2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAIで開催された『K-1 BEYOND』の一夜明け会見が、6月1日(日)都内にて行われた。
メインイベント(第16試合)の第5代K-1 WORLD GPクルーザー級王座決定戦3分3R延長1Rで、マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)からダウンを奪われながらも1R1分04秒、逆転KO勝ちで第5代王座に就いたティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)が出席。前夜の試合を振り返った。
「もしもし~。K-1のベルトを獲れて嬉しく思っている。KO出来たのも嬉しい。今は疲れていて昨夜は飲みすぎて2時間しか眠れず、この会見が終わったら寝たいです」と、昨晩は王座獲得記念の“ビッグパーティー”をしていたとのことで、眠そうな目をこする。
サッタリの右フックでダウンを喫しても立ち上がれた理由を聞くと「ジャングルパワーが出たということだ」とニヤリ。「正直、昨日のことはあまり覚えてないんだ。おそらく彼は私をダウンさせたけれども、回復できたということだと思う」と試合のことはあまり覚えていないのだという。
ダメージはどうかと聞かれると「あまり覚えてなくて。試合後1~2時間は視界がぼやけるような感じで、目の前でフラッシュが焚かれているような状態が続いていた。彼をKOしたのもおぼろげながら覚えている程度なんだ」と、ダメージは大きかったようだ。
「いずれにしても王者になることは最初から確信して分かり切っていたので、彼をKOして勝った、それだけだ」と当然の結果だと言い放つ。
「今は二日酔いになっているが嬉しく思っている。今日まで長い道のりを超えて来た。毎日トレーニングしてきて、その結果王者になれたことで誇りに思っている」とする。
今回は両親も一緒に来日したと言い、「母と父は2人とも泣いて喜んでいた。自分がどんなトレーニングをしてきたかも知っているからね。ダウンもしたし、2人の感情に訴えかける試合を出来たのは嬉しく思っているよ」と両親ともども喜んだ。
試合後には怪我のためタイトルを返上した前王者のリュウ・ツァーがリングに上がり、改めてタイトルに挑戦することを表明。「会場で彼に会って挨拶して、その場で挑戦したことを失礼したと謝っていた。彼はいい男だと思っている。今回はサッタリをKOしたが、彼のこともKOすると考えている」と、次もKOすると宣言した。
これでベルトはEnfusionライトヘビー級(-93kg)・クルーザー級(-88kg)・ミドル級(-84kg)の3階級制覇とCOLOSSEUMライトヘビー級(-93kg)王座に続いて5本目となるが、生涯で何本ベルトが欲しいかと聞かれると「300本は欲しいね」と壮大な目標を掲げる。
次の試合の予定は「今のところ8月31日にまた日本で試合をする予定だ。次のK-1の試合ではリュウ・ツァーと防衛戦をすることを予定している。それとEnfusionで2試合が決まっているので忙しいよ」と、売れっ子ぶりを発揮。
とはいえ、今回はダウンを喫したのでダメージの回復期間が必要なのではと聞かれると「水曜日からスパーリングを再開する」と答えたが、それはジョークで「この4カ月は忙しい日々を過ごしてきた。4回も試合をしたからね。そのために8月までは少し休もうかと思っている。休暇をとる。スパーは1カ月してから再開しようと思う。ダウンした回復の時間が必要なので、リラックスして家族や友だちと過ごしたいと思っている」と語った。