DEEPではフライ&バンタムの2階級を制覇してきた元谷だが、RIZINでは21年のバンタム級JAPAN GPで2回戦敗退。2025年3月の『RIZIN.50』で王者・井上直樹に挑戦も、激闘の末にスプリット判定で敗れ王座奪取ならず。悲願の戴冠を果たせなかった。今回は35歳でのフライ級カムバックとなる。

 榊原CEOは、その元谷について「香川で井上直樹に負けて、またバンタム級のベルトにたどり着くにはしばらく(時間がかかる)。その挑戦権を手に入れるのにも10年かかっているっていうのも、僕も改めて知って驚いたぐらいだけど、本当に元谷としては期するものがあって、ここはキツい階級であるフライ級の体重を作ってチャレンジしたいっていう彼からの強い要望があって参戦となりました」という。

「僕らも“本当に大丈夫か?”って(心配した)。名古屋(RIZIN.1)でも1回やらかしてるんで。でも本人はもうしっかり準備をしていてウェイトを作っている。そうなってくるとフライ級の景色は一気に変わる。元谷と扇久保のバンタムでの試合(2019年7月『RIZIN.17』で扇久保がスプリット判定勝ち)も素晴らしかった。軽量級としては壮絶な試合だったし、元谷と神龍、外国勢を敵に回しても見てみたい。だからフライ級GPの景色も一気に変わったかなと思います」と期待を寄せた。

 GP出場選手発表後、元谷は自身のYouTubeを米国ATTで更新。

「前回のタイトルマッチが終わって勝とうが負けようがフライ級で戦うっていうのが視野に入っていて、ここ数年ずっとバンタム級も減量というか、ほぼ水抜きだけでやってたんですごい余裕があって、久しぶりにまたフライ級もしてみたいなと。僕が今バンタムでまたタイトルマッチに絡めるかって言うと、僕は2、3年かかるかなと思ったんでなら、今フライ級トーナメントで半年でチャンピオンになれるんなら、そのチャンスにかけてみたいなっていう思いがありました。僕は一度フライ球で(減量を)失敗してるんですけど、そこから時間も経って今うまく落とせると思うんで、今ももういつもの体重よりは5、6kg軽く、すごい調子もいいです。あと1カ月半ですけど、7月ぐらいに日本帰って減量で調整してフライ級トーナメントに参戦したいと思います」と意気込みを語っている。

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