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【MMA】三上ヘンリーが仏Hexagoneでミドル級王座戦、藤田大和がUAEWで連勝目指す、神谷大智が豪州Eternalで次期挑戦者決定戦=海外MMA

2025/01/10 20:01
 2025年も1月から国内外でMMAが開幕、日本人選手の試合も続々と決定している。  世界最高峰のUFCでは既報通り、1月19日(日本時間20日)『UFC 311: Makhachev vs. Tsarukyan 2』に中村倫也(アメリカントップチーム)が出場し、ムイン・ガフロフ(タジキスタン)と対戦。2月9日の『UFC 312: Du Plessis vs. Strickland 2』では、鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)が地元のスチュワート・ニコル(豪州)と対戦する。  今週末の1月10日(日本時間11日)には、フランスのゼニス・ド・パリで開催される『Hexagone MMA 23』に三上ヘンリー大智(EXFIGHT)が出場。マチュー・リト・デュクロ(フランス)とHexagone MMAミドル級王座を賭けて5分5Rで対戦する。 ▼Hexagone MMAミドル級選手権試合 5分5Rマチュー・リト・デュクロ(フランス)三上ヘンリー大智(EXFIGHT) (C)Hexagone MMA  デュクロは2024年8月の『Contender Series 2024』でLFAのマルコ・トゥリオのスピニングバックキックに2R TKO負けも、DWCSまで4連勝していた暫定王者。191cmの長身サウスポーで6勝3敗、5KO・TKO勝ちをマークしているストライカーだ。  剣道出身の三上は、中央大学在籍時に第64回全日本学生剣道選手権大会3位に。その後、キックボクシングに転じてアマで16勝0敗14KO、プロ4戦全勝と負け知らずのままMMA転向。『格闘DREAMERS』を経て、2022年4月に『POUNDSTORM』両国国技館大会で岩﨑大河を相手にプロ初陣を戦うも、偶発的なアイポークでテクニカル判定負けを喫した後、2023年8月の『HEAT』で2R TKO勝ち。 (C)Hexagone MMA  さらに、2023年12月に寝技無し・パウンドありの『KNOCK OUT』UNLIMITEDルール・クルーザー級で、カメルーンのパトリック・ケンソンに1R TKO勝ち。2024年2月の『GLADIATOR CS』で韓国のアン・ジェヨンに四つから崩してのパウンドによる2R TKO勝ち。2024年8月の『巌流島VIRTUAL SURVIVAL2』では、「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」準優勝のクラウディオ・グリズリー・イストラテ(ルーマニア)にキックルールで判定勝ち。MMAでは4試合連続でフィニッシュ勝利を挙げている。  コンテンダーシリーズ出場の王者デュクロを下して、UFC行きの通行手形獲得の列に入るか。  また、同じ1月10日には既報通り、中国『YFU 81』で風我(Space宇都宮)、窪田泰斗(Four Rhombus)、渡辺智偉(駒込カタナジム)の3選手の試合も行われている。 [nextpage] UAE Warriorsでフライ級王座目指す藤田大和が4カ月振り参戦  2025年1月17日には、アラブ首長国連邦アブダビのSpace42アリーナで開催される『UAE Warriors 57:Ali Alqaisi vs. Vicente Vargas』(UFC Fight Pass配信)に藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)が出場し、元Titan FCフライ級王者フアン・プエルタと対戦することが発表されている。 ▼130ポンド(59kg)契約 5分3R藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)12勝5敗フアン・プエルタ(米国/ATTアトランタ)25勝8敗  プエルタは2019年の『Titan FC 51』でカズベク・アシモフに3R ダースチョークで一本勝ちで暫定フライ級王座戴冠。『Contender Series 2021』で中国のシャン・チーファーにスプリット判定勝ちも契約ならず。2022年9月からUAEWに参戦。のちに藤田大和と「UAEWフライ級王座決定戦」を争い、3R TKO勝ちしているイアゴ・ヒベイロに判定負け。同年10月にはLFAで堀内佑馬に3R リアネイキドチョークで一本負け。  その後、2023年6月に『Titan FC 82』フライ級でスプリット判定勝ち。2024年7月の前戦『Combate Global』ではバンタム級でイズマエル・ザモラに2R リアネイキドチョークで一本勝ちし、現在2連勝中だ。 (C)UAE Warriors  藤田は、2024年9月の『UAE Warriors54』フライ級でダゲスタンのバトゥカン・バイスエフ(ロシア)にギロチンチョークを軸にスプリット判定勝ち。今回はプエルタ陣営の要望により130ポンド(59kg)契約ながら、4カ月振りの試合で連勝を目指す。身長175cmでリーチが182cmのプエルタは25勝中13の一本勝ちを記録するグラップラー。藤田としてはバックに回らせたくない相手だ。 [nextpage] 神谷大智がEternal MMAライト級次期挑戦者決定戦  2025年3月15日には豪州クイーンズランド・ゴールドコーストで開催される『Eternal MMA 94』に、神谷大智(BRAVE GYM)が5カ月ぶり参戦。「ライト級王座次期挑戦者決定戦」として、地元のドム・マー・ファン(豪州)と対戦する。 ▼Eternal MMAライト級王座次期挑戦者決定戦 5分3Rドム・マーファン(豪州)6勝2敗神谷大智(BRAVE GYM)6勝0敗1NC  マーファンは6勝2敗で、2つの黒星はいずれも現UFCのクイラン・サルキルドにリアネイキドチョークで一本負けしたもの。テイクダウンからトップコントロールし、キムラ、ギロチン、さらに下からスクランブルだけでなく三角絞めもマークするグラップラーだ。 (C)Eternal MMA  10月の前戦でレイマート・クィンタナをモデファイドツイスターで極めてタップを奪っている神谷とは組み技で噛み合う展開になりそうだ。  ちなみにマーファンに連勝したサルキルドは2月9日の『UFC 312』で『ROAD TO UFC』出身のアンシュル・ジュブリ(インド)と対戦するため、こちらも注目だ。 [nextpage] 3月23日にさいたまに戻るONEは海外大会にも日本人選手が参戦 (C)ONE Championship  ほかにもアジアMMAでは、既報通り、ONE Championshipが1月11日の『ONE Fight Night 27』での和田竜光(フリー)、澤田千優(TEAM AKATSUKI)の出場を皮切りに、1月24日の『ONE 170』で今成正和(今成柔術)vs.マルセロ・ガウッシア(ブラジル)の無差別級サブミッショングラップリング戦、2月7日の『ONE Fight Night 28』で山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)vs.リト・アディワン(フィリピン)、2月20日の『ONE 171』カタール大会では三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)vs.リトゥ・フォガット(インド)、そして3月23日の『ONE 172: TAKERU vs.RODTANG』さいたまスーパーアリーナ大会へと向かう。  2024年にLFAと契約した松嶋こよみと上久保周哉の次戦や、新たにZFNが参入した韓国MMAではどんな試合が組まれるか。『ROAD TO UFC』『コンテンダーシリーズ』『TUF』を含め、UFCを目指す者はどんな道を辿るか。世界のMMAでいかに日本人は強さを獲得し、頂きに挑むか。
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