(C)GONG KAKUTOGI/RIZIN FF
2025年5月4日(日)東京ドームにて、『RIZIN男祭り』が開催された。メインイベントの「RIZINフェザー級タイトルマッチ」(5分3R)では、王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)が、プロMMA13勝無敗ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)の挑戦を受けた。
試合は1R、クレベルの右ローからの左にシェイドゥラエフが右オーバーハンドをヒットさせて62秒 KO勝ち。前のめりに倒れたクレベルだが、パウンドにガードに戻そうとしたところをレフェリーが間に入った。シェイドゥラエフは14連勝でRIZINフェザー級王座を獲得。
キャリア初のKO負けを喫したクレベルは王座陥落。またも初防衛ならなかった。
試合後会見で、クレベルは敗北を認めながらもストップのタイミングは早かったとし、11カ月で挑戦権を得たシェイドゥラエフに対し、ダイレクトリマッチを望んだ。
朝倉はゲームに戻って来た。12月までにベルトを奪還して──
──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「寂しい、恥ずかしい、悲しい……全部それです」
──対戦相手と実際に戦った印象を教えてください。
「フィジカル強い、最初に強いのがくる、それは全然変わらない」
──パンチをもらった瞬間は意識があったのか、まだ戦えると思っていたのかを教えてください。
「パンチは当たるは当たったけど、レフェリーがちょっと早く止めたかな。自分の気持ちで、悪く言うのではなくて、この試合はタイトルマッチ、メインイベントだから、レフェリーは気をつけているだろうけど、ちょっと早いな。レフェリーだったら当たり前の彼らの仕事だけれど。もうそれはファイターの気持ちで、分からない。私も長く練習頑張ってるから(あそこで終わらない)ちょっと早い。自分の気持ちだったら死ぬまで(やれる)。動画見たけど、パンチ当たったけどまだKOじゃなくて動いていて相手の足を掴んでいる。レフェリーが早いけど……負けは負け。しょうがない。私はまた戻ります」
──今後については?
「今日の(勝ち負けがつくのは)当たり前。私はチャンピオンに戻りたいので頑張る。(対戦相手は)他の誰も考えられない。シェイドゥラエフだけを探している。寝ても覚めても彼を考えてる。どこでも彼がいたら……。私はチャンピオンだった。まだ落ちてない。また必ず戻ります」
──どんなゲームプランを立てていましたか。
「自分のプランは、イメージと同じ。シェイドゥラエフは1Rにパンチやキックの強いのが来て、2Rからもっとグラップリングを使う。彼が1Rは強いのはわかってる。2R、3Rはわからない。もっと寝技の勝負をしたいと思っていた。でも今日はできなかったな。1Rで(シェイドゥラエフは)プレッシャーがある。私ちょっと(動きを)間違えてる」
──クレベル選手の思いとしてはダイレクトリマッチを望むのみでしょうか。
「そう。私すぐリベンジしたいな。自分は(タイトルマッチまで)長く頑張ってきた。彼は半年ですぐタイトルマッチが決まった。もう1回リベンジしたい。いつでもいい、7月、9月、今日は私が何もできなかった。それが寂しい。すぐ始まってパンチで、何もできないのが一番辛い。今日(パンチが)当たったけど、彼にリベンジしたい。いつでもリベンジしたい」
──キャリア初のKO負けでした。パンチを受けたダメージを感じていますか。
「何でもない(笑)。私すごい元気になってる。KOじゃなくてTKO。私、全部元気、落ちてないから。レフェリーが止めたのはしょうがない。ダメージは大丈夫。セコンドの話ではゆっくり(しろと言われるけど)でもすぐ戻ります」
──ともに練習した鈴木千裕選手も負けましたが、勝利に向けまた一緒に練習することもあるでしょうか。
「彼のインタビューが終わって挨拶したけど、2人とも負けて残念。もっと彼にグラップリング教えて、彼が私にキックを教える」
──シェイドゥラエフ選手が序盤で組みに来ず、立ち技で攻めてきたことは想定内でしたか。
「ああ私それを待ってる。最初キックボクシングで始まる。ただ、彼の長い試合を見ていない。1Rだけ強い、それを待っていたけど、今日は(パンチが)入ってしまった」
──クレベル選手は打撃でも懐が深くて、なかなか顔にクリーンヒットさせないですが、シェイドゥラエフ選手のパンチが思ったより伸びてきたのか、カウンターが上手かったのか。
「ちょっとサプライズみたいなのが入ったけど……動いて守ることができるけど、しょうがない。今日あまり守ることができなかった。いつも言うけど格闘技ではそれが50/50パーセントある。アゴとかにも入って落ちることもある。今日は私負けたけどもう1回、彼にリベンジしたい。私、戻ります」
──(海外記者から)日本のファンというのは、応援している選手が勝っても負けてもずっと応援し続けるという性質があると思います。今日の朝倉未来選手の試合にも見られたように、ファンはずっと応援してくれる。そういうことはクレベル選手にとって、これから続ける上でモチベーションになりますか?
「もちろん今日一番思うのは、日本の観客に対して恥ずかしく思っています。期待に答えられずに。応援してくれた人がたくさんいたのが伝わったし、歓声が嬉しかった。失望させて悲しいけど、絶対に自分は戻ってきます。日本でチャンピオンベルトを守るということに対して、たくさんの人が応援してくれたことを嬉しく思います。勝ち負けというのは、もうあるもの。それは人生においても勝つ時もあれば負ける時もあるんですね。今日は日本のファンを失望させて残念に思っています」
──タイトル奪還のモチベーションが上がっていると思いますが、朝倉未来選手と再戦することについては、どう思っていますか。
「人生はとても面白いもの。今日またここで失敗してしまいましたが、シェイドゥラエフ選手と戦う約束はしていたから、今日戦ったけど、朝倉選手ともちろん戦いたい。その試合はみんなが見たい試合だとも思いますし、今日、朝倉選手はゲームに戻ってきたというのを証明しました。なので、自分分はまず一番、今やらなきゃいけないことはタイトルの奪還。今年中、12月前までにまずタイトルを奪還して、12月の大晦日に朝倉未来選手と試合したいと思っています」
──試合後インタビュー、ありがとうございました。
「最後に、自分はいつも勝ったら嬉しいし、今日はちょっと寂しい気持ちだった。でもみんな私を信じてください。絶対に戻ります。勝つ・負けるにかかわらずいつもサポートありがとうございました。スタッフのみんなもありがとうございます。約束します、絶対戻ります」







