ウェイリー「最大の対戦相手は自分自身」
試合後、会見場に現れた王者は、冒頭で「タティアナがこの試合を受けてくれたことに感謝しています。二人で女性ファイターの実力をしっかり見せることができました」と感謝の言葉を語り、自身のパフォーマンスに満足感を示した。
10勝無敗だったタティアナの無敗記録や優れたグラップリングについては、「タティアナのグラップリングは素晴らしく『こんなに優れたグラップラーと戦ったことがない』と多くの人が言っていましたが、それについて心配はしていませんでした。周りが何を言おうと気にせず、自分のことに集中しました」という。
誰もがグラウンドに寝かされてきたタティアナの強力なテイクダウンをほぼ防いだのは、「彼女のレスリングとグラップリングを徹底的に研究し準備してきました。テイクダウンだけでなくギロチンのディフェンスも。コーチやトレーニングパートナーのおかげで、試合では頭を空っぽにして自分の身体の動きを信じることができました」と、計画通りの戦いができたと語る。
4Rに見せた肩固めについても、「試合中は特定の技を狙うことはなく、自然な流れでそのポジションになっただけです」と、試合前に引用したブルース・リーの「Be water(水のように)」の言葉通りに柔軟に対応したとした。
ストロー級1位のスアレス、2位のヤン・シャオナンに完勝し、UFCで敗れた唯一の相手ローズ・ナマユナスはフライ級に転向したいま、階級変更の可能性とストロー級でのモチベーションを問われると、「最大の対戦相手は自分自身です。どんなスタイルの相手と戦っても学ぶことができ、自分を成長させることが最終目標です。」と述べ、常に自己向上を目指していることを強調している。
また、現UFC世界女子フライ級王者のヴァレンティーナ・シェフチェンコとの階級を越えた戦いについて問われたストロー級王者は、「後でダナと話します。全てはタイミング次第です。お互いにとって良い時期が来れば、試合は実現するでしょう」と前向きに答えた。
試合後会見で、ダナ・ホワイト代表もシェフチェンコ戦について、チームと話し合うことを明言しており、今後の展開が注目される。
「世界最強女子ファイター」について「正直に言うと、誰がナンバーワンかは気にしていません。重要なのは、自分がどれだけ成長できるかです」と、パウンド・フォー・パウンドのランキングよりも、自身の成長が重要だと答えたウェイリー。
今後については、「まずはアイスクリームを食べます! 減量が大変だったので、少しリラックスしたいです」と語り、特にチョコレートとバニラのアイスクリームを楽しみにしていることを明かししている。