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【KNOCK OUT】デンサヤームvs.エイのタイトルマッチが改めて実現、小林司もクンクメールの超強豪を迎え撃つ

2025/06/10 20:06
【KNOCK OUT】デンサヤームvs.エイのタイトルマッチが改めて実現、小林司もクンクメールの超強豪を迎え撃つ

7月大会の一挙7カードが発表された

 2025年7月20日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT.55』の記者会見が、6月10日(火)都内にて行われた。

 KNOCK OUT-REDスーパーライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者デンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)vs.挑戦者エイ・マムリンプートング(カンボジア/クンクメール)が決定。


 デンサヤームは84勝(10KO)28敗3分の戦績を持つムエタイの猛者。175cmの長身サウスポーで、ロングリーチを活かして蹴り技を得意とする。2019年『True 4U』のバンタム級トーナメントで優勝。2020年3月の『K'FESTA.3』でK-1初参戦を果たし、判定負けも武居由樹を長い手足から繰り出すパンチと蹴りで苦しめた。

 2022年から日本に移住し、K-1を主戦場にするも連敗。2023年11月にKNOCK OUTのオープンフィンガーグローブ戦に臨み不可思に判定で勝利すると、12月のKrushでは町田光にも判定勝ち。2024年2月のKNOCK OUTではマルコス・リオスをヒジでTKOに破って3連勝も9月にエイ・マムリンプートングに延長RでKO負けを喫した。12月のKNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦で良太郎を2RにTKOし、王座に就いた。今回が初防衛戦。


 エイはクンクメールを代表する選手で戦績は49勝(23KO)5敗2分。182cmの長身を誇る。前述の通り2024年9月にデンサヤームをKOで破った。この試合は2025年4月に行われることが発表されていたが、デンサヤームの怪我で延期となっていた。

 また、KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rでスックワンキントーン認定ライト級王者・小林司(Sports24)vs.ムン・メイキア(カンボジア)も決定。


 小林は2021年7月にプロデビュー、2023年10月にリク・シッソーに勝ってスックワンキントーン王座に就いた。10戦目でポッシブルKに敗れるまで9戦無敗だった。2024年6月にNJKFで山浦俊一を破り再起すると、9月にはMOMOTAROを破り王座防衛に成功。2025年5月のKNOCK OUT初参戦で力也を初回TKOに仕留めた。サウスポーで左ストレート、左ミドルが得意。戦績は11勝(1KO)2敗1分。

 メイキアはクンクメールの選手で、92勝(29KO)7敗1分という驚異的な戦績を誇る。その勝利の中には重森陽太、古村匡平から奪った勝利も含まれる。エイ・マムリンプートングの兄。


 会見に出席した小林は「クンクメールで活躍していて、現王者(重森)にも勝っている強敵ですが、勝てばチャンスなのでぜひ勝っていい試合をしていきたいと思います。相手は身体が強くて攻撃力が高くて勝つ印象がある。強打とか蹴りに合わせて返すのを練習しているので、それで倒していきたいと思います。勝てばタイトルにグッと近づくので絶対に落とせない試合だし、自分のキャリアの中でのチャレンジになると思います」と意気込み。

「トップに食い込むには技術はもちろん気持ちの強さ。今までと違う相手とやっていきたい。オープンフィンガーグローブだし、退かない心が大事だと思います。最終的にはKOで勝ちたいけれど、フルでやってテクニカルな試合もいいのかなと思っていて。まだイメージはつかめていませんが、最終的には倒して勝ちたい。今後はKNOCK OUTの王者を目指してKNOCK OUTを主戦場にしていきます」と、KO勝ちを誓った。

 KNOCK OUT-BLACKバンタム級3分3R延長1Rでは、工藤“Red”玲央(TEAM TEPPEN)vs.比嘉龍一(TEAM PREPARED)が決定。


 工藤は38歳で年内の引退を示唆している。戦績は13勝(8KO)16敗5分。比嘉は九州のDREAM GATEフライ級王者で、戦績は6勝(1KO)6敗1分。

 会見に出席した工藤は「必ず勝ちます。動画を見て、山口代表が噛み合うと言っていたが、全くその通りだと思う。パンチのラッシュで前へ詰めてきてアグレッシブなファイターだと思っているので、自分が下がらないことを頭に入れて練習しています」との意気込み。


 4月大会で2022年10月以来の勝利を飾り、「シンプルに嬉しかったです。何かの呪いから解き放たれたような感覚です。格闘技人生で一番嬉しい勝ちで、デビュー戦よりも嬉しかったし、それが今年で終わっちゃうのかなと思ったし、凄い嬉しかったです。4月に勝った時は何も考えられなかったんですが、次の7月も僕は勝つので。代々木競技場第二体育館は3年前に小倉くんにKO負けしている借りがあるので、僕が出るられるなら出たいですが、まずは7月に勝ってから考えたい。できればあと3試合でも4試合でもやりたいと思います。呪いはもう大丈夫です。他に行きました」と、最後は代々木のリングに立ちたいと語った。

 なお、KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級3分3R延長1Rとして、優翔(team NOVA)vs.紀州のマルちゃん(武勇会)の一戦も決定した。

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