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インタビュー

【RIZIN】ケイト・ロータスに判定負けのシン・ユリ、負傷を告白「前のように戻すには時間がかかる、難しいと思う」

2025/05/31 21:05
 2025年5月31日(土)韓国仁川のパラダイスシティにて『RIZIN WORLD SERIES in KOREA』が開催された。  第8試合の女子スーパーアトム級(49.0kg)では、ケイト・ロータス(フリー)と、地元のシン・ユリ(team GENIUS)が対戦。 ▼第8試合 RIZINスーパーアトム級(49.0kg)5分3R×シン・ユリ(team GENIUS)6勝6敗 48.99kg[判定0-3]〇ケイト・ロータス(フリー)7勝7敗 48.95kg  リーチの長いシン・ユリは右を突いて、圧力をかけたが、ケイトは左の攻撃で詰めてダブルレッグテイクダウン。2、3Rには、首相撲ヒザのシン・ユリを小外がけ、払い腰・首投げで投げて、ヒザ蹴り、パウンド、バックを奪いリアネイキドチョークを狙うなど決定的な場面を作って、判定3-0でシン・ユリに勝利した。  シン・ユリは試合前に腰、首を負傷していたことを明かし、階級転向を示唆した。 シン・ユリ「全身がヘルニア。トレーニング以外の時間はほとんど寝たきり」 ──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「まず本当に、悔しいです。悔しい気持ちはありますが、一方では、今回の試合は怪我のせいであまり練習ができなかったので、正直、準備する中で不安な気持ちもありましたし、今回勝ちたいという気持ちも強かったんですが、それも欲張りなのかなと、そんな思いもあり悲しい気分です」 ──ケイト・ロータス選手と実際に戦った印象を教えてください。 「以前から試合をたくさん見ていた選手で、同じストライカーということもあって、ずっと関心がありました。思っていた通り、打撃がとてもきれいで上手でしたし、動きもすごく良かったです。試合中も“本当にうまいな”と思いながら戦っていました」 ──シン・ユリ選手は日本でRIZINに出場してきましたが、今回母国で開催されたRIZINの印象を教えてください。 「これまでRIZINで毎回日本で試合をしていましたが、今回は韓国で試合ができて本当に良かったです。久しぶりに母国で試合ができてすごく嬉しかったですし、ホームなのでより一層勝ちたかったです、それが悔しさにも繋がっています」 ──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 「一度引退を撤回して戻ってきたんですが、テクニック、技量を前のように戻すのはやはり簡単ではないなと痛感しています。少し欲を言えば階級を上げたい気持ちもありますし、怪我のせいであまり練習ができなかったのが非常に悔しいです。今は怪我の回復に思ったよりも時間がかかっていて、とりあえずは治療に集中しなければいけないと思っていて、体をまたしっかり作るには、少し時間が必要だと考えています」 ──先ほど怪我については詳しく話されていなかったようなので、具体的にどんな怪我か教えていただけますか? 「だいぶ前からヘルニアを患っていまして、最初は腰のヘルニアだったんですが、今は首にも広がって、全身がヘルニアのせいでかなり大変な状態です。トレーニング以外の時間はほとんど寝たきりで、日常生活も厳しい状況です」 ──回復期間はどれくらいかかるのですか? 「今は手術の話も出ていて、手術を検討しています。もし手術するとなると、回復までに半年くらいかかるのではないかと考えています」 ──怪我のせいで練習できなかったこと以外に、試合中に悔しかった点はありますか? 「本当に悔しかったのは、1Rでお互いに打ち合ってる中で目をぶつけてしまって、その瞬間から前が全く見えなくなったことです。視界が遮られたことで混乱してしまい、それが大きく影響しました。目が見えなくなると恐怖心が出てきて、1〜2Rはその恐怖でまともに対応できませんでした。3Rからは“もう見えないんだから行くしかない”と思って腹をくくって戦いましたが、そのラウンドは少しうまくいった気がして、最初から思い切っていけばよかったなとちょっと後悔しています」 ──目のことで打撃戦で苦労されたとのことですが、やはりケイト選手の動きの多さに対応しにくかったということでしょうか? 「はい。まず、落ち着いて一つずつ攻めていきたかったんですけど、自分が思い描いた通りに詰めることはできました。ただ今回はパンチのパワーに重点を置いて、カウンターを狙って戦おうとしたんですが、目が見えないので物が二重に見えてしまって、反応速度も落ちて、パニックになって考えすぎてしまい、うまく戦えませんでした」 ──階級を上げたいとおっしゃっていましたが、その理由は? 「ROAD FCに出ていた頃より今は体がかなり大きくなっていて、減量がすごく大変になっています。今回の試合の直前2週間もとても辛かったですし、RIZINに出始めてから減量の難しさを実感しました。なので可能であれば階級を上げたいという気持ちはありますが、今はあくまで考えている段階で、どうなるかはまだ分かりません」
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