王者・林RICE陽太が語る――「狙われる立場」での覚悟と変化
「(2024年12月以来、5カ月ぶりの試合に)練習は継続していましたが、今は自分の弱点を埋めるような期間にしていますね。調子が落ちた時期もありましたが、最近また復調してきました。試合が決まると練習にも集中できますし、気持ちも引き締まります。
(挑戦者・芳賀ビラル海について)試合も拝見しましたし、ラブコールも感じていました。追われる立場になった実感があって、嬉しさもありますね。ロクク・ダリ選手との試合ではやりたいことをしっかりやり切っていて、良い試合だったと思います。腰も重くて、テイクダウンにも粘りがありました。
(ビラル対策よりも課題克服を優先した? ※収録は4月初旬)いまは自分の穴を埋めることを重視しています。それが結果的に対策にもつながると考えています。
(リバーサルジム大阪では)最近は『この人チャンピオンだったんだ』と言われることもあります(笑)。ジムにベルトを置いているので、それを見て気づく人も多いですね。
(GRACHAN王者の防衛期限は7カ月。5月の王座戦は早いと感じたか?)はい、少し早いなとは思いました。ただ、年内に試合ができないよりは良いですし、良いタイミングだったと思います。
(ビラル戦について)僕がこれまで戦ってきた相手に、ビラル選手は良い内容で勝っているので、周囲からは僕が押されると見られているかもしれません。でも、これまでもそう思われて勝ってきているので、慣れています。
(ターニングポイントとなった試合は?)大阪で小川道的選手と戦った時ですね。KOが続いた大会のメインで『判定でもいいから勝て』と言われてたんですが、開始すぐに展開が来て、跳びヒザが決まりました。その瞬間、まるでスローモーションのように見えて、自分が変わった気がしました。
その後の小谷直之戦では『相手が強いんじゃないか』と言われていましたが、自信を持って臨めました。ただ、岸本篤史戦はかなり苦しかったです。2Rの終盤は止められてもおかしくなかったですね」
(だからこそ課題を克服してきたと。現在のライト級は混戦模様だが?)誰かが頭一つ抜けている印象は正直ないですね。でも、自分がチャンピオンとして、それを証明していきたいです。(ファンからの声援は)しっかり聞こえていますし、応援は本当に力になります。ジムでも試合の告知をしていますが、これからもっと広めていきたいですね。
(ビラルへメッセージを)ダリ戦の後、『次は美味しい試合になる』って言っていたビラル選手。僕もこの試合をとても楽しみにしています。やっと“狙われる立場”で試合ができるということで、ベストなコンディションで迎えて、しっかり僕が勝ちます!



