心を折るようにしてやろうと

――先ほどJTTとしてのビリーコーチとの試合が最後になるという話が出ましたが、ビリーコーチの厳しいレスリング練習で数少ない優秀な生徒だったヒロヤ選手としては、この試合でここまでやってきた成果を見せたいという思いは?
「そうですね、もちろん。自分が勝つことでコーチの素晴らしさっていうのは証明できると思います。今のSNS、けっこう言いたいことを言うヤツばかりで、表に出ないのに。そんなヤツばっかりなので。そいつらを黙らせることができるのは自分の結果だと思うんで。結果を求められる時代。いろいろな過程とかそういうのが大事だとは思うんですけど、とは言え格闘家なので結果がついてこないと、それに対する影響力っていうのがついてこないと思うので。ここは仲間のためにためにも、自分が勝たないとっていう強い思いはあります」
――場合によっては、海外に拠点を移して練習をしてみたいという気持ちもある?
「もちろんあります。自分がチャンピオンになるにはいろんなものを捨てないと、自分がなりたいものになれないと思ってるんで」
――ヒロヤ選手と篠塚選手は全く同じ誕生日(1998年5月7日)っていうところの意識はどう?
「どっちかが最高の誕生日で、どっちかが最悪の誕生日って感じですよね」
――同い年っていう意識はどう?
「平本選手もそうですし、那須川天心選手もそうですし、この年の選手で輝いている選手ってたくさんいるなとは思いますね。でも、別にそんなの何も気にならないですけどね」
――煽り合いがずっと続いていて、リングの中で決めてやろうって思いの方が強いのか、それも含めて格闘技って割り切っている部分もあるのか?
「このカードが決まったのは話題性があって決まったと思いますし、SNSで盛り上がるだけ盛り上がらせといて、結局試合での結果は別に変わらないと思うので、俺はやることやるだけなんで。楽しみにはなりますよね、どんな顔して来るのかなって。壮絶な、本当に心を折るようにしてやろうと、そういう気持ちは芽生えてますね」
――朝倉未来さんっていう存在は、ヒロヤ選手にとってどういう存在?
「自分が格闘技を始めようと思ったきっかけが朝倉未来だったので。本当に人生を全て変えてもらった人ですね。格闘技を始めようと思ったのもそうですし、朝倉未来チャレンジに応募してあそこで受かって、超RIZINに出たことも、RIZINという舞台も、全て未来さんのおかげがあって今があると思っているので、その気持ちっていうのはこれからも一生変わることはないですね」
――そのヒロヤ選手から、今回の朝倉未来選手の東京ドーム男祭りはどんな目で見ている?
「朝倉未来の復活劇、という感じですね」


