MMA6戦目にしてケラモフの相手に抜擢された日本拳法出身の木村
2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ『RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO』の記者会見が、5月8日(木)都内にて行われた。
5・4東京ドームで発表されたRIZINフェザー級(66.0kg)5分3Rでヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦する、木村柊也(BRAVE)も出席。試合への意気込みを語った。
対戦相手の印象と勝負のポイントについて聞かれると、木村は「印象は力が凄く強そうだなっていう感じですね。あとは自分のパンチが当たった時にケラモフ選手がどう思うのか、どうなるのかっていうのが自分も楽しみですし、他の皆さんも楽しみにしてると思うんで、そこを見てもらえればなと思います」と、日本拳法仕込みの自身のパンチに自信を見せる。
ケラモフ戦のオファーを受けた感想は「素直に、自分でいいのかなっていうのはあったんですけど、ここはチャンスだなと思って受けました」と言い、MMA6戦目で元RIZIN王者と対戦することには「もう決まった以上準備は出来てますけど、オファーが来た時はそんな選手なかなかいないんじゃないかなっていうのもありましたね」と、巡ってきたチャンスにやる気十分。
その自信の根拠は何かと聞かれると「前回の試合も決まった時に、自分は一撃で倒すって言ってたと思うんですけど、試合も実際そうなったんで。そういう意味でも1ミリも負ける気がしないっていうのはそこから来てますね」と答える。
ここでケラモフを倒して一気にタイトル戦線の最前線に躍り出ることも「そこは狙ってますね」とし、新王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)については「いや、強すぎるなっていう感じですね」としたが自分がタイトル戦を戦う姿は「多少はイメージしてます」とした。
榊原信行RIZIN CEOは、ケラモフの相手に木村を抜擢した理由について 「6戦の結果を踏まえて、香川県大会も踏まえて、突き抜けていくにはそういう飛び級も含めての期待感がある。1歩ずつっていうのが、僕なんかよく分かってなくて、行ける時に行くべきだし、これをチャンスと捉えるのか、まだ早いですっていうのかはオファーを受けた選手の感覚だから。これは待ってましたと、このタイミングで木村選手が行けるんなら僕は行くべきだなというとこで。
何が早いとか遅いとかではなくて、どの選手もそうですけど木村選手中心にマッチメイクって進まないですから。ケラモフがこのタイミングで対戦相手をどうするって時に、我々の中に香川でのあの勝ち方含めて、木村選手がポーンと浮上してきた。それを木村選手が食ったっていう。これはビッグチャンスだし、僕はビッグアップセットが起きる予感がしてますけどね。そうなれば当然、一気に群雄割拠するフェザー級の中でタイトル戦線に絡んできてもおかしくないところの立ち位置までジャンプアップするんじゃないかなと思います」と期待を込めて説明した。
木村は、25年3月、地元四国でRIZIN初参戦。黒帯柔術家の横山武司を1R54秒、右フックでダウンを奪いパウンドアウト。MMA戦績を5戦全勝、全初回KOに更新した。いきなり2戦目で元王者の再起戦に抜擢された今回、ケラモフのテイクダウンを切りその強烈な右でマットに沈め、一気にフェザー級上位戦線へ駆け上がるか。ケラモフはサトシ戦の一本負けからフェザー級に戻して無敗の新鋭を迎え撃つ。