2025年3月28日(金)午後、ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の大地震の影響で、隣国タイでも建設中のビルが倒壊するなど大きな被害が出た。
当日夜はラジャダムナンスタジアムで『ラジャダムナンKNOCK OUT』、ルンピニースタジアムで『ONE Friday Fights 102』が開催予定で、ラジャダムナンには藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム)、ルンピニーには大田拓真(新興ムエタイジム)、中嶋愛樹斗(OISHI GYM)が日本から出場するはずだった。3選手とも地震発生後に無事が確認されている。
【写真】当日朝の計量をパスしたことをSNSで伝えた藤原。その数時間後に地震が発生した(C)藤原乃愛 藤原は28日早朝に当日計量を終え、「毎日練習しかない環境で鍛えられました。その成果を発揮できるように全力で戦ってきます!」と午前10時に自身のSNSに投稿。それから約5時間後、地震が起きた。
所属ジムから藤原らは公園に避難したことが告げられ、午後6時には自身のSNSにて「タイでものすごい地震で死を覚悟しました。ご飯を食べてる時に船に乗ってると思うぐらい揺れて目の前のクレーンが崩れそうになって水が上から溢れて本当に死を覚悟して走って逃げました」と、地震発生時の恐怖を綴る。
午後8時には地震の影響で試合が中止になったことを報告。「皆様の安全と1日でも早い復旧を心よりお祈りします」と投稿した藤原は、SNSに投稿された建設中のビルからクレーンが落下する映像に「クレーンが目の前でこうなりかけてるの見てほんとに怖かった。水は目の前でめっちゃ溢れてるの見て建物崩れると思って必死に走って逃げた。ほんとに怖かった」と、目の前で起こった信じられない出来事に本当の恐怖を感じたとした。
藤原は帰国日を早め、29日の夜に帰国。「無事に日本に帰って来れてよかった。家族にすごく心配をかけちゃったけど無事に会えてよかった。2日ぶりに安心して寝れました」と、不安を感じることなく眠ることが出来たとし、「試合はできなかったですが3週間のタイ修行で得た経験を活かし次の試合に向けてまた頑張ります」と気持ちを新たにしていた。