キックボクシング
インタビュー

【RISE】門口佳佑が拳を交えた軍司泰斗とスパーリング「戦友からいい刺激をもらえた」、現王者を倒して「バンタム級をめちゃくちゃにする」

2025/05/09 17:05
 2025年5月11日(日)愛知・ポートメッセなごや第三展示館『RISE Fire Ball Nagoya』にて、バンタム級(-55kg)3分3R延長1RでRISEバンタム級王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)と対戦する元RISEフェザー級王者・門口佳佑(EX ARES)のインタビューが主催者を通じて届いた。 門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビュー。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチで梅井泰成から王座を奪取。SBの山田彪太朗、元Krush王者の新美貴士、SBの川上叶と他団体の強豪を次々と撃破した。しかし2024年3月、K-1との対抗戦で軍司泰斗に延長戦で敗れ6連勝がストップ。10月には2度目の防衛戦で安本晴翔に王座を奪われた。12月、56kgに体重を下げてオートー・ノーナクシンに判定勝ちで再起。戦績は16勝(2KO)4敗1分。 ずっと同じコンディションで練習している ――同門の大森選手の試合からは熱と志はいい形でバトンとして受け取ることができましたか? 「練習や普段の日常的な会話からもずっとお互いに刺激を与え合う仲になっているので、改めて試合であの臨場感で鈴木真彦を相手に隆之介が勝ったのはすごい刺激になりました」 ――セコンドから見て、練習パートナーから見て、大森選手の勝因っていうのは何だったと思います? 「練習からずっとそうなんですけど、本当に冷静だったので。試合中は劣勢になる場面だったりとか、苦しくなる場面っていうのがあるのはわかっていたので、その中で冷静に対応してしっかりジャブを当てて倒してというところは本当に練習通りの動きでした」 ――試合開始直前には門口選手は相手のセコンドに握手対決で負けてしまったっていう。 「そうなんですよ。(山口)裕人君がすごい握手強くて、ニヤニヤしながらやってましたけど、もともと一緒にご飯食べたり、真彦も一緒に練習したりご飯行ったりする仲なので、僕は特に敵対心とかもなかったし、本当にいい成長って感じでした」 ――そこは完全にスポーツマンシップとして割り切っていたんですね。 「もちろん試合なので。もともともと隆之介は鈴木真彦を超えたいっていう話をしていたので」 ――そこは関係なくこの試合の期間はvs.鈴木真彦として。 「はい、チームで作ってきた感じです」 ――鈴木真彦超えを果たした大森選手を、その2日後スパーリングで門口選手が倒してしまったっていう映像が世の中に出回ってました。 「何カ月かに1回、あんな事が起きるって感じですね」 ――門口選手は他の選手とは練習方法が違っていて、例えばミット打ちとかもそんなにしないんですよね? 「ラウンド数とかで言ったらめっちゃ少ないと思います。基本的にミット練習に重きを置いてないので。別になくても仕上げれるって感じです。基本的にはスパーリングで全部やります。スパーリングで感じたこととかを全部、シャドーだったり、数ラウンドやるミットとかに落とし込んだりします。シャドーとスパーリングで基本的には全部事足りてるかなっ感じですね」 ――回数とかもメモったりしてるんですよね。 「スパーリングの回数ってことですか? 練習強度とか練習で感じた感覚だったりとか、百点満点で、今回の体含め動きとか調子とかコンディションがどうだったかっていうのは全部記録してます」 ――今回の練習ではその記録を振り返ってみてどうですか? 「めちゃくちゃいいです。基本的に練習のパフォーマンスのブレっていうのがほぼないので、よっぽど体調崩してるとか風邪ひいてるとか怪我してるとか以外は基本的にはずっと同じコンディションで練習ができています。調子が悪い時に気づきやすくなると怪我とかにもすごい敏感に反応できるので、その怪我になる前に対応できたりとか、なんかちょっといつもより違和感を感じたら休みますし、もう躊躇なく休むので。それで怪我も少なくずっと長く同じパフォーマンスで練習できるから、他の人よりは伸びてるなって感じです」 ――今回、最高のコンディションで名古屋に乗り込めそうですね。 「最高のコンディションだからとか特になくて、それが普通って感じです」 [nextpage] 何か感じてもらえるような試合がしたい ――以前から、会場の大きさとか場所は関係ないってことを言ってますけども。今回、名古屋で新旧王者対決に臨むっていうのはどうですか? 「相手は現チャンピオンなんで。もちろん僕が階級下げてっていうところなんですけど、僕はこの辺ぐらいが適正階級かなと思ってるので、そこでどういう試合になるのかなって自分でも楽しみです。名古屋っていうところでは別に何も気にしてないというか、東京と変わらないですよ、別に」 ――大森選手の結果とともに、今回も55kg戦線をめちゃくちゃにする流れになりそうですね。 「これに勝ったら多分、隆之介と僕で55kg1位と2位だと思うので、そうなるとだいぶややこしいなあって感じで面白いですよね」 ――ゴールデンウィークは関係なしに最終調整に臨む感じですか? 「毎年関係ないので。そこも変わらずちょうど1週間前なので、練習的には追い込みが終わって、休養を取ってぐらいの時期なので、ゆっくりはできるかなって感じです」 【写真】2024年3月、K-1のリングで対戦した軍司と門口――先日は元K-1王者の軍司泰斗選手ともスパーリングしてましたね。 「僕がお願いしてやりました。距離感とか同じぐらいの選手と試合をすることがなくて、基本的には背が高い相手ばっかりだったので。大﨑くんは多分僕より身長も少しだけ低いと思うので、軍司選手は同じぐらいの身長で、対抗戦で戦った仲なのでいろいろ吸収できるものがあればいいなと思ってお願いしました」 ――いい収穫はあったわけですね。 「収穫っていうより刺激的なところですね。K-1との対抗戦でいい試合できたと思ってるので、そういった戦友からいい刺激をもらえたなっていう感じです」 ――完全に心身ともに整いつつあるんですね? 「そうですね。やることだったり、目指すところとかだったり、どんどん固まってきて、今チームも凄いいい状態できてるなっていう感じです」 ――大森選手の勝因に冷静って言葉を使ってましたが、今回の門口選手も冷静に試合を運んで勝ちにつなげるって感じになりますか? 「勝ち負けは正直気にしてないことはないですし、もちろん勝ちに100%エネルギーを注ぐことには変わりないですけど、なんか勝ち負けよりも見に来てくれた人に何か感じてもらえるような試合がしたいっていうのが僕の中のゴールなので。そこは勝ちであれば理想ですけど、勝っても負けてもそういう試合をしたいなって思ってます」 ――最後に、今回の門口選手の試合を待ちわびているファンの方々に熱いメッセージをお願いいたします。 「55kgで初戦ですけど、チャンピオンと組まれたっていうことで、僕が勝てば凄い55kgが荒れるなと思っていて。ここしっかり勝って、この先のこととかはあまり考えてないんですけど、55kgをめちゃくちゃにするだけして、60kgとかも面白いかなと思っているので、その辺いろいろ今後も見据えて期待してもらえればいいなと思います」
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