MMA
インタビュー

【RIZIN】安藤達也「ガサンザデがタックル出してきたら、やりたいことができなくなるようなイメージの練習をしてきた」=6月14日(土)北海道

2025/06/12 21:06
 2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』に出場する選手の会見が、12日(木)札幌市内にて行われ、安藤達也がインタビューに応じた。 ▼RIZINバンタム級(61.0kg)5分3Rマゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン/Team Alpha Male)11勝1敗安藤達也(フリー)14勝4敗1分  安藤は、第12代修斗世界バンタム級王者。小学3年から6年まで琉球少林流空手道を習い、国士舘大学レスリング部ではインカレ フリースタイル66kgで2位。22年3月に世界バンタム級王者・岡田遼に2R KO勝利で王座を奪取。同月、ONE Friday Fightsでアリ・モタメドと大激闘の末、逆転の2R TKO勝ち。24年5月、9年ぶりとなるROAD TO UFC参戦。階級上のフェザー級で中国のズー・カンジエに判定負けで初戦敗退。今回、約1年のブランクを経てRIZINに初参戦。35歳。  ガサンザデは、ケラモフ、ムサエフ、マメドフ、ラギモフに続くアゼルバイジャン「第五の男」。12歳から始めたフリースタイルレスリングでアゼルバイジャン王者に輝き、徒手格闘技でもロシア王者に。RIZIN初参戦となった24年11月、バンタム級初戦で白川ダーク陸斗に完封勝利。MMA11勝1敗のうち5勝は早いラウンドでのKO/TKO決着(ほか6勝は判定)。28歳。 夢がかなわなかったときに挫折感があって、そこから立ち上がるのが俺かなって ──大会まであと2日となりました。現在の心境を教えてください。 「日本で久々に試合出させてもらうことになってRIZINに誘っていただいて、日本で一番大きい舞台に立たせてもらえることになり、北海道にきてワクワクしてます。すこぶる調子いいので、試合でコケないようにゴングがなるまでしっかり集中したいと思います」 ──RIZINは初参戦ということと、日本でも久しぶりの試合(2022年3月の修斗・岡田遼戦)ということで、反響はいかがですか。 「RIZIN出るってなって、もっかい頑張るって決めて頑張り出して、周りのサポートはやっぱりすごくデカくて。反響も大きくなっています」 ──マゲラム・ガサンザデ選手の印象は? 「タフな選手で、何試合か見たけど、最後のラウンドまでタフな展開が続く印象です。パワフルそうで、早いし力強そうで体力もありそうなので、戦うのに申し分ないなと。勝てる試合をやっても意味ないし、強い相手をしっかり選んでくれて、“安藤おまえちょっとやってくれ”っていうのを感じたので、それにしっかり応えたいと思います」 ──今回、RIZINファンのなかでは、初めて安藤選手を見るというファンも多いと思います。ご自身のどんなところを見せたいでしょうか。 「自分は普段フリーで活動しているので、自分もアピールするのが得意なほうではなくて、何やってるかいまいちわからないけど、試合みたら誤魔化しが効かない世界。試合でしっかり見せられたらと。“安藤やっぱちげーな!”っていうのが見せられると思うので、それをしっかり出せるように頑張ります」 ──どんな試合展開をイメージをしていますか。 「あんまり考えないようにしていて、作戦とかあんまり決めすぎちゃうと、それ通り出来ないとダメなタイプなんで。いつも通りこう(指をパチンとならし)、ライブで」 ──修斗で環太平洋、世界のベルトを巻いた者として、RIZINファンに修斗王者の強さを見せたいという気持ちもありますか。 「自分は一度、修斗のベルトを巻いた者なので、しっかり修斗を代表した試合ができればと思っているんですけど、個人としてしっかりリングに上がって、その先に修斗が輝けば、自分が戦って活躍することが修斗の底上げにもなると思うので、それはしっかり意識して王者としてちゃんとした試合をしたいと思います」 ──佐藤将光選手がRIZINに初参戦したときに「ニワカとニワカじゃないかのセンターライン」と紹介して……。 「面白いっスね! POWPOWPOW!」 ──安藤選手も試合後に何か言ってやろう、という思いも? 「ないっスけど、なんとなく考えてますかねー、お楽しみにっス」 ──お腹の竜のタトゥーのインパクトがありますが、いつ頃、入れたのでしょうか。 「昨年5月に(Road to UFCで)負けて凹んじゃって、退いたほうがいいのかなと。辰年だったじゃないですか。それで、辰年中に入れないとなと思って、12月前ぐらいに1カ月半くらいで一気に。30時間くらいかかかりましたかね」 ──入れて始めての試合になりますね。 「そうっスね、気合い入れてもらって初めての試合で気合い見せれればと思っています」 ──いかついイメージですが、こうしてお話を聞くと……。 「でしたか? 中身はちょっとふわふわかもしれないっす(笑)。試合でちょっと、がっつり見せます」 ──2024年5月、RTUでチュウ・カンチエに判定負けをして「もう1回気合を」となったのはどんな思いからでしたか。 「自分の目標がUFCに行く、メジャーリーグで日本人がどれだけ活躍できるか、ということだったので、それがやっぱり自分の実力不足で夢がかなわなかったときに挫折感があって、そこから立ち上がるのが俺かなって。刺青入れて人格変わるとかはないけど、気持ち的に我慢して入れてもらうことに意味がある。戦うときに脱ぐ仕事だから刺青にマッチすると思って入れました」 ──所属はフリーですが、いまの練習環境は? 「これまでは、基本的に自分で考えてどこに行こうかなっていう風にずっとやってきたんですが、フリーになってからずっと関わってくれた選手がチームになってくれいるので、“じゃあ、もう1回やるぞ”って。高野(優樹)選手とかが主に一緒にスパーリングやミットを持ってくれて、寝技とレスリングはカルペディエム青山で世羅(智茂)さんたちと。ボクシングの(山下)賢哉くん、野木(丈司)さんのトレーニング受けている人とか、毎週ボクシングジムでスパーしています」 ──坂道ダッシュも? 「坂道ダッシュはやってないですね! 軽くやったんですけど。サーキットはがっつりやりました。死にました(苦笑)」 ──対戦相手のマゲラム・ガサンザデ選手はアゼルバイジャンのフリースタイルで……。 「ナショナルチャンピオンですよね!」 ──ゴリゴリのレスリングのみならず、カウンターのタイミングのテイクダウンも上手い。ご自身の組みと比べてどうとらえていますか。 「僕がレスリングやってた感じなので、タイミングとか結構わかりやすいなって、逆に。タックルに入るタイミングが上手すぎて、逆に“俺おいしいな”と。“焼きたてのお肉が目の前に”みたいな感じで思ってるんで、ちょっと今回タックル出してきたら、相手が本当やりたいことができなくなるようなイメージの練習をしてきたので、それが試合でハマればと思ってます」 ──ここまでカード発表会見欠席、公開練習は体調不良と、あまり顔を出すことがなかったです。それは? 「一番最初は僕、海外で合宿してまして、やりとりの行き違いで自分のキャンプのスケジュールを優先してしまったのが会見に出られなかった理由です。公開練習はアレルギーが出て唇が腫れちゃって、これは人の前に出ちゃダメだと思って欠席しちゃいました。アレルギー反応出ちゃって体調不良だったんですど、見た目こんななのに、ひ弱ですみません」 ──スタミナに問題があったとき、そこから練習して耐えられる体になったという経緯がありました。作り直して当時以上になったという自信は? 「ありますね。一番コンディションいいです。なのでさっきのワクワクするっていうところにつながっています」
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