ラジャダムナン2階級制覇を逃した竜哉が再起戦に臨む
2025年4月20日(日)東京・後楽園ホール『Road to Rajadamnern』(U-NEXT配信)にて、タヌーピット・シットヨットタヌー(タイ)と対戦する元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者の竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
竜哉は名高、朝陽、士門と並ぶエイワスポーツジムの看板選手で、今年2月にはラジャダムナンスタジアム2階級制覇を狙い、フライ級タイトルマッチに臨んだが惜しくも敗れた。再起戦の相手となるタヌピットは長身のサウスポーのテクニシャンでムエカオ(首相撲を得意とする選手)タイプ。オムノーイスタジアムやラジャダムナンを主戦場にしている。竜哉は再起戦で勝利し、再びラジャ王座に向けて復活アピールなるか。
ラジャのタイトル挑戦を狙いつつONEに挑戦したい
――2月のラジャダムナンスタジアム認定フライ級タイトルマッチでは惜しくも王者ジグソー選手に敗れ、今回早くも再起戦が決まりました。
「調整はバッチリで良い練習ができているので、いい感じに仕上がっています。前回、負けてしまいましたが、ベルトに挑戦できたことをプラスに考え、自分がダメなところが結構わかったので、今はそういうところを強化できています」
――2019年9月のラジャダムナンスタジアムタイトル初挑戦でタイトルを獲った時とは雰囲気も全然違いましたか?
「そうですね。今はRWSになってギャンブラーの賭けはなくなっているんで、初めてやった時とはちょっと違う空気感の会場でしたね」
――敗因はどういったところにあったと考えていますか。
「ムエタイのポイントの取り方をうまく要所要所で取られたところです。左ミドルが来るのは分かっていたのですが、結構左ミドルをもらってしまった場面も多く、そこでもポイントを取られていたかなと。ミドルはそんなに重さは感じなかったんですけど、思ったよりも速くてカットしにくかったですね。映像で見たものとは全然違うものでした」
「パンチ、ボディへのパンチ、ローで攻めていく作戦だったのですが、チャンピオンはすごく頑丈でビックリしました」
――今まで対戦してきた選手を倒していたような威力の攻撃が当たっても倒れなかったんですか?
「そうですね。結構いいボディブローも入っていたのですが、『あれ……これがなんで効かないんだろう』と試合中に思ってしまいました。それで自身のペースも崩されましたし、相手にペースを握られてしまい、ミドルの蹴り合いでもちょっと負けてしまいました」
――ホームでの戦いだっただけに、チャンピオンの意地も感じられました?
「向こうの応援が結構いっぱいいて、チャンピオンは期待を背負っていたんだなと思いましたね。試合中にタイで絶対負けちゃダメみたいなプライドをすごい感じましたね」
――名高選手はU-NEXTで解説されていましたが、その後何かアドバイスはありました?
「名高からは『竜哉が取っていたラウンドもあった』と、僕にとってはプラスなことを言ってくれたので、そういうところは今後、伸ばしていこうと思いました。現地の方も僕が取っていたラウンドもあったと言っていたので、結果は結果なんですけど、プラスに捉えています」
――ご自身の手応えがあった部分はどういったものがありますか。
「フライ級のトップ戦線の選手にポイントは大差で負けちゃったんですけど、自分的にはそこまでボコボコにやられたとは思っていなく、手応えはあったので、この階級で僕はチャンピオンになれるなと思いましたね」
――竜哉選手も周りからの期待も大きかったと思うんですけど、プレッシャーは特になかったですか?
「プレッシャーはなかったんですけど、多くの方がいっぱい応援してくれた中で負けてしまったので、申し訳ない気持ちがありました」
「そうですね。今はめちゃくちゃもうやる気に満ち溢れています。試合後にタイで1日休んで、次の日に帰国してその次の日から練習を再開しました。試合のダメージとしては、めちゃくちゃ足が痛かったんですけど、気持ちは折れずに練習しました」
――いつぐらいにまたラジャダムナンスタジアムのタイトルに挑戦したいですか。
「ちょっと違う挑戦もしたいなとも考えています。でも、気持ちはいつでも挑戦したいので、いつかは絶対にやり返したいですね」
――違う挑戦というのはONEだったり?
「そうですね。名高と士門がこの前のONE日本大会に出てインパクトのある、いい勝ち方をしているのを見て、自分もすごく刺激を受けました。ラジャのタイトル挑戦を狙いつつONEに挑戦したいと思っています。自分の階級のフライ級だとハイドレーションがちょっと厳しいかもしれないんで、ONEでやっていくなら階級も分からないんですけど、後々には挑戦したいです」
――自分が負けたこともあって、二人の活躍を見てもどかしさはありました?
「もどかしさはなく、自分も早く試合をして勝ってスタートラインに立ちたいなと思いましたね」
――今回の相手に関してはどういった情報が入ってきてますか。
「相手は170センチくらいの身長、サウスポーのフィームーだと聞きました。映像はちょっと見たところ、結構ガツガツくるタイプでした。再起戦にはいい相手を用意してもらえたと思います」
――どういった勝ち方をしたいですか。
「パンチ系で久々に早期決着したいですね。前回の負けを払拭するかのような勝ち方を狙っています」
「5月11日にSPACE ONEとBOMの合同興行に出ます。対戦相手はまだ決まっていませんが、名高と朝陽も同じく出るので3人でいい勝ち方を狙います。連戦になるので勝ち続けるだけです」
――もう月イチでバンバン試合したいぐらい?
「そうですね。毎月できたら……あっ、毎月はちょっと多いか(苦笑)。でもいっぱい試合ができたらいいなと思います」
――ラジャ王座にまた挑戦するとしたら同じ相手のジグソー選手とやりたいですか。
「ジグソー選手に負けたままでは終われません。ジグソー選手にリベンジしてベルトを獲りたいですね。再戦ができたら、前回とは違う内容になり、次は勝ちます」
――一回やったことで穴も見えた部分はあるんですか?
「そうですね。向こうも同じだと思うんですけど、僕もしっかり穴は見えたので自信しかないです」
――最後に、試合を楽しみにしているファンにメッセージを。
「前回負けてしまったので、今回はバッチリ日本で再起するので、応援よろしくお願いします」






