スクランブル出場で、普段の階級よりも10kg重い相手と戦うことになったHIROYA
2019年10月12日(土)エディオンアリーナ大阪にて開催される『RIZIN.19』の第3試合キックボクシングルール3分3Rで、小西拓槙(フリー)と対戦するHIROYA(TRY HARD GYM)が、10日(木)大阪府内にて事前インタビューに答えた。
当初はHIROYAと同門の松倉信太郎(TRY HARD GYM)が小西と対戦することが決まっていたが、松倉が流行性角結膜炎および右眼角膜潰瘍によるドクターストップ。代わってHIROYAが名乗りをあげたという。その理由をHIROYAが自分の口から説明した。
■体重差があって力の差はあると思うんですが、当たれば倒れる
――急遽、試合が決まりましたが心境は?
「まさかのまさかで。しばらく試合をしていなかったのでこういうタイミングで試合が決まるとは思っていませんでした。松倉は大きいので他団体でなかなか試合が決まらなくて、RIZINさんにお願いして組んでもらったにもかかわらず出場ができなくなってしまいました。せっかく作ってもらった機会で興行に穴もあけられないと思って。僕の通常体重が77kgくらいだったので『よし、自分が出てやろう』と。
最初はRIZIN側から誰か代わりを見つけてくださいと言われ、冗談半分で『僕が出ますか』と言ったら、それは体重差もあるし、RIZIN側としてもリスクがあるから怖いという話をされました、それでも、どうせ相手は見つからないだろうから僕がやりますよ、と言いました。
最近は67kgで試合をしていたので体重差が10kgくらいあります(77kg契約)。当日リングで相手を見たらデカく感じると思いますが、松倉とスパーリングもやっていますので。恐怖心もありますがそこは自分に打ち勝ってリングで戦う姿をお見せしたいです」
「小西選手の試合映像を見ましたが、改めて自分の試合が決まってみるのと松倉が試合をするので見るのとでは感覚が違う。改めて昨日ヘビー級での試合を見て、ヤバいデカいな、大丈夫かなと思いましたが、やると決めたからにはやります。印象は打たれても下がらずバチバチに打ち返し、よけて叩くのも上手い選手。ヘビー級だけど太っていて動けない選手とやるより、体重は重いけれど動ける選手なので厄介だと思いますが、そこはどうにかします」
――なぜ試合を受けたのですか?
「発表と同時にファンの方が体重のことで心配してくれて、『なんで組んだんだ』と書かれているのを目にしましたが、RIZINからやってくれと言われたのではなく僕からやると言いました。僕が勝てる確率は限りなく少ないかもしれませんが、恐怖心に勝って当日のリングで覚悟を見せるつもりで戦います」
――試合が決まったのが昨日だとお聞きしましたが、試合用の練習はしていたのですか?
「していません。松倉、大雅の相手としてやっていましたが、自分の試合前ほどの練習はしていませんでした」
――今回、弟の大雅選手も出場しますが、兄弟そろっての試合になったことはどう思いますか?
「多分K-1で1~2度あるかな。本当は僕がセコンドで大雅のサポートとして来る予定だったので、セコンドもいらないよって感じですが、さすがにそうはいかないのでついてもらうとは思います。僕は影響ないけれど、逆に大雅の集中が欠けるようなことはしたくないですね」
――ヘビー級でも戦っている相手に、HIROYA選手は何で対抗するのですか?
「体重差があって力の差はあると思うんですが、当たれば倒れると思うんですよね。これくらいの差だったら。100kgとか120kgではないですから。自分が試合している67kgの階級でも力がある方だと思っているので、その自分の力を信じてリングに上がりたいと思っています」
――最後の試合が昨年11月で、だいぶブランクもあります。
「これだけ試合間隔が空いたのは初めてかも。正直、選手として引退はしていませんが、ジムの経営や他の選手のマッチメイクの方で一生懸命になっていたので自分の練習が出来ていたかっていえばそうではない。周りからは反対されていますが、でもやります。相手の選手が大きいのでそこに対しては今までにない感覚を味わうと思うのでそこは恐怖でもあり、楽しみでもあります」