キックボクシング
インタビュー

【RISE】兄・天心に続いて那須川龍心が「革命の狼煙を上げる」過去最強の相手に「自分の中でも最大の試練。そこを乗り越えてこそのチャンピオン、乗り越えてこその革命」

2025/03/27 12:03

那須川家っていうだけでアンチがいる


――クマンドーイ選手が相手ということで、結構考え出したら切りがないというか、不安な気持ちとかも芽生えてくるとは思うんですけど。

「もちろん練習中の自分の納得いく動きができなかったり、試合前って調子の良い悪いは波があるので、困ったときは周りにいるチームを頼ってっていう感じですね。そうすれば良い答えが返ってきたり、何か突破口をこじ開けるような言葉をもらえたりするのでそこはチームを頼っています」

――ちょっと迷いとか不安な部分が出てきたら、自分の中で解決しようというよりは、すぐ助言を求めるという感じですか。

「そうですね。試合前どうしても自分の悪いところばかりに目を向ける癖があるんです。自分はそこがいいところでもあり、悪いところでもあるんですけど、そこにばかり目をやっていたらきりがないので、チームを頼ったら本当にいろんな気づきをもらえるのでありがたいです」

――クマンドーイ戦に向かう中で、自分で思ったこととか、印象に残っている周り方からのアドバイスはありましたか。

「ボクシングトレーナーがいるんですけど、もっと自信持っていいんだよって言われて、確かにそうだよなっていうのは思いました」

――それだけ龍心選手の技術が高いっていうことですかね。

「自分では、高いとは思ってはないですけど、自分のことを低く考えすぎているというか、もっと自信もっていいんじゃないと言われました。そうしたら結構いい感じに動けてきたり、調子が上がってきました」


――今大会はRISE ELDORADOがONEの大会とRIZINの大会に挟まれた日程になっていますが、その中でPPVを払ってRISE ELDORADOを見るべき理由があれば教えてください。

「自分が出ることで価値を生み出さないといけないと思いますし、自分にとって過去最強の相手で、みんなそれぞれ思いを持って戦っているので。僕はそういう思いを、天心の真似ですけど、日記として毎日投稿しています。そういうところでもっと見たいなと思わせられるように、価値を高められるようにしています」

――高校を卒業して格闘技一本でやっていくということですよね。改めてプロの格闘家として生計を立てていくというところで、どのようにに今考えていますか?

「来年ぐらいから一人暮らしをしようとは思っていて、そしたら本格的に自分1人ですべてやらないといけなくなります。高校生でプロになったときから俺は格闘家だっていう自覚を持ってきたので、それが今の結果に繋がっていますね」

――荒汐部屋で出稽古していましたね。もちろん両国国技館でやるっていうのもあると思いますが、一緒に稽古してちゃんこ鍋を囲って、何か聞いたこととか話したことはありますか?

「常に首が痛い話を聞きました(笑)。そういうのは当たり前で、ちょっと通ずるところはありますよね。格闘家は怪我をしてるのが当たり前だし、怪我をしていない選手は少ないんじゃないかなぐらいのレベルです。そういうところでは、逆に案外通ずるものがあるんだっていうのを感じました」


――革命を起こすとおっしゃっていましたが、自分の中で具体的にこういうことを起こしたいんだということはありますか?

「今回勝つことによってっていうのはあります。僕はRISEの中で年齢も低い方ですし、そういう選手が引っ張って行く方が未来を開けると思います。今はRISE選手の中で目立っている選手がいないので、逆に言えばチャンスがあると思っていて、RISEを引っ張っていくポジションを奪い合っている状況だと思っています。今回派手なわかりやすい勝ち方ができれば今後の道も開けてくると思いますし、俺が引っ張っていくっていう、そこのストーリーを含めて、今回で革命を起こすんじゃなくて、革命の狼煙ですよ。本当に。このストーリーを見せていきたいです」

――本家・狼煙を上げたご本人の試合もご覧になっていると思うんですけど、感じたこととかってありますか。

「兄弟としてはああいう試合はやってほしくないですよ。ひやひやしっぱなしで心臓に悪かったです。傍から見たらすごい面白い試合だと思いますけど」

――ずっとそうだと思うんですけど、天心選手は常にアンチを受けながら、それでも戦ってる。あの姿はどういうふうにご覧になっていますか。

「それをカッケーとは思わないですけど、それが普通なので。もうそれが当たり前の環境で育ってきちゃってるんで、那須川家っていうだけでやっぱアンチがいるわけじゃないですか。だからもうそういうことは慣れています。人目に付くことをやっている以上アンチに負けてられないなっていうのもあります。むしろSNSに来てくれたほうが自分はありがたいなって思います。ありがとうございますって感じですね」

――試合で黙らせてやるって感じですか?

「そうですね。そういうのもありますし、天心って何をしても叩かれるじゃないですか。なんかいいなと思いますけど。そういう餌をまいていきたいです」

――最後にファンへのメッセージを。

「3月29日、両国国技館で、過去最強の相手と戦うんですけど、自分の中でも最大の試練だと思ってるので、そこを乗り越えてこそのチャンピオンだと思いますし、乗り越えてこその革命だと思っているので、この瞬間をぜひ皆さん見てください」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.337
2025年3月22日発売
表紙はさいたまSAで激突の武尊vs.ロッタン。全試合分析も掲載! MMAフェザー級特集ではクレベル&鈴木千裕の練習対談、シェイドゥラエフ独占インタビュー、バンタム級参戦のサバテロ、RIZIN柏木氏の日本MMAへの提言も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント