川尻が最近頻繁にやるこのポーズはGLRYのTERUのポーズで、特に意味はないとのこと
2019年10月12日(土)エディオンアリーナ大阪にて開催される『RIZIN.19』の第8試合「ライト級GP1回戦」5分3Rで、パトリッキー・“ピッドブル”・フレイレ(ブラジル)と対戦する川尻達也(日本/T-BLOOD)が10日(木)大阪府内にて事前インタビューに答えた。
PRIDE時代から国内外のメジャー団体で活躍、19年にも及ぶキャリアを持つ川尻は、20代でPRIDEライト級GP、30代でDREAMライト級GP、40代でRIZINライト級GPと各世代でライト級GPに挑んできた。三度目の正直なるか。対戦相手のフレイレは米国Bellatorからの推薦選手で、21勝(13KO)8敗の戦績を持つ。
■持たざる者の人間としてみんなの想いを引っ繰り返したい
――現在の心境は?
「心境は怖いです。逃げ出したいです。でも、そこでその怖さに立ち向かっていこうと肝を据えているところです」
――対戦するフレイレの印象は?
「打撃じゃないですか。右アッパーと右ヒザには気を付けたい。真下から飛んでくるので」
「しんどい試合になると思うので覚悟を作っておいて、何でもいいから勝ちます。ファンの人たちは死地に赴くイメージで、川尻大丈夫かよって言っていますが、俺はそうじゃなくて勝ちに行くし、ここで終わらない。死地に赴くのではなく勝ちに行きます。俺が持っているかいないかは今までの試合を見ても持っていない人間なので、持たざる者の人間として、みんなの想いを引っ繰り返したい」
――肝を据えるとは?
「ここまで万全に作ってきたので、あとは呪いです(笑)。怨念です。川尻達也はこんなもんじゃないぞ、見てろよお前らって。ファンにも関係者にも、見ている人に対して見てろよって。そういう思いが41歳になって俺を奮い立たせてくれました」
――ネガティブな声に対する反発ですね。
「イライラしています。不利じゃないよって。俺は何回も不利と言われる試合をしてきた。そこで負けたこともあるけれど引っ繰り返してきたこともある。ここで終わるつもりはないです。昔から反骨心で戦ってきたので、イライラして自分の中で盛り上がっています」
「勝つから。俺の心配している場合じゃないよ。フレイレの心配しろって言いたいですね」
――年齢を重ねても数値的なものは上がっているのですか?
「フィジカルの数値は上がっていますね。スパーリングも今まではやられる練習ばかりだったのに、最近はやっつける練習もしています」
――フレイレよりも確実に優っているものは何だと思っていますか?
「年齢(笑)。だけど根性で勝ちます。何が何でも勝ちに行きます。失笑が起きようとみっともなくても勝ちます」
――ライト級GP全体についてはどのような印象を持ちましたか?
「随分と名前がないのに強い選手を発掘してきましたね(笑)。やりたくない人が多いです。未知の強豪やサトシもいるし。先を考えると嫌になるので1回戦が終わった後で考えます」
――大晦日に日本人が生き残ることが期待されます。
「日本人云々ではなく、単純に僕が生き残りたい。僕がいた方が盛り上がるしね」
「来ます。娘が手作りのお守りをくれたんです。初めてもらったので試合までずっと身に着けています」
――試合に臨む気持ちは若い時の気持ちとは違いますか?
「若い頃はもっと傲慢だったし、深く考えていなかった。俺は誰にも負けない特別な人間だと思ってやっていましたね。でも経験を重ねて、俺も普通の人間なんだって。試合前は怖いし、逃げたくなるし、スーパースターにはなれなかったから、普通の人間代表として戦えたらと思います」