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【K-1】ダウン応酬の激闘で初防衛に成功したオウヤン・フェン「1Rはダウンの奪い合い、2Rは削り合い、3Rは――」勝因を語る

2025/06/02 12:06
 2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAIで開催された『K-1 BEYOND』の一夜明け会見が、6月1日(日)都内にて行われた。  第15試合のK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)の挑戦を判定3-0で退けた王者オウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)が出席。前夜の試合を振り返った。 「K-1のリングで戦えたことを光栄に思っています。ベルトを防衛できたことは自信の裏付けになりました。相手のフェルドンク選手は、オランダのトップファイターで強かったですが、とくにフックが強かったです。昨日の試合は一進一退になりましたが、ファンのみなさまにはとてもエキサイティングな試合だったと思います」  1Rにフェルドンクのバックブローを空振りさせてパンチを当て、ダウンを奪ったのは「バックブローは、チームで研究していました。彼がジョムトーン選手をその技で倒した映像を見て、必ず来ると研究した上で出しました。チームは相手の研究をします。スパーリング相手にもその動作をしてもらい、十分な対策をしてきました。とはいえ、いろいろなパンチを練習していますので、それが出たのは自分の習慣だと思います」と、研究して反復練習していたものだと明かす。  右フックでダウンを追加し、これで勝負あったかに思われ「間もなく試合が終わるとは思いました。でも、これはファイターにとって良くない習慣。2回のダウンで終わると思えば慢心してしまうので、そこはセコンドから慌てるなとアドバイスを受けました。それも日頃の習慣が出たと思います」と、油断はしなかったがもう終わると思っていたという。  しかし、そこでフェルドンクが右フックでダウンを奪い返すという展開となり、「たしかにパンチをもらってダウンを奪われましたが、それは相手のスピードが速かったからです。みなさんご承知のように、この階級には弱い選手はいません。ただ、ダウンを奪われても、すぐに立ちました。ダメージはなかったです」と強い相手なのだから当然だという認識のようだ。  ダウン応酬となった1R後も、2Rと3Rに激しい打ち合いが繰り広げられる激闘となったが、フェンの勝利に。「1Rはダウンの奪い合い、2Rは削り合い、3Rはスタミナの勝負になりました。スタミナが相手よりも上回っていたからです。これはチームが鍛え上げてくれたからです。最後まで重いパンチを出すことができました」と、スタミナで自分が上回ったことが勝因だとした。  通常のキックボクシングの練習以外にも、特別なトレーニングをしているのかと聞かれると、フェンは「はい。特別な練習をしています。関心があるならば、ジムへ見に来てください(笑)」とニヤリ。  今年も70kgのK-1 WORLD MAX世界トーナメントが開催される予定で、昨年は1回戦を勝ち上がりながらも棄権となったが、今年はどうかと聞かれると「昨年は直前の怪我で出られなくて、私の相手はブアカーオだったと思います。とても遺憾な出来事でした。それを取り戻したい気持ちがあるので、今年世界大会が開催されるならば喜んで出場したいです」と、今年こそトーナメントを制覇したいと語った。
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