金子晃大と出稽古でスパーリング
【写真】タイトルマッチを控えた金子と出稽古でスパーリングを行った(C)上野奏貴
――1月下旬には金子晃大選手の元へ出稽古に行ったとお聞きしました。これはどういうきっかけで?
「K-1ジム大宮の代表にご紹介いただき、ガチスパーをやらせていただきました。金子選手の試合もメチャクチャ自分は見ていたので、対人して“ああ、金子選手だ”と思っていました(笑)。パンチの重さは想像以上で、脳が揺れるくらいの重さでした」
――階級は金子選手の方が下ですよね。それでも重たかった?
「重かったです」
――金子選手と手を合わせて見て、トップ選手と今の自分の違いは感じましたか?
「細かいところの強さはあると思うんですけれども、自分もやっていけば敵わなくはないと思いました。……いや、倒します」
――おおっ、凄い自信ですね。今年の試合予定はどうですか?
「3月のKrushで原田翔貴選手と決まりました。今回から本戦なので新しいスタートですけれど、やる事は変わらないですし、試合前に積み上げていくことはいつも通り基礎をしっかり固めて。その中で対面したら毎回ぱっとひらめきもあったり、自分を信じて今回もやりたいと思います」
――3連勝3連続KOとなると、次もKOが期待されますよね。それがプレッシャーになることは?
「プレッシャーですけれど、自分も倒したいという気持ちがありますし…プレッシャーになりますね(笑)。試合前になったらプレッシャーに感じると思います。でも記録で凄いと思われたいので。KO率100%だったら凄いじゃないですか。そう甘くはないと思いますけれど、それを目指して今回もやっていきたいです」
「まだタイトルは厳しいと思いますが、20歳までにはベルトが欲しいです」
――いま18歳ですよね? あと2年もあるじゃないですか。
「出来るだけ早く欲しいです(笑)」
――3月に高校卒業となりますが、その後はフルタイム・ファイターになるんですか?
「高校を卒業して4戦目が終わったら、いったんタイに修行へ行こうと思っています。一人で1~2カ月くらい」
――一人で1~2カ月ですか。
「母にも1回1人で外の空気を吸って来いって言われまして(笑)。人間として成長して来い、みたいな。もちろん練習して強くなる目的もあるんですけれど、人間力を成長させて帰ってこれたらと思います」
――海外の経験はあるんですか?
「ないです。一発目が一人です(笑)」
――ムエタイを長く学ぶと、ムエタイのリズムや距離感が身に付いてしまう恐れもあります。
「ベースは変わらないので大丈夫です。ムエタイの選手に自分の蹴りを喰らわせたいです(笑)。道場破りの気持ちで行きます」
――北海道ってキックボクサーは多くはないですよね?
「そうですね。基本、兄とジムのアマチュア大会に出ていた会員さんとスパーリングはしています。あとはボクシングジムへスパーリングに行ったり」
――その環境についてはどう考えているんですか?
「自分たちが北海道を変えていきたいですね。今まで北海道在住でK-1・Krush王者になった選手がいないので、自分たちが変えていきたいと思います」
――いずれは海外の選手とも戦ってみたいですか?
「戦いたいですね。強い選手とやりたいので。空手の時に国際大会に出たことがあるんですが、外国人選手と当たったことはなかったんです」
――最近、和島大海選手・小田尋久選手を筆頭に空手出身選手の活躍が目立ちます。
「空手は強いからです。攻撃一発一発の質がキックボクシングだけの選手とは違う思います」
――最後に、今年の豊富を。
「一戦一戦KOを積み上げて、どんどんタイトルに近づけるようにやっていきたいです。一撃必殺を見せたいです」