国際空手道連盟 極真会館主催2025 第7回全世界体重別空手道選手権大会2025年4月27日(日)東京体育館
体重別の世界選手権大会という位置付けで4年に一度開催される全世界体重別大会は、極真会館では体重無差別の世界大会に次ぐ規模と格式を誇る大会で、世界各国・各地域の国際空手道連盟(I.K.O.)から選抜された強豪選手が出場し、男子4階級・女子3階級の各階級に分かれトーナメント形式で優勝を争った。
1回戦、準々決勝、準決勝を経て世界王座を懸けた決勝戦が行われた。
▼男子重量級(+90kg)トーナメント決勝戦×西村界人(I.K.O.日本)判定0-4○コバレンコ・コンスタンティン(I.K.O.ロシア)※コバレンコが優勝。
2020年の第52回全日本選手権の決勝と2022年第54回全日本選手権の決勝で戦っている両者は、これまで1勝1敗。世界選手権の舞台で決着戦を迎えることとなった。
西村は前蹴り、ヒザ蹴り、左内股蹴りと先手をとり、序盤は快調に攻めていき、突きを打ち続けるコバレンコに左下段廻し蹴りを返していく。しかし、徐々にコバレンコの突きの数が優り、後手に回っていく西村。最後まで突きを止めなかったコバレンコが接戦を制して優勝を決めた。
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▼男子軽重量級(-90kg)トーナメント決勝戦○グセイノフ・ラシャド(I.K.O.ロシア)判定5-0×山上大輝(I.K.O.日本)※ラシャドが優勝。
突きで前へ出るラシャドに、山上はヒザ蹴りと顔面前蹴りで応戦。序盤は動き回ってラシャドをかわしていた山上だが、ラシャドの左下突きで動きが一瞬止まることが多くなり、左下突きを受けると表情を歪める。前蹴りとヒザ蹴りで応戦するも、押していたラシャドの勝利となった。
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▼男子中量級(-80kg)トーナメント決勝戦×飯塚 翼(I.K.O.日本)判定0-4○大秦稜司(I.K.O.日本)※大秦が優勝。
両者突きから、大秦は左右下段廻し蹴り、飯塚はヒザを放つ。飯塚の後ろ廻し蹴りが大秦をかすめる場面も。両者の気迫がぶつかり合う荒々しい展開となったが、本戦判定4-0で下段廻し蹴りを効かせた大秦の勝利となった。
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▼男子軽量級(-70kg)トーナメント決勝戦○小林健人(I.K.O.日本)判定4-1×チチナゼ・ティムール(I.K.O.ロシア)※小林が優勝。
ティムールの顔面殴打で試合中断。再開後、下突きと上段廻し蹴りで攻める小林にティムールは鋭いヒザ蹴り。勢いに乗る小林の突き連打にティムールは下がり、一気に押していく小林。判定4-1で小林が世界王座に就いた。
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▼女子重量級(+65kg級)トーナメント決勝戦×宮本 神(I.K.O.日本)延長戦 判定0-5○ザベリナ・エリザベータ(I.K.O.ロシア)※エリザベータが優勝。
突きで前へ出てくるエリザベータを左右の下段、横蹴りで迎え撃つ宮本。顔面にも横蹴りを放ち、よく動く宮本に突進するエリザベータ。本戦の判定は1-1。
延長戦も展開は変わらないが、宮本の左下段廻し蹴りが効果を発揮。それでも前へ出て突きとヒザを打つエリザベータに宮本は場外へ追いつめられる。判定5-0でエリザベータの優勝となった。
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▼女子中量級(-65kg級)トーナメント決勝戦○小城みなみ(I.K.O.日本)延長戦 判定5-0×知念琉花(I.K.O.日本)※小城が優勝。
日本人対決となった決勝戦。近距離での突きとヒザの応酬となり、離れると小城が前蹴りを見せるが、両者再び接近するところで小城の左ストレートが知念のアゴに当たってしまい中断。再開後、突きのラッシュを同時に仕掛け、小城に旗1本上がるが引き分け。
延長戦も両者突き合いとなるが、ここでより蹴りを多く出したのは小城。蹴りで差が付き、小城が判定5-0で延長戦を制した。
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▼女子軽量級(-55kg級)トーナメント決勝戦○カザリアン・アレクサンドラ(I.K.O.ロシア)判定4-0×鈴木千凌(I.K.O.日本)※アレクサンドラが優勝。
横蹴りと突きの連打を駆使して前へ出る鈴木だったが、圧倒的な身長差はいかんともしがたく、アレクサンドラの突きの回転とパワーが上回った。