「RIZINを変える」と宣言した安藤
2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催された『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』の第5試合RIZINバンタム級(61.0kg)5分3Rで、マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)に1R3分33秒、リアネイキドチョークで勝利した安藤達也(フリー)が試合後インタビューに答えた。
弱い犬の方がよく吠えるんで
――率直な感想は?
「自分が持っている実力をしっかり出せたんで、今、気持ちよく寝れそうだなって思ってます」
――すごく見事な一本勝ち。ひらめきであれが極まった?
「相手に先に仕掛けるっていうところと、今回行き過ぎないっていうところをちょっと意識してやったんですけど、最初の立ち上がりで左が差せる感じがあったので、先にフェイントをかけて(相手が)出せないようにして、相手がちょっと悩んでる隙で当て立てられたという結果になりました」

――ガサンザデ選手は試合前にイメージしていたものと違いはあった?
「計量で結構“わーっ”てきたんで、自分も笑っちゃって。相手のことを悪く言ったりとか、下げたりするのは失礼だと思うんであまり言いたくないですけど、これはもう勝ったなみたいな。思っちゃった。ちょっと笑っちゃって。やっぱり弱い犬の方がよく吠えるんで、試合をすればわかるじゃないですか。なんで、俺これ勝ったなと思って。今日最初の立ち上がり見て、警戒してプレーしてる感じで相手の恐怖を感じたので、これは飛ばしすぎなきゃしっかりいけるなという手応えありました。1分ぐらいで」
――RIZIN初参戦で、RIZINの舞台の印象は?
「今回初めて参戦させてもらって、空港ついてからホテル行ってっていう、あの全体の流れがとても凄くて。いろんなプロモーションに出させてもらったんですけど、一番でかいプロモーション、RIZINの流れとか、スタッフのアレとか凄いなと思って。自分自身は体重をしっかり作れて準備してこれたんで、何のストレスもなく流れに乗るまま、自分の実力を発揮することができたので、とてもやりやすかったです。ありがとうございました」
――今後の目標・展望は?
「ある程度名が売れている選手だったり、実力がある選手にしっかり競り勝って、自分の実力をどんどん証明していって、上の選手を引きずり降ろして。最後の一搾りじゃないですけど、自分がしっかりみんなに見せられることと、日本の格闘技の底上げにつながればいいと思っています。しっかり頑張っていきますので、よろしくお願いします」
――対戦相手のテイクダウンに対して、タイミングをバッチリ読んで切っていったかと思うが、それは相手の動きが見えていたから?
「思ったより離れた距離感で相手がやるタイプだったんで、最初ちょっとついてくるかなとか打撃出してくるかなって思って、相手がストレート出してきたら俺がストレートを外してストレートを狙うっていうのをずっと頭に入れてたんで。そのイメージを持ってたからちゃんと返してたんで、相手はいつもより手が詰まった感じでタックル入るしかなかったから、タイミングはバッチリ合わなくて、壁でしっかり抑えられたって感じですね」
──フィニッシュのリアネイキドチョークは、最初はまだ足がかかっていませんでしたが、先に首を巻いて、最後にパームトゥパームで極めました。あれは、もう腕を入れてしまえば極められると?
「自分は修斗を見てた時に宇野(薫)さんが大好きで。宇野さんが、“宇野絞め”って言われたと思うんですけど、グローブ着けてるとクラッチの仕方がこれだと遅いんですよね。で、自分は宇野さんが好きだったんで宇野さんの(早い)仕掛けを意識して。でも、あれは足を入れないと対策されると回られちゃうので、次は多分対策されるかなと思うので、またもう一個上に行こうと思います」
――試合後のマイクで「RIZINを変える」と言ったが、それは自分の階級でそういったマッチメイクを増やしていって上を目指したいという気持ち?
「そうですね。しっかり実力を証明していって内容を伴った試合をやっていて盛り上げていくっていう意味です」
――組んでみてフィジカル差は感じた?
「実際、壁に押し込まれただけだったんで分からなかったんですけど、パンチのタイミングとかで合わせて入るのが上手いんで、そこのタイミングを合わせられないように戦うようにしてたので。入りづらく入ってきたので、自分は対応できたのかなっていう。でもリングだったらまたちょっと話は変わったかなとは思ったんで、今回ケージでよかったです」
――今後もRIZINで戦っていくと、リングでの戦いも出てくるがそこに対しても自信はある?
「もちろんそうですね。元々、修斗の時にリングでもやらせてもらったんで。自分もテイクダウンは自信あることはあるので、際でそういう部分を使えたらなとは思っています。リングだと、というのがあるんで、クラッチ組めたりとかいろいろ方法があると思うので、それもまた試合に出て練習していきたいと思います」
――またすぐ次の試合したい?
「今日ぐらいは余韻に浸ってビール飲みたいですね(笑)。それからまた柏木さんと皆さんと話をさせてもらって、と思います」
――来月には超RIZIN.4があるので、また声がかかる可能性もありそうだが?
「そしたらもう喜んで出ますよね(笑)」
――対戦相手はどんな人とやりたい?
「やっぱり勝てるか勝てないかギリギリな、自分が燃えるような相手。今回の相手も強いイメージが凄くあったし、彼が自分と対戦してくれるっていうのがあったんで、自分はここまで練り上げられたというか。やっぱり対戦相手あって自分を高められる競技だと思うので。こいつと戦いたいってそそられるような相手とのオファーをいただいたら、自分はしっかり作ってやりたいと思います」
――超RIZIN.4では井上選手と福田選手の試合もあるが、そこまでの距離は自分としてはどう考えている?
「自分は実力を証明して行くしかない立場なので、自分からはあまりはっきりとしたことは申し上げられないんですけど、自分はもうオファーしてもらえれば全然やる気満々です」











