2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)の対戦カード第二弾発表会見が、5月13日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級3分3R延長1Rで、前田大尊(マイウェイジム)と福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)が対戦。
前田は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで4冠王に。プロでは2023年7月に一航からハイキックでダウンを奪っての勝利で名を挙げ、2024年2月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦も行っている(判定負け)。「KICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント」の1回戦では一航を返り討ち、12月の準決勝で壱・センチャイジムに敗れた。戦績は9勝(1KO)4敗1分の19歳。
福田は2021年第40回K-1アマチュアBクラス60kgトーナメント優勝、2022年KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kトーナメント優勝を経て2022年8月にKNOCK OUTでデビュー。3連勝を飾ったが4戦目で祐輝にKO負け、6戦目で古木誠也の相手に抜擢されたがKO負けを喫した。2024年12月に遊羅に初回KO勝ち。5勝(3KO)2敗1分で2敗はいずれもKO負けという倒すか倒されるかのスタイル。
両者は2025年4月の前戦で対戦し、延長戦でも決着がつかずドローとなっていた。
山口元気KNOCK OUT代表は「この間やったばかりだが非常に内容がよかったので、この試合の勝者をBLACKの55kg王座決定戦の片方にしたい。年内に王者が決まる」と、勝者には王座決定戦進出の権利を与えると発表。
福田は「対戦相手の前田選手は4月にやったばかりなんですけれど、ドローで白黒はっきり付けられなかったので代々木でしっかり決着をつけたいと思っています」と決着戦だとの意気込み。
前田は「前回は初めての引き分けだったんですけれど、試合が終わった後も数日間は気持ちが煮え切らない状態で本当にもどかしくて、すぐにでも再戦がしたくてたまりませんでした。この再戦をしっかりつかみとって王者を狙っていきたい」と、念願の再戦だったとする。
前回の対戦で相手にどういう印象を持ったかを聞かれると、福田は「気持ちの強い、いい選手だなと思いましたね。でも次やって多分、前田くんでは俺のことを倒せないと思うので、判定を狙ってくると思うので俺は変わらず一発で仕留めたいと思っています」とKO宣言。
前田は「試合の映像を見る限りはKOで倒しているシーンが多くて、その一発を警戒していたんですが、あまりアグレッシブに来なかった印象があります。カーフが脅威だなっていうのがあるので、前回にはなかった作戦を練って圧勝して勝ちたいと思っています」と、こちらは作戦で圧勝したいとした。
福田からの「判定を狙ってくる」との指摘について、前田は「僕自身、KOする勝ち方を最近模索しているんですけれど、なかなか難しいところで。でも、そこを求めないで勝ちだけに逃げてしまう戦い方をしたらつまらなくなってしまうと思うので、勝ち方をしっかりと追求しながらもその中で倒せるものを見つけて、それを試合でつかんでいきたいと思っています」と、試合の中でKOする術を見に付けている途中だという。
それに福田は「いつもそんなに作戦は考えてないのでこうしたいというのはないんですけれど、前回KOで終わらせると言ったんですがそれが出来なかったので、今回は必ず倒したいと思っています」と、自分はKOにこだわるとした。
BLACKスーパーバンタム級王座決定戦への進出が懸かっていることで、ベルトへの想いを聞かれた福田は「僕はずっとKNOCK OUTにデビューから出させてもらっているので、KNOCK OUTのベルトを獲りたいのはデビューから変わらない。そこの思い入れは俺の方が絶対に強いと思いますし、俺の方が似合うと思う」と、KNOCK OUT生え抜きとしてベルトが欲しいと話す。
前田は「チャンスってほいほいやって来るものではなく、タイミングとしてやってくるものだと思っていて、それをしっかり逃さないように絶対に獲りに行きたいって想いがあります。記念すべき一発目のベルトがKNOCK OUT。これは僕が夢見ているものでもあるので、しっかりと実現させたいと思います」と、巡ってきたチャンスは逃さないと力強く答えた。