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【RIZIN】日本人選手全滅もありうる──「115kgの高速回転蹴り」で話題のソルダトキン!「時間無制限素手トーナメント優勝」のサモチュク、「ピットブル兄弟激推し」のアウグスト、さらなる怪物も参戦の「ヘビー級トーナメント抽選会」が決定=4月11日(金)15時

2025/04/10 20:04
 2025年4月11日(金)15時より『RIZIN男祭り RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級トーナメント抽選会』が行われることが発表された(公式YouTube配信)。すでに下記6選手が発表済みで、残り2選手も抽選会で発表となる。朝倉未来vs.鈴木千裕に話題が集中しがちだが、このヘビー級トーナメント、予想以上に個性的な強豪が参戦している。抽選会に先駆け、本誌が注目フェイターを紹介したい。 「UFCが契約すべき選手」で特集されたソルダトキン (C)FNC  まずは、FNC推薦選手のアレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ/ロシア)だ。ソルダトキンは、SPITFIRE GYM BERLIN所属で、徒手格闘技をバックボーンにMMA14勝5敗。タイガームエタイでの出稽古では、ONE史上初の三階級制覇王者アナトリー・マルキンとも練習している欧州の重量級ストライカーだ。  15勝中10勝をKO、2勝を一本というフィニッシャーで、UFC契約をかけて出場した2023年12月のDana White's Contender Seriesでは、無敗のマリオ・ピアソンを相手に反則のヒザ蹴りで失格となったものの、23年12月のRCCでケージキックルールに挑戦。 (C)Zuffa LLC/UFC  イヴァン・ロマノフに右後ろ廻し蹴りで2度のダウンを奪い判定勝ちが、「115kgの高速回転技」として話題となった。24年9月の前戦では、GFC主催の「Eclipse Fight Night 3」で1R TKO勝利を収めている。  重量級で右の踵を軽々と188cmの相手の側頭部にヒットさせるソルダトキンは、「UFCが契約すべき選手」としてメディアに取り上げられるなど期待の選手で、今回のヘビー級トーナメントの本命の一人と言っていいだろう。 【動画】FNCの世界観を表している公式動画、出演しているのは実際のファイターたちだ。  極真世界王者の上田幹雄とのマッチアップが実現すれば、ヘビー級のスペシャルな打撃対決が見られるだろう。 現代のヴァーリトゥードを勝ち抜いたサモチュク (C)KSW  そのほかにも、KSW推薦のマレク・サモチュク(ポーランド)は、母国の『Wotore1』で「時間無制限のベアナックルルール」の1デイトーナメントで、下段蹴り、サッカーボールキックを駆使するなど決勝戦をTKO勝利で飾り優勝。  超過激ルールを勝ち抜いた猛者だ。ぜひ公式動画も見てほしい。 手負いの拳でジョンソンを追い込んだグゥグゥ・アウグスト  そして、LFA推薦のジョゼ・アウグスト“グゥグゥ”(ブラジル)はピットブルブラザーズ所属のフィニッシュ率80%のストライカー。2021年Bellatorのアンソニー・ジョンソン戦では試合中に右手を負傷しながら、ジョンソンに得意の跳びヒザ、さらに回転速い左右フックでKO寸前まで追い込んだこともあり、BellatorからLFA移籍で3連勝中の勢いのまま、RIZINヘビー級トーナメントに乗り込んで来る。  ここに、さらにメジャー団体選手や海外王者の参戦の噂もあるRIZINヘビー級GP。『RIZIN.50』ではエドポロキングと酒井リョウが熱戦を繰り広げたが、スダリオ剛、上田幹雄、シビサイ頌真に続く、日本人選手の参戦もあるのか。そして、日本勢は怪物ぞろいのトーナメントで勝ち上がることはできるのか。注目のRIZINヘビー級トーナメント抽選会だ。 [nextpage] ヘビー級(-120kg)トーナメント出場決定選手 スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)9勝3敗上田幹雄(BRAVE)4勝2敗シビサイ頌真(パラエストラ東京)10勝3敗1NCアレクサンダー・ソルダトキン(ドイツ/FNC推薦)14勝5敗マレク・サモチュク(ポーランド/KSW推薦)7勝4敗ジョゼ・アウグスト(ブラジル/LFA推薦)10勝4敗※ほか2選手は抽選会で発表 <日程>2025年5月4日(日)/1回戦(4試合)2025年夏/準決勝戦(2試合)2025年秋/決勝戦優勝賞金2,000万円 準優勝500万円 ◆アレクサンダー・ソルダトキン(SPITFIREGYM in Berlin)Aleksandr Soldatkin1993年6月10日、ロシア出身ドイツ在住。身長188cm。31歳  クロアチアを中心にイベントを開催するFNCの推薦選手。幼少期ジャッキー・チェンやジャン=クロード・ヴァン・ダムの映画が好きで、その影響から格闘技に興味を持つ。8歳の頃より、徒手格闘技、グラップリング、フリースタイルレスリング、ボクシングなど、さまざまな格闘技を経験しており、11歳の頃よりMMAの練習も始めた。とくに徒手格闘技では輝かしい戦績を誇り、ロシア王者、W杯2度優勝、ワールドチャンピオンシップでも2度優勝している。15年8月、ロシアのTaiwaz Productionでプロデビュー。Battle PromotionやOFCといったロシアの団体で破竹の11連勝後、UFC契約をかけて出場したDWCSではマリオ・ピアソン相手に反則の膝蹴りで失格となった。その後、23年12月のRCCでケージキックルールにも挑戦。イヴァン・ロマノフに右後ろ廻し蹴りで2度のダウンを奪い判定勝ち。24年9月の前戦では、GFCで1R TKO勝利を収めている。戦績の15勝中10勝をKO、2勝を一本というフィニッシャー。プロ戦績15勝4敗。 ◆マレク・サモチュク(Uniq Fight Club)Marek Samociuk1996年7月15日、ポーランド出身。身長184cm。  ポーランドKSWの推薦選手。アマチュアで戦績を積み、ポーランドアマチュアMMA(ALMMA)ではライトヘビー級で金メダルを獲得。19年、ポーランドのローカルプロモーションThunderstrike Fight Leagueでプロデビュー。20年1月、ポーランドの『Wotore1』に参戦し、ベアナックルルール、1ラウンド無制限勝負のトーナメントで、決勝戦をTKO勝利で飾り、優勝。その後、同Wotore,EFM Shoeを経て、21年4月よりKSWに参戦し、5戦目でフィリップ・スタヴォヴィに敗れたことを機にワルシャワに移住しUniq Fight Clubへと練習環境を変え、24年1月からは怒涛の3連勝中(うち2勝はパンチによるKO)で、25年3月にはスタヴォヴィにリベンジを果たしている。プロMMA戦績(※Wotoreルールを除く)7勝4敗。 ◆ジョゼ・アウグスト(Pitbull Brothers)Jose Augusto1992年3月28日、ブラジル バイーア州出身。身長190cm。 米国のLFA推薦選手。幼少期よりジャン=クロード・ヴァン・ダムやジャッキー・チェンの映画をよく見ていたほか『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』、『ストリートファイター』といったアニメも観ていているなかで格闘技に興味を持ち、その後PRIDEやUFCを観るようになり自分もやりたいと思い立ち、15歳でムエタイを始めキックボクシングも経験、18歳頃よりブラジリアン柔術を始め、同じ頃にMMAの練習も開始。12年8月、ブラジルのローカルプロモーションExtreme Fightでプロデビューし、KO勝利を収めた。19年9月同じくブラジルのローカルプロモーションでるCentro Oeste Fight でヴィニシウス・リマを相手にパンチで1R TKO勝利を挙げ、COFヘビー級タイトルを獲得。その後21年4月よりライトヘビー級でBellator参戦。王者ピットブルのチームメイトとして注目される。再びヘビー級に戻し、23年11月よりLFAに参戦し、2連勝中。プロMMA戦績10勝4敗1ノーコンテスト。
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