2025年5月18日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.3』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACK女子アトム級3分3R延長1RでKiho(KNOCK OUT GYM 調布)と対戦するNao(AXGYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
初参戦となるNaoは2023年3月のNJKFミネルヴァでプロデビューし、Marinaに勝利。6月のNJKFでは元ラウンドガールのAZUを左ヒザ蹴りで2R KO、8月の『GLEAT VER.MEGA』両国国技館大会では女子プロレスラーの福田茉耶も3R TKOに降し、無敗のまま4戦目でミネルヴァ アトム級王座まで一気に駆け上がった。
2024年6月のフランス遠征で初黒星を喫したが、12月に紗依茄を初回KOに葬り王座防衛に成功、今年3月にはWMC日本女子ピン級王者MIREYに判定勝ちするなど国内では9戦無敗。身体能力に優れ、右ストレートと蹴り技、特にヒザ蹴りは鋭くスピードもある女子注目の選手。戦績は8勝(3KO)1敗1分。
常に攻める気持ちは忘れないようにしている
──今回がKNOCK OUTへは初参戦になりますが、オファーを聞いた時はどう思いましたか?
「すごい舞台を用意していただいて、ありがたい気持ちでいっぱいでした。KNOCK OUTは演出が華やかで、ルールがBLACKとREDに分かれてるじゃないですか。もともとヒジありでやっていたので、REDルールでバチバチやるのはカッコいいなと思って、チョコチョコ見ていました。今回の試合はBLACKですけど」
──今回の相手、Kiho選手についてはどういう印象ですか?
「Kiho選手のことはKrush時代から見ていて、その頃は勝ちがなくて負けたりドローだったりでしたけど、KNOCK OUTに出るようになってからは3連勝ということで乗りに乗ってるなという印象ですね。あと、すごく形のキレイなストレートを打つし、手足が長いので距離を取って戦いたいんだろうなと思うので、ストレートには気をつけたいです」
──逆に自分としてはどう戦ってどう勝ちたいと思いますか?
「相手が距離を取りたいんだろうなと思うので、その距離をうまく潰しながら手数を多めに出して、圧倒して勝ちたいなと思います。そして最終的には、やっぱりKOで勝つというイメージを持って練習してきました」
──もともと、距離を潰してヒザだったりで勝つのが得意ですよね?
「そうですね。ずっと首相撲ありのルールでNJKFを中心に試合させてもらっていたので、首相撲の練習もずっとやっていて、それをうまく使うような形で距離を潰す戦いが多かったと思います」
──Kiho選手はKNOCK OUTの女子の中心になることも期待されている選手だと思います。KNOCK OUTのリングに乗り込んでの対戦で、そこへの対抗心もある?
「マッチメークが決まった時点で、自分の中では『乗り込んでいくからには、鼻をへし折ってやる』という気持ちがありました。『輝いていられるのも今のうちだぞ』と」
──一方でNao選手自身はフランスでの1敗とドローが一つある以外は勝ち続けていて、デビュー4戦目でチャンピオンにもなるなど、好成績ですよね。そうできている理由は、自分では何だと思っていますか?
「そもそもデビューが決まったのが、私の中ではすごく運がいいなというのがあるんです。それまで仕事をやりながら何戦かアマチュアの試合に出て、っていう感じでやってたんですけど、そのお仕事をやめたタイミングで、欠場選手の代打という形でプロデビューの話をいただいたんですね。『あ、これはチャンスだ』と思って試合を受けて、やるからにはその道一本で食っていこうと決めたんです。不器用なので、二つのことを同時にはできないので。その切り替わり時期が、自分の中ですごく運がよかったなと」
──いいタイミングだったんですね。
「あと、今所属しているジムが、ずーっと手厚く指導してくださっていて。会長もトレーナーさんもすごく親身になってくれて、例えば私の気持ちが落ちている時には声をかけてくださったり、そういう積み重ねが大きいので、常に精神的に安定した状態で試合に臨めていることが、勝ち星につながっているのかなと思っています」
──試合では、自分より身長の高い相手にもガンガン攻めていきますよね。
「そうですね。常に攻める気持ちは忘れないようにしていますし、でも私の場合は攻めると焦りも出てくるので、そこを自制する意味でセコンドの指示がすごく大事というか。ジムのメンバーがいてこそだなと思ってますね。攻める気持ちは常にあるんですけど、出たら出たでもらっちゃうので」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「今回、私の得意な首相撲はほとんどないので、前に出て打ち合いをして、得意技のヒザ蹴りまでいきたいなと思っています。できたらKiho選手と打ち合いで盛り上がれたらと思っているので、そこを見ていただけたらと思います」