「ここは勝負に出たって感じです」と大一番と話した那須川
2025年2月24日(月)東京・有明アリーナ『Prime Video Boxing 11』の記者会見が、12月27日(金)都内にて行われた。
WBOアジアパシフィックバンタム級王者・那須川天心(帝拳ジム)vs.前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)のバンタム級3分10Rが決定。
会見終了後、囲み取材を受けた那須川は「世の中にも知られている選手なので、やっと本当の実力が見せられるなって感じです」と、井上尚弥・武居由樹とも対戦している相手に闘志を燃やす。
モロニーは「初めて対戦相手の候補を4人見せられて、そのプラス1がモロニー選手でした。モロニーと言われたらやるって言うじゃないですか。それを選びました」と、自ら選んだという。
「ここに来てこの勝負かと自分でも思う」と、大勝負であることを自覚していると言い、「自分に対するボクシングへの挑戦表明でもある。生半可な気持ちでやっていないので、自分の実力が分かる時。自分の中でも久々の感覚で楽しみですね。この間まで世界王者だった選手なのでここが強いというよりかは全体的に凄い。ずっとチャレンジのつもりだったけれど、ここは勝負に出たって感じですね」と、完全に自分が挑戦する立場であることが楽しみだとする。
「気持ちが上がります。こういう試合をしてこそ格闘家。待ってました、ってくらいで凄くいい。キックボクシングの時もあまりなかったですからね。勝ち方にこだわらず自分の赴くままに何も考えず試合が出来るのが楽しみです」
もしここで負ければ世界挑戦が遠のくリスクもあるが、と言われると「世界は遠のくし、どうなっていくのか。でも、やる前から負けることを考えるバカがいるかよって感じです」と、アントニオ猪木の名言を引用。
井上尚弥とモロニーの試合も見たと言い、「終始距離の潰し方が上手かったと思います。参考になりますね。距離が大事になる試合になると思う。ジャブを突き合って距離の取り合いでいかに負けないか。そこだけで勝負が決まる、勝利のテーマだと思っています」と、距離の取り合いがカギを握るとした。
また、「最近『ダンダダン』ってアニメを見て、それがヒントになりつつあります。覚醒する時のモードやマインドを参考にしています」と、那須川らしいコメントもあった。