2025年1月31日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 95』(U-NEXT配信)の試合順が発表された。
日本から出場するジャパンキックボクシング協会ライト級王者・睦雅(ビクトリージム)はエー・ミウ(ミャンマー)と第4試合でキャッチウェイト(62.59kg)ムエタイ3分3R、元K-1女子フライ級王者KANA(フリー)はモア・カールソン(スウェーデン)と第3試合でアトム級キックボクシング3分3Rで対戦する。
第2試合にはストロー級MMA5分3Rで、若林耕平(総合格闘技道場コブラ会)が出場。若林はPANCRASEストロー級2位。宮澤雄大、八田亮、高島俊哉に判定勝ちで3連勝を収めると、2024年6月の『ONE Friday Fights 68』でONE初参戦。サンラン・ガーシー(中国)との接戦を判定2-1で制しており、それ以来の試合となる。戦績は8勝1敗1分。
対戦相手のホビソン・ジ・オリベイラ(ブラジル)は、2024年8月の『ONE Friday Fights 75』でONE初参戦。ラヒール・バギロフに腕十字で勝利。11月の『ONE Friday Fights 85』ではジェイソン・ミラルペス(フィリピン)に判定勝ちと連勝している。
注目選手は第6試合のバンタム級ムエタイでフェラーリ・フェアテックス(タイ)と対戦するカムラン・ナバティ(ロシア)。
ナバティはアマチュアムエタイのIFMA世界選手権や欧州選手権で金メダルを獲得し、ロシア・ムエタイカップでは5度優勝。『RCCフェアファイト』を主戦場として同団体のフェザー級トーナメントで優勝。同タイトルは2度の防衛に成功した。2023年9月の『ONE Friday Fights 35』に初参戦するとポンシリ・PK・センチャイに判定勝利。2024年3月の2戦目もアバター・PK・センチャイにTKO勝ち、6月にはONEで6戦全勝だったスーブラックを左フックで初回KOし、9月の4戦目では元ONEムエタイ世界バンタム級王者ノンオ―・ハマをも判定で破った。戦績は22勝(8KO)無敗。
イタリアの高級車メーカーの名をリングネームにしたフェラーリは2016年頃からラジャダムナン&ルンピニーの両スタジアムで活躍。2018年に7チャンネルスタジアム認定ライト級王者となり、2019年にはアマチュアムエタイ世界選手権のIFMAにて-63.5kg級で銅メダルを獲得。2021年にはタイのスポーツ・ライターズ・アソシエーションが選定するファイター・オブ・ザ・イヤーに輝いた。これまでムアンタイ、ヨードレックペット、リッテワダから勝利を収めている。ONEには2022年9月に初出場し、ハン・ズーハオに判定で圧勝した。その後はファビオ・ヘイス、ファリヤ・アミニプールに連敗を喫し、2023年8月からは4連勝を飾ったが、2024年8月の前戦でドミトリー・コフトゥンに判定負け。
また、同大会のメインイベントではヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)とジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー(タイ)がフライ級ムエタイ3分3Rで激突。
“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。11月のプンルアン戦ではダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝ち。戦績は90勝36敗3分(KO数は不明)。
ジャオスアヤイはタイ国BBTVスタジアム・フェザー級8位として、2019年11月の「第3代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に初来日。1回戦で安保璃紅を必殺の飛びヒザ蹴りでKO、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2020年3月『K'FESTA.3』で小澤海斗からも勝利を収めている。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で玖村修平にKO負けを喫した。
『ONE Friday Fights』には2023年6月から参戦し、初戦のペットスクンビットには初回KO勝ちも、8月の2戦目ではコンスック・フェアテックスに判定負けを喫している。11月にはパイダンをKO、12月はラジャのスーパーフェザー級王者ペットスクンビットから判定勝利を収めた。2024年4月はゴントーラニーに判定負けしたが、5月にプンルアンを左フックで初回KOに仕留めた。9月にはスリヤンレックと大激闘の末に判定勝ち。戦績は80勝(28KO)39敗2分。