2025年1月11日(土)日本時間朝10時からタイ・バンコクのルンピニースタジアムで『ONE Fight Night 27』(U-NEXT配信)が開催されている。日本からONEストロー級転向の和田竜光、ONE女子アトム級3位の澤田千優が参戦。4試合がキャッチウェイト戦に、なお。ONEムエタイ・バンタム級戦はパルハム・ゲイラティの計量ミスでランボーレック・チョーアッジャラブーン戦は中止となった。
▼156.75ポンドキャッチウェイト 5分5Rタン・カイ(中国)アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)※計量ミス
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▼ONEムエタイ 156.75ポンド契約 3分3Rクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)ジョン・リネカー(ブラジル)
クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニースタジアム認定ライト級&スーパーライト級2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。
ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2021年は1勝2敗、2022年は2勝3敗、2023年は4勝(3KO)1敗1無効試合。KO狙いのアグレッシブなスタイルはタイで人気を博している。2024年7月にナビル・アナンにKO負けを喫し、ノンオー戦に続く連敗となったが、9月にはスープラックを左フックでKOして再起。戦績は71勝20敗5分。 リネカーは元UFCで元ONE世界バンタム級王者。2023年2月のファブリシオ・アンドラージとの再戦で4R TKO負け後、キム・ジェウォン、ステファン・ロマンに連勝も、2024年1月に青木真也に1R 一本負け。9月にONEムエタイルールに初挑戦するとエイサー・テン・パウを2Rに右フックでKOしてみせ、10月のアレクセイ・バリカ戦でも1RでKO勝ちと波に乗る。この勢いでクラップダムをも喰ってしまうのか。
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▼ONE世界アトム級(※52.2kg)暫定王者決定戦 5分5Rデニス・ザンボアンガ(フィリピン)アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)
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▼ONEムエタイ 160.5ポンドキャッチウェイト 3分3R〇ルーク・リッシ(米国)TKO 1R 2分00秒 ※3ノックダウン×コーディー・ジェローム(カナダ)
リッシは60戦を超えるアマチュア戦績を持ち、キャッチフレーズは“ザ・シェフ”。2023年12月の『ONE Fight Night 17』でONEデビューを果たすと、ジョー・ナタウットを相手に激しいパンチとヒジの打ち合いを制止て判定勝ち。2戦目はエディ・アバソロにスプリット判定で惜敗したが、2024年7月の前戦ではバムパラ・クヤテ(フランス)を右ヒジの猛攻から右アッパーでTKOした。戦績は7勝2敗。
ジェロームは「ROAD to ONEカナダ」トーナメントで優勝し、今回ONE初出場を果たす。ホッケー出身で2020年7月にはWBCムエタイのカナダ王座を獲得している。
本来はフェザー級(-70.3kg)で行われる試合だったが、ジェロームの大幅な体重超過で72.8kgのキャッチウェイト戦となった。
1R、飛び二段蹴りのモーションから組み付くジェロームにリッシはヒザ蹴り。アグレッシブに前へ出て左右フックと右ヒジを打って行くジェロームにリッシもヒジで応戦する。追いかけてくるジェロームにリッシが左ミドルを強打してダウンを奪う。
立ち上がるとすぐに前へ出るジェロームだったが、リッシが右前蹴り連打で2度目のダウン。リッシはさらに左ミドル、前蹴り、左ボディと攻めたて、最後は左ミドルからの左ボディ、右ヒジ。ジェロームがうずくまるようにダウンし、リッシの圧倒KO勝ちとなった。リッシはザ・シェフの異名通り料理するポーズ。
リッシにはパフォーマンスボーナスが贈られ、「大変な1年を超えて勝利出来たことが嬉しい。コーチととてもいい時間を過ごすことが出来た。ムエタイ選手でよかった。父にエールを送りたい。戦士の心は父や祖先から来たものだ。自分の祖先はバイキングだ。今は自信がとても付いて、今日の勝利で世界と戦えそう。去年は最悪の1年だったのでボーナスがもらえたのはとても嬉しい。自分の映画『シェフ』を作る時は凄い映画になるだろう。ここへ来て戦うのは最高だ」と勝利者インタビューに答えた。
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▼サブミッショングラップリング・180ポンド契約 10分1R×トミー・ランガカー(ノルウェー)[判定0-3]〇ダンテ・レオン(カナダ)
1R、レオンの組みを小手巻きで切るランガカー。レオンが跳び十字から下に。外がけトーホールド狙いのレオンに、足を抜くランガカーはパス狙い。足を効かせるレオンはZガードからデラヒーバの形へ。足を切るランガカーに再び右足をかけてデラヒーバを狙うレオン。
左足を肩口に乗せて立ち上がりトップ狙うレオンに、カニは挟みも狙いつつ立つランガカー。引き込むレオンの潜りデラヒーバをかけさせないランガカー。左足を脇に挟み、ヒール、トーホールド狙い。解いてベリンボロからバックテイクのランガカーに、レオンはヒールフック狙い。
ランガカーのパスに合わせて立ち上がったレオンはトップから一気に腕十字へ。ランガカーがクラッチし、ゴング。判定3-0で下から仕掛け、トップも奪ったレオンが勝利した。
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▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R ※和田インタビュー〇サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)13勝0敗[判定3-0]×和田竜光(日本)25勝13敗2分1NC
和田は、2024年7月の『ONE Fight Night 23』のフライ級MMAで、シェ・ウェイ(中国)に判定3-0で勝利。ストロー級挑戦を宣言し、「パシオも強いし、ボカンとかも強いし、ロシアの選手(マンスール・マラチエフ)も強いなとは思いますが、だからといって別に自分が負けているという風には全然思わない」と、王座戦線に割って入ると、ストロー級に名乗りを挙げていた。
これまで「いわゆる減量っていうのを別にしてない」という和田は、いよいよONEストロー級(※水抜き禁止の56.7kg)に参戦するが、その初戦の相手として、無敗のザキロフがぶつけられた。
テコンドー、ハンド・トゥ・ハンドコンバット等がベースのザキロフは長いリーチを生かした打撃と、組んでのバックテイクからの絞めで、6つのKO・TKO、4つの一本勝ちを誇る。
打撃のプレッシャーをかけて、相手をロープまで下がらせてテイクダウンに入るザキロフ。その動きは、まるでレスラーのようなそり投げのほかに、相手のボディロックに首投げ&内股を合わせた柔道・サンボ的な投げや、2024年3月の前戦で本田良介を2R TKOに下したムエタイの首相撲ヒザなど、アグレッシブかつ組みを混ぜた多彩なMMAを見せている。
対する和田も“おたつロック”の元祖で、首相撲ムエタイクリンチ、アッパーの名手でもあり、「ONEのMMA選手の中では僕がナンバーワンのボクサー」と打撃にも自信を見せている。先週の『RIZIN LANDMARK』でも話題となった首相撲の攻防ひとつをとっても興味深いマッチアップとなった。
ザキロフは箕輪ひろばと10月に対戦予定だったが、箕輪がタイでの移動中の交通事故に巻き込まれ、むち打ち症状となり試合を欠場。今回が本田戦以来、約10カ月ぶりの参戦となる。和田は半年ぶり参戦。
正規王者がジョシュア・パシオで、暫定王者がジャレッド・ブルックス、1位が空位で、2位がマンスール・マラチエフ、3位がマスンヤネ。4位が箕輪、5位に山北渓人(2月7日の『ONE Fight Night 28: Prajanchai vs. Barboza』で3連勝中のリト・アディワンと対戦)がランクインしているONEストロー級。勝者がランキング入りの可能性がある、和田竜光vs.サンザール・ザキロフだ。
1R、ともにオーソドックス構え。後ろ蹴りをボディに突くザキロフ。右クロスから組む和田だが、突き放すザキロフ。左ボディを突く和田。ワンツーの右。
右カーフから右ハイを突いてダブルレッグテイクダウンを決めるザキロフ。ロープ際で立ち上がる和田。ザキロフは後ろ廻し蹴りも空振り、カーフを当てる和田にバランスを崩すザキロフ。
押し込みヒザを突くザキロフ。和田は捻ってずらし、首相撲にはアッパー。ザキロフのヒザはローブローとなる。再開。右カーフを当てる和田に、前足を変えるザキロフがシングルレッグへ。これを切る和田は首相撲からショートアッパー。さらに右カーフ、左ジャブ。
ザキロフはサウスポー構えから左インロー。左から長い右をかすめる。右カーフを返す和田。後ろ蹴りは左にかわして右ストレート、左ボディも! しかしザキロフの蹴りがローブローに。中断。和田は右目を腫らす。再開もゴング。
2R、左右からダブルレッグで押し込むザキロフ。ロープ背に切る和田。後ろ廻し蹴りからシングルレッグのザキロフを切ってがぶりヒザの和田。その際でヒザを返すザキロフ。圧力をかける和田。ザキロフの右の前蹴りが3回目のローブローに。中断。ザキロフにイエローカード。トータルマストのなかの10%の減点。
再開。先に前に出るザキロフは組んで際で右ヒザ。右アッパー。左ジャブを当てるザキロフ。右の後ろ蹴りも当ててダブルレッグも和田の身体がロープ外に。中央で同じ体勢で再開。ロープ際に這う和田にバックを奪い、背中に乗り4の字ロックを組むザキロフ。
ザキロフはリストコントロールから右足をおたつロックを当てて外しながら、背後から右のパウンド、さらに右でリアネイキドチョーク狙い。足も組み変えてパウンド。和田も背後にパンチ。ゴングにすぐに立つ。
3R、近い距離の首相撲の和田にひざを打つザキロフ。離れ際に右は和田。さらに圧力をかけて前に。ザキロフのジャブを頭を振ってかわすと、ザキロフの組みも切って前に。右を当てて詰める和田、左ジャブも。ザキロフは左の蹴りからダブルレッグ、離れ際にヒザ。さらにジャブ。ダブルレッグを切った和田は右も、ザキロフはジャブ、シングルレッグを切る和田。右ボディ、左も。
和田も前に出て左ジャブ。ザキロフは下がりながらも右ヒザ、後ろ蹴りで前に。ダブルレッグで押し込むと、スプロールする和田に、ヒザはザキロフ。切った和田は右で前に出るが、ザキロフは際のヒザ、アウトボクシングに切り替え、センチャイキック。左ジャブ。
和田は右ボディ。ザキロフの胴廻し回転蹴りを潰して上に。しかしザキロフはスクランブルで立ち上がり、左右で前に出る和田に下がりながらも右を返す。ゴング。
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▼160.75ポンドキャッチウェイト 5分3R×アーロン・カナルテ(エクアドル)※計量ミス[1R 3分43秒 キムラロック]〇エンク・オルギル・バータルフー(モンゴル)
カナルテが5.75ポンドオーバーで60.75ポンドのキャッチウェイト戦に。バータルフーはONE Friday Fightsで2連勝し、2024年8月に本戦デビュー。
2023年8月にジャンロ・マーク・サンジャオにキムラで一本勝ち。2024年1月にアルテム・ベラーには跳びヒザからの連打でTKO負けも、2024年8月にカルロ・ブーミナアンを肩固めで極めている。
1R、テコンドベースのバータルフーは、近い距離のアッパー、右を突いての打撃からシングルレッグ、右で差してボディロックテイクダウン。キムラクラッチで後方に回して頭をまたいで背中越しに絞って極めた。バータルフーはONE本戦3勝1敗、2連勝もボーナスは無し。
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▼ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R ※澤田インタビュー×澤田千優(日本/TEAM AKATSUKI)[判定0-3]〇メン・ボー(中国)
アトム級3位の澤田は、MMA8勝1分の無敗。兄・龍人と同じレスリングベースで、2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つ。2021年5月に修斗でプロMMAデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で初代女子アトム級王者に輝いた。
2023年2月にタイで行われた『ONE Friday Fights 5』でイランのサナーズ・ファイアズマネシュを相手に2R アメリカーナで一本勝ちすると、チーム・オーヤマでの北米修行も経て、5月に米国フロリダ州マイアミ開催の『Combat Global』でアナ・パラシオス(メキシコ)にテイクダウン&パウンドで判定勝ち。
2024年3月のONE2戦目でジヒン・ラズワンに120ポンド キャッチウェイトで判定勝ちすると、5月には柔道ベースのノエル・グランジャンにも判定勝ち。ONE3連勝中だ。
対するメン・ボーは、MMA21勝7敗。13歳でテコンドーを始め、散打も学び、2013年にMMAデビュー。同じくMMAデビュー戦だった現UFC世界王者のジャン・ウェイリーに判定勝ち。2018年から7連勝も、2021年にリトゥ・フォガットに判定負けし、ティファニー・テオに2R 一本負け。
その後、ジェネリン・オルシムを1R KOに下すと、2023年4月にダヤン・カルドーゾに判定勝ち。しかし、23年11月の前戦で三浦彩佳に1R スカーフホールドアメリカーナ=アヤカロックを極められ、一本負けを喫している。
身長162.5cm、リーチ164cmのメン・ボーに対し、澤田は150cm、リーチ152cmといずれも10cm以上の差がある。常に自身より大きな相手と戦ってきた澤田だが、メン・ボーはオーソから長い打撃を当てて、近年はスクランブルでも進化を見せている。サウスポー構えの澤田は、いかに立ち会い、アプローチするか。テイクダウン、そしてその後の攻防が鍵を握りそうだ。
同大会のコ・メインでは「ONEアトム級MMA暫定世界王座決定戦」として、2位のザンボアンガと、4位のラソヒナの暫定王座戦も決定済み。正規王者のスタンプに2021年にギロチンチョークで一本勝ちしているラソヒナ。対するザンボアンガは1位のハム・ソヒ戦以降3連勝中だ。どちらが暫定のベルトを巻くか。
また、2月20日の『ONE 171: QATAR』カタール大会では、同じ女子アトム級で、5位の三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)とインドのリトゥ・フォガットの対戦も決定しており、目が離せない階級となっている。
1R、右を突く澤田はサウスポー構えから先に詰めて2度のシングルレッグから組んでコーナーまで押し込むが、オーソのメンボーは突き放す。スタンドから右で差して押し込む澤田。左小手でバックに回らせないメンボー。ローシングルにもスプロールして、離れ際にヒジを打ち込む。さらにロープ最下段から両足を外に出す。
間合いを保ち、澤田の入り際に右ヒザを突くメンボー。さらに右の打ち降ろし。右アッパー、左ジャブも狙う。シングルレッグからスプロールのメンボーはがぶりもみせる。さらに押し込みにがぶり、細かいパウンド。
2R、ジャブからシングルレッグ、さらに首を押さえようとした澤田だが、首を上げてスプロールのメンボー。離れても右を振って組んだ澤田だが、メンボーはロープを掴んでイエローカード。
ハーフガードで座った形から再開。突き放すメンボーに、澤田はシングルレッグから頭を出してバック狙いも、顔を前に戻させたメンボー。澤田の組みを潰して引き込ませて上に。パス狙いも澤田は足を戻す。メンボーは中央にステイし、インサイドガードから長いリーチで細かいパウンド。
澤田は背中を着かされる。足を解いた澤田に身体を離してスタンドに戻すメンボー。組む澤田に大内刈を狙うメンボー、そこに澤田はカウンターの首投げテイクダウンも、メンボーは立ち際に右ミドルを当てる。
3R、左目を腫らせたメンボー。澤田のシングルレッグを切ってサイド、サイドバックへ。前転狙う澤田を潰してトップ。背中を着かせてかつぎパスも。亀になる澤田を再び仰向けにさせてハーフから左で脇差し押さえ込んでパウンド、鉄槌。澤田がガードに戻すと離れるメンボー。澤田シングルレッグで足をクラッチしたが、立つメンボーは足を蹴る。スタンドでも右を突き右サイドキック。澤田の左ジャブの入りに右を打ち降ろし、ジャブ。澤田は中に入っていけない。ゴング。
試合後、メンボーは「内容は良くは無かったし、減量も久しぶりだった。コーチ、タイガームエタイに感謝したい」と語った。
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▼ONEムエタイ・バンタム級 3分3R×スーブラック・トー・プラン49(タイ)[判定0-3]〇ドミトリー・コフトゥン(ロシア)
スーブラックは2023年6月の『ONE Friday Fights 20』で初参戦。タンヌンウンに2RでKO勝ちすると、8月にイタリアのレニー・ブラジに3RでTKO勝ち、9月に鈴木真治にKO勝ち、12月にクレイグ・コークレイにKO勝ちと4連続KO勝ち&3連続ボーナスの激闘男で人気がある。2024年1月にFight Nightで本戦初登場するとステファン・コロディに判定勝ち、4月にはウラジーミル・クズミンにも判定勝ちとONEでの戦績は6戦全勝(4KO)だったが、6月にカムラン・ナバティに初回KO負けで初黒星。9月の再起戦でもクラップダムにKO負けを喫し、連敗中。戦績は60勝20敗。
コフトゥンは2024年8月の『ONE Fight Night 24』でONEに初参戦。体重超過するもサウスポーからの左ボディストレート、左ストレート、左ミドルを駆使し、左ストレートでダウンを奪ってフェラーリ・フェアテックスから勝利した。2戦目ではノンタチャイ・ジットムアンノンにKO負けしている。
1R、両者サウスポー。前に出るコフトゥンに左ローを蹴っていくスーブラック。コフトゥンも左ローを蹴ってから左ストレート、ヒジへつなぐ。コフトゥンが前へ出るタイミングで左ローを蹴り、左フックを打つスーブラック。しかし、その左フックを打った直後の組み際でコフトゥンが左ヒジ。スーブラックがダウンを喫する。一気に流れをつかんだコフトゥンは左のパンチでスーブラックに追撃した。
2R、コフトゥンの左ストレート、左フックにジャブと左フックを打ち返すスーブラック。左ローから左フックを打ち、スーブラックが組みに行くとコフトゥンは1Rと同じように組み際に左ヒジを打つ。再び左ローを蹴っていくスーブラックは、打っては組み付くを繰り返してコフトゥンのスタミナを削っていった。
3R、強烈な左ローを連打していくスーブラック。コフトゥンは再び左ヒジを狙っていき右目上のカットを奪うが、スーブラックは構わず左フックからの組み付きを繰り返す。組んでしまえば相手をコントロール出来るスーブラックだが、逆転の一打にはつながらない。組み際にはコフトゥンにショートの左ヒジを合わせられる。
判定は3-0でコフトゥンが勝利の雄叫び。スーブラックはこれで3連敗となった。
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【中止】▼ONEムエタイ・バンタム級 3分3Rランボーレック・チョーアッジャラブーン(タイ)パルハム・ゲイラティ(イラン)※計量ミス