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レポート

【UAEW】藤田大和がギロチン極めて2連勝、22日は吉野光が砂漠でリベンジ戦「もう取りこぼさない」

2025/02/13 21:02
 2025年2月22日(土)アラブ首長国連邦アル・アインのADNECセンターにて開催の『UAE Warriors 58』のコメインに吉野光(日本)が出場。UAEW2連勝中のラニー・サデ(ドイツ)と対戦する。 ▼バンタム級 5分3Rラニー・サデ(ドイツ)14勝4敗吉野 光(日本)13勝5敗  柔道ベースの吉野は、愛知県高校総体ベスト4。15年11月にMMAデビューし、ONE Warrior Series、RIZIN Trigger、UAE Warriorsなど世界で白星を挙げている。MMA13勝5敗で、UAEで2連敗を喫した後、10月30日の『Breakthrough Combat 01』メインで、シンバートル・バットエルデネと対戦も、驚異的なフィジカルと粘り強い組みに予想外の判定負けを喫した。  吉野はすぐに再起戦を望み、12月25日の『Breakthrough Combat 02』で修斗同級世界3位の川北晏生と対戦。判定3-0で勝利している。  対するサデは、ブラジリアン柔術黒帯で、英国BAMMAで3度フライ級王座についた。2018年4月のACB84でトレント・ガーダムに外ヒールフックで一本勝ち後、2021年3月からUAE Warriorsに参戦。初戦で判定勝ちすると、同年9月に元Bellatorのショーン・バンチにスプリット判定負け。以降はUAEWでジェニル・フランシスコをリアネイキドチョーク、2024年5月の前戦では、元南アフリカEFC同級コンテンダーのセドリック・ドイルを1R ヒールフックで極め、2試合連続一本勝ちをマークしている。  3KO・TKOと4つの一本勝ちを誇るサデは、オーソから首相撲ヒザなど組んでの打撃、バックチョーク、下になってもヒールフックを極めるなど柔術黒帯のグラップリングを武器に白星を重ねて来た。  対する吉野は、前日の21日にLFAデビュー戦に臨む上久保周哉とのトレーニングやBTCでの試合でコントロールに磨きをかけている。立ち合いで譲らずトップも強い吉野にとって手が合う相手といえる。 (C)hikaru.7722  1月25日の『PFL Road to Dubai Champions Series: Nurmagomedov vs. Hughes』では、前回のUAEWで吉野が敗れたダゲスタンのレナット・ハバロフが、ブラジルのクレイヴァー・フェルナンデスに判定勝ちして戦績を9勝無敗としたばかり。その実力の高さがあらためて証明されている。  砂漠でのリベンジ戦に向け吉野は、「UAEの舞台に仕返し。チャンスはもう取りこぼさない」と意気込みを記している。  また、同大会のメインでは、ライト級戦では、8勝無敗の王者アムル・マゴメドフ(ロシア)が、UAEW3連勝中のアレックス・ダ・シルバ(ブラジル)と対戦する。 [nextpage] 藤田大和がマウントを返してギロチンチョーク一閃!  2025年1月17日、アブダビSpace42 Arenaにて『UAE Warriors 57』が開催され、メインイベントで藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)が、2連勝中の元Titan FCフライ級王者のフアン・プエルタ(米国)に一本勝ち。59kg契約戦でも勝利し、再びフライ級王座戦線に名乗りを挙げた。 ▼59kg契約 5分3R〇藤田大和(日本)[1R 4分50秒 ギロチンチョーク]フアン・プエルタ(米国)  藤田は、2024年9月の『UAE Warriors54』フライ級でダゲスタンのバトゥカン・バイスエフ(ロシア)にギロチンチョークを軸にスプリット判定勝ち。今回はプエルタ陣営の要望により130ポンド(59kg)契約ながら、4カ月振りの試合で連勝を目指す。身長175cmでリーチが182cmのプエルタは25勝中13の一本勝ちを記録するグラップラー。藤田としてはバックに回らせたくない相手だ。  プエルタは2019年の『Titan FC 51』でカズベク・アシモフに3R ダースチョークで一本勝ちで暫定フライ級王座戴冠。『Contender Series 2021』で中国のシャン・チーファーにスプリット判定勝ちも契約ならず。2022年9月からUAEWに参戦。のちに藤田大和と「UAEWフライ級王座決定戦」を争い、3R TKO勝ちしているイアゴ・ヒベイロに判定負け。同年10月にはLFAで堀内佑馬に3R リアネイキドチョークで一本負け。  その後、2023年6月に『Titan FC 82』フライ級でスプリット判定勝ち。2024年7月の前戦『Combate Global』ではバンタム級でイズマエル・ザモラに2R リアネイキドチョークで一本勝ちし、現在2連勝中だ。  1R、サウスポーのプエルタにオーソの藤田は左ローから入る。喧嘩四つでプエルタは左インロー。藤田も右インローを蹴り返し。さらに藤田は内側から一転外に出て左カーフを蹴る。  さらに右ストレート、左ロー。プエルタの左ストレート、右の蹴りをバックステップでかわし、右回り。中央を取って強い右インローを当てる。  追うプエルタは右の前蹴り。右ミドルを返す藤田。プエルタの長い右前蹴りの後に、藤田は踏み込んでの右ミドル。その蹴り足を掴んだプエルタはシングルレッグテイクダウン。  藤田の立ち上がりに足を手繰って尻を着かせて腰を出してケージに押し込み。ボディロックから頭をアゴ下につけ、藤田の立ち際にバック狙い。  ここはバックよりも仰向けになった藤田にマウントを奪うプエルタは、細かいパウンドから頭に前腕をつけてヒジを滑らせる。大きな打撃は被弾しない藤田はブリッジをするが、頭がケージに詰まり動きが制限される。  右のオープンハンドから右ヒジを落とすプエルタに藤田は一瞬、背中を見せてから仰向けに戻してブリッジで正対、トップを奪う!  フルガードのプエルタは足を上げてくるが、左右のパウンドの藤田。ケージを蹴って藤田を突き放したプエルタだが、藤田は足をさばいてパウンドで飛び込み。  中腰から右足を持つ藤田に、プエルタは草刈りで藤田を崩して立ち上がり、シングル、ダブルレッグへ。  そのスクランブルに藤田は得意のギロチンチョーク! ケージを蹴って前転したプエルタに首を放さずマウントの藤田はアームインギロチンで横回転でクローズドガードに入れてギロチンを絞め上げるとプエルタがすぐにタップした。  勝利の咆哮の藤田はケージインしたセコンドの山崎剛代表に抱きつき、歓喜。両手を挙げると観客から大きな歓声を受けた。
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