修斗創始者で初代タイガーマスクの佐山聡の提唱により、格闘技界のトップアスリートたちが集結し、福島の安全・安心と地域活性化を目指す「大熊エールプロジェクト」が始動する。
「少しでも安全と安心、笑顔を取り戻す力になりたい」という佐山の強い使命感から本プロジェクトは発足。震災後の浜通り地域が抱える、帰還・定住や安全な環境への課題に対し、格闘技を核に多様な力を結集。「安全・安心」と「地域の魅力」を高め、人々が希望を持って集い暮らせる町の基盤づくりを目指す。
このプロジェクトの中核を担うのが「大熊警備隊」で、佐山、総合格闘技団体『修斗』をはじめ、ウィラサクレックムエタイジム、THE BLACKBELT JAPANなど、格闘技界の垣根を越えた団体・指導者が協力。その活動は、地域パトロールやイベント警備にとどまらず、住民向けの護身術・防災講習、若者の雇用創出と人材育成、チャリティイベントの開催やSNSでの積極的な情報発信など多岐にわたる。地域の安全・安心を守り、魅力を発信することで、未来を担う人材育成にも繋げるという。
佐山はこのプロジェクトに関して「このたび、格闘技を通じて福島県の復興支援に携われることを大変光栄に思います。格闘技は、技術や体力だけでなく、逆境を乗り越える強い精神力を養うものです。困難に立ち向かい、折れずに前進する力こそが、未来を切り開く鍵となります。福島の皆さんとともに、心と体を鍛え、共に成長しながら、新たな一歩を踏み出せるよう尽力してまいります。この活動が地域の活性化と希望につながることを信じ、全力で取り組んでいきます」とコメントしている。
2025年4月12日(土)には、福島県双葉郡大熊町の産業交流施設「CREVAおおくま」内CREVA HALLにて、13:00より発足イベントを開催。提唱者の佐山聡のほか、元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪、元IBF世界ミニマム級&元WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人、トライフォース柔術アカデミー代表・早川光由、THE BLACK BELT JAPAN代表・鶴屋浩、株式会社サステイン代表・坂本一弘、ウィラサクレックジム代表ウィラサクレック・ウォンパサーらが登壇する。
今後の展望としては「本プロジェクトは、発足イベントを一過性のものとせず、今後、地域パトロールや防災訓練への協力、定期的な格闘技教室やアートワークショップの開催、地域のお祭りへの参加などを通じて、継続的に大熊町および浜通り地域の活性化と安全・安心なまちづくりに貢献してまいります。地域住民の皆様との交流を深め、共に未来を創造していくことを目指します」ことを掲げた。