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【BreakingDown】大野篤貴が3RでよーでぃーをKO、虎之介が足ポキニキをダウンさせ大阪大会でベアナックルMMAでのメカ君戦をアピール、金田一孝介が判定勝ち、西島恭平がハイキックでダウン奪う、OPで勝利した溝口勇児の右腕が瓜田に挑戦状、喧嘩自慢は茨城が勝利

2025/05/10 17:05
BreakingDown15.52025年5月10日(土)東京・イメージスタジオ109四谷スタジオ ▼メインイベント キックルール バンタム級ワンマッチ無制限R○大野篤貴KO 3R×よーでぃー  よーでぃーはDEEPとの対抗戦で名を上げ、2025年1月の『BreakingDown14.5』で伊澤風雅に判定勝ち、3月の『BreakingDown 15』ではウルシマンから2RでKO勝ちとプロMMAファイターに2連勝している。BD戦績は8勝1敗。  今回対戦するのは大野篤貴。2020年KWF国際大会や2020・2021年JKJO全日本選手権を2連覇している空手家。2023年2月の初出場ではゲンキにKO勝ちも2戦目の3月に冨澤大智に敗れた。その後は7月にMASAMUNEに勝利し、8月にはヨーロッパ対抗戦でジョナス・アドリアンスに快勝。バンタム級トーナメントではとしぞう、山川そうきに勝利して決勝へ進出するも井原良太郎にKO負けでタイトルを逃した。2024年6月に虎之介に勝利すると、野田蒼、小宮山工介、安保璃紅と元K-1のプロファイターを相手に3連勝。BD戦績は9勝2敗。  1R、圧をかけて前に行く大野によーでぃーはケージの中を大きく回り込む。大野は左ミドルを放って行き、左フックで飛び込んできたよーでぃーに大野が左フックをカウンターで入れてダウンを奪う。  2R、右フックで飛び込むよーでぃー。蹴りを放つ大野に左フックを当てるが直後に左フックを当てられダウン。蹴りを放つ大野によーでぃーは左フック。ブレイクがかかった後によーでぃーがパンチを出し、大野が怒る。大野の左三日月によーでぃーは身体を丸める。  3R、よーでぃーのフックをかわして左ミドルを蹴る大野。その前へ出てくるところに左の前蹴りをカウンターで突き刺してダウンを奪う。悶絶しながらも何とか立ち上がったよーでぃーだが、大野がミドル、ヒザ蹴りで畳みかけ、よーでぃーは防戦一方に。ここでレフェリーがストップした。  マイクを持った大野は「試合前から今までないくらい煽られて、下品なところ見せてすいません。俺、これでBreakingDown10勝目なんですけれど、井原君、見てた?」と、BreakingDownバンタム級王者・井原良太郎を呼び出す。  ケージに入った井原が「なんだい?」と答えると大野は「もうそろそろベルト賭けないと」とタイトルマッチを要求。  井原は「僕がベルトを懸けてやらない理由があって。ベルトにふさわしいヤツがいない。大野くんは8秒でのしているので、よーでぃーが勝ったらやろうかなと思ったけど。声が大きければやってもいいけど、おなじはめになるよ?」とする。  大野は「初めて負けた借りを返したい。次はあのパンチでは倒れないと思う。1年間で死に物狂いでやってきた」と、以前負けた時とは違うとし、井原は「みんなが求めるなら誰とでもやります。やって欲しければ声をあげてください。僕は逃げも隠れもしないので」と、ファンの声が大きければ挑戦を受けるとした。 [nextpage] ▼第9試合 MMAルール フェザー級ワンマッチ×足ポキニキ判定0-3○虎之介  足ポキニキこと山本大雅は『BreakingDown 11』のオーディションで樋口武大と大乱闘となり、足関節技で足を折られたことが話題に。ジュニアキックで活躍し、2009年5月25日付けのK-1アマチュアジュニアランキングでは40kg級で1位に(2位が現在RISEで活躍する伊藤澄哉、4位が平本蓮)。2010年10月にはUKFキックボクシング日本ジュニア45kg級王座決定戦も争っている。  さらに2019年にABEMAで放映された『格闘代理戦争』にて行われた、魔裟斗が次世代スターの原石を選ぶトライアウトに参加。ブアカーオ・ポー.プラムックのジムで幼少から鍛えられたというエピソードで紹介され、魔裟斗の“イチオシ選手”として注目を集めた。BreakingDownには2024年3月から出場し、2勝1敗。2024年10月に樋口武大からTKO勝ちを奪っている。  虎之介は『BreakingDown 8』のオーディションから参加し、この時から朝倉未来が「この子凄いよね、ハードパンチャーで。プロでやっていった方がいい。もったいないよね、地下格闘技でくすぶってるの」と、そのポテンシャルを高く評価。2023年5月の『BreakingDown 8』から出場し、冨澤大智と2度対戦(2KO負け)、元プロボクサーのファン・ホセ・ランダエタとは1敗1無効試合。2023年10月に尾田優也と無効試合となって以来、2024年10月のケオン戦まで4敗2分。BD戦績は2勝5敗2分。  1R、サウスポーの足ポキは左ミドルから左のヒザを連打していくが虎之介がテイクダウン。すると足ポキは予告通り足関節技に。これはブレイク。スタンドで足ポキは右カーフ、虎之介は左フックを繰り出すが大振りで足ポキはヒザを突き刺す。  虎之介は胴へタックルに行くが足ポキはケージを背にしてテイクダウンを許さない。ブレイクの後に虎之介の左フックからの右フックがクリーンヒット、ダウンした足ポキに虎之介がパウンドで追撃。試合終了となった。  判定は3-0で虎之介の勝利となった。  虎之介はマイクを持つと「勝ったぞ! もうこれで次、BreakingDown大阪大会、メカ君、上がってきてよ」と、次回大会の対戦相手にメカ君を指名。メカ君もケージに上がり「最近のBreakingDown格闘技ばっかでつまんねえよな。そんな中、誰とやればエクスタシーを得られるかなってと思って見ていた」と、対戦を受諾。虎之介はベアナックルMMAでの対戦をアピールした。 [nextpage] ▼キックルール 喧嘩自慢無差別級×ズールaka殺人トトロ(北海道)延長 判定0-3○マスターキー(茨城)  体重110kgのトトロは北海道で名前を知らないものがいない不良だという。対するマスターキーは地下格闘技で二冠王。  1R、以外にも両者距離を取ったパンチの打ち合いとなったが、右ローを蹴って左右連打するマスターキーにトトロが突進。ケージを背負ってパンチを打ち返すマスターキーにトトロが左右フックを打つ。  判定は0-0で延長戦へ。ワンツーを連打するマスターキーにトトロは左右フック。右カーフを蹴って回り込んで動くマスターキー。トトロはこのマスターキーの動きに攻めあぐねた。  判定は3-0でマスターキーが勝利。対抗戦は3-2で茨城の勝利となった。  勝利チームの監督であるヒロ三河は「次、大阪ぶちかましに行くから待ってろ」と宣言すると、7月の大阪大会で対戦する大阪喧嘩自慢がケージの中に。  その場でヒロ三河とサップ西成の監督対決、さらに貴a.k.a.悪魔王子と瓜田純士も対戦をアピールし、関東vs.関西の全面対決と発展しそうだ。 [nextpage] ▼キックルール 喧嘩自慢ミドル級○藤井啓輔(北海道)延長 判定2-1×モギ(茨城)  地下格闘技で200戦以上の経験があるモギ。  1R、打ち合いになるがパンチを当てながら前進するのは藤井。蹴りも混ぜる。右ミドルを蹴っていく藤井はクリンチからのパンチ、つかんでのヒザ。しかし終了直前、モギが左右フックをヒットさせて藤井をグラつかせた。  判定は0-0でドロー。延長戦へ。再びパンチを出しながら前へ出る藤井だが、そこへモギが右。一瞬藤井がヒザをつく。パンチを上手く当てていくモギだが、ややバテたか藤井が前へ出てパンチを当てていきモギは組む場面が目立つ。  判定は2-1と割れ、藤井が北海道へ2勝目をもたらした。しかし、藤井と三河幕府陣営が罵声を浴びせ合い、異様な雰囲気となった。 [nextpage] ▼キックルール 喧嘩自慢ライト級○竜(北海道)判定3-0×283aka我武者羅(茨城)  格闘技経験無しで地下格闘技に出場し、8勝(5KO)無敗だという竜。地下格闘技で50戦以上の経験がある283。  1R、左右フックで前に出る竜に283は組んでケージに押し込む。283も右フックを出すが前に出て打つのは竜。パワーで優る竜のフックに283はケージを背負う。  判定は1-0で竜に1票入るがドロー。延長戦へ。始まると左右フックで一気に前へ出る竜。283も右フックで対抗するが、パワーのある竜の左右フック、ハイキックに押される。283の右がヒットし、下がる竜はヒザ蹴り。  判定3-0で竜が勝利。北海道に初勝利をもたらした。 [nextpage] ▼キックルール 喧嘩自慢フェザー級×パンチ齋藤(北海道)判定0-3○龍盛(茨城)  地下格闘技で5戦3勝の齊藤とサッカー出身の龍盛が次鋒戦。  1R、右ミドルを蹴る龍盛は齊藤が近付くとヒザ蹴り。齊藤はパンチを出しながら前へ出ていくが、龍盛はハイキック、ミドルキック、ローキックと蹴り分ける。空振りが目立つ齊藤に対して龍盛は蹴りを当てていった。  判定は0-0でドロー。延長戦へ。今度は龍盛が右ストレートから組んでのヒザ。右ロー、左左ミドル。龍盛の右カーフが決まり、齊藤が近づくと組んでのヒザ。齊藤はパンチを出し続けるが龍盛の右カーフにバランスを崩す。  判定3-0で龍盛が勝利、茨城の2連勝となった。 [nextpage] ▼第4試合 キックルール 喧嘩自慢バンタム級×小林大希(北海道)判定0-3○KINGカズ(茨城)  小林は北海道の地下格闘技で10戦7勝の経験がある。カズも地下格闘技で10戦9勝。  1R、小林の右ローにカズが左フックのカウンターでダウンを奪う。右ミドルを蹴る小林にカズは左右フック、パンチで前へ出る小林だがカズが的確にヒットを奪っていく。最後は余裕を見せて下がって回り込んだ。  判定3-0で茨城の先勝となった。 [nextpage] ▼第3試合 キックルール ライトヘビー級○てる延長 判定3-0×おせーよ山田  1R、てるが左ロー、左フックとパワフルに攻める。山田は右を打って行くが、てるの右カーフで身体が泳ぐ。てるは右フックを当てると右フックを強振。山田もフックを振り回すがてるに届かない。  本戦の判定は0-0でドロー。延長戦へ。てるは右カーフを狙い撃ちにし、右フックも当てる。山田は右フック、てるがすぐに左フック。山田の右を空振りさせるとてるが右フック。  判定3-0で有効打の多かったてるの勝利となった。 [nextpage] ▼第2試合 MMAルール ヘビー級○金田一孝介判定2-0×MAX吉田  金田一はMMA戦績11勝2敗2分。修斗を経て2018年7月からパンクラスに参戦すると、2021年12月まで5戦全勝でライト級1位にまで上り詰めた。その最後の試合では後に第15代ウェルター級王者となる林源平から勝利を収めている。2023年2月の『BreakingDown 11』から出場するとこれまで4戦全勝。  MAX吉田はキックボクシング、柔術、MMA、プロレスと様々な舞台に挑戦。第9代インターナショナルマーシャルアーツ王者の肩書きを持つ。2021年6月にシュートボクシングで坂本優起に初回TKO負け、2022年7月にRISEに初参戦してカリュ・ギブレインを相手に奮闘するも判定負け、2023年5月のミヤギン戦と2024年5月の武中秀武ではKO負け。2024年10月の『FIGHT CLUB』にて佐藤光留をKOした。2025年3月の『BreakingDown 15』に初出場し、舞杞維沙耶を延長戦でKO。  BreakingDownのヘビー級最強の称号を懸けての一戦。  1R、サウスポーの金田一は左ストレートからダブルレッグでテイクダウン、ブレイク間際にパウンドを打つ。スタンドに戻ると吉田の右をかわした金田一がダブルレッグ。これもブレイク。金田一の右フックに倒れた吉田に金田一がパウンド。  判定2-0で金田一の勝利となった。朝倉未来は「ヘビー級のMMAは面白くないですね」とバッサリ。 [nextpage] ▼第1試合 ベアナックルキックルール フライ級○西島恭平判定3-0×せーや  野田蒼の首を狙う西島がせーやとベアナックルで対戦。  1R、いきなり前へ出たせーやだが打ち合いの中で西島の左ハイキックをもらってダウン。さらに右目の上をカットして流血し、ドクターチェックを受ける。西島も左目上をカットしてドクターチェック。レフェリーの判断はバッティングによるもの。  再開後、左右の拳を振り回すせーやに、西島はしっかり見て左フック、組んでヒザ。振り回すせーやに対して西島はそのインからパンチを打って行く。  判定3-0で西島が勝利したが、朝倉未来はせーやに「根性だけはあるので、次は野田蒼で」と負けるたびに相手が強くなる試練を与えるとした。 [nextpage] ▼Opening Fightキックルール ウェルター級(73.5kg以下契約)○西川将史延長 KO×こつかしょうご白髪鬼  オープニングファイトは経営者対決。  1R、互いにパンチを出して前へ出るが、西川が先に右をヒットされて優勢に。こつかも左右の拳を振り回して前へ。西川は左手を伸ばして距離を取り、右を打ち込んでいく。こつかの左フックをもらってケージまで吹っ飛んだ西川だが、こつかはそこで詰めることが出来ず西川の反撃を喰う。  判定は0-0でドロー。延長戦、互いに右ストレートを打って行き、こつかが鼻血でドクターチェック。再開後、互いにパンチを出し合い、西川の右がかすったところでこつかがもんどりうって倒れ、スタミナ切れもあって立つことが出来ず西川のKO勝ちとなった。  西川はマイクを持つと「おっさん同士の茶番に付き合ってくれてありがとうございました。勝手がわからず途中から軌道修正して勝つことが出来ました。僕は溝口の右腕で頑張っているんですが、これから経営者狩りをしていこうと思っていて、最終的には三崎優太とやりたんですが、次は喧嘩売ってる瓜田とやりたいので瓜田出て来い」と瓜田純士に挑戦状を叩きつけた。  朝倉未来は「誰か分からないけれどいい試合でしたね」と評した。
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