シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】笠原弘希「ヒジありならではの激しい試合にして僕が倒して終わる」OFGマッチでONEムエタイ選手と対戦

2024/12/24 14:12
【シュートボクシング】笠原弘希「ヒジありならではの激しい試合にして僕が倒して終わる」OFGマッチでONEムエタイ選手と対戦

2月のONE Friday FightsでのOFGムエタイで敗れた笠原がONEからの刺客を迎え撃つ

 2024年12月26日(木)東京・TDCホール『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024』のセミファイナルで、ジャック・ジャックムエタイ(タイ)と65.0kg契約のオープンフィンガーグローブマッチで対戦するSB日本ライト級王者・笠原弘希(シーザージム)。

 ヒジあり、OFG着用とSBの中でも最高にデンジャラスなルールでタイ人と対戦することにこだわる理由とは? 復帰第二戦でさらに爆発したファイトを見せるか。

被弾覚悟で打ち合っていく


――SBのビッグマッチ『GROUND ZERO』参戦が決まりました。4度目の『GROUND ZERO』ですが、ご自身にとってはどういう思い出がありますか
(2015年12月1日:甘中雄大に2RTKO勝ち、2017年11月22日:深田一樹に延長判定負け、2019年12月3日:重森陽太に4RKO負け)。

「3度目の参戦の時に重森選手にヒジで斬られて負けて悔しい気持ちだったことを覚えています」

――その2年後にリベンジを達成しましたね。今は練習ではどういったことを強化されていますか。

「今回は友希、直希、山田ツインズとシーザージムのメンバーの出場が決まって、メンバー全員でより盛り上がった練習ができていますね。前回10月の長谷川祐也戦の前に8カ月間、ブランクが空いてしまったので、できるだけ以前の自分により戻すような練習をしています。あと、ブランクがあったので色んな技の吸収が良く今回の相手はムエタイ選手なので、よりムエタイの戦いにも対応できるようにヒジ打ちも強化しています」

――前回、長谷川戦では久々に動いてみた手応えはどうでしたか。

「最初はずっとスイッチが入らなくて、長谷川選手に殴られてからスイッチが入った感じだったんで、あの一発をもらっておいて良かったなと(苦笑)。フラッシュ気味にグラッとしたぐらいでダメージは全然なかったです」

――一発もらったということで、弘希選手のキャリアと比べると長谷川選手はかなりの格下相手だったことで油断はなかったんですか。

「スイッチが入らなかったところは油断だったかなと。やっぱり強敵だと試合前からなんか戦うモードに入るんですけど、その入りがちょっと遅かったというか。動きに関しては、別に何も違和感なく動けたのでブランクは大丈夫でした。でも、まだ6、7割しかまだ調子は戻っていなく、スタミナや当て勘に関しては以前の自分だと、もっとあったと思うので急ピッチで仕上げています。今はだいぶ仕上がっているのでいい方だとも思います」

――ライト級からスーパーライト級に階級を上げた感触はどうでしたか。

「65kgなので減量は楽でしたし、よりパワーも出ると感じたので、よりこの階級でやっていけるなという感触は掴めました」

――スピードが落ちることはなかったですか。

「僕はスピードよりもパワーを重視しているのでそこは特に気にしていません。試合では、練習でいつもミット打ちをしているパワーの感覚がそのまま試合に出ている感じがしますね」


――次の相手に関してはどういった印象がありますか。

「サウスポーで、勝った試合はKOでパンチ強い選手なので、ガツガツ僕も打ち合っていこうかなと思っています。また被弾覚悟で行きます。自分は全然もらっても効かないと思うので大丈夫です」

――今回はRIZIN MMAルール、KNOCK OUT-BLACKルール、RISEルールといろんなルールの試合がありますが、ご自身はどういったところをアピールしたいですか。

「2月のONEではちょっと無様に完封負けしちゃったので、65kgという階級で新しい僕を見せていけるように、今回はKO勝ちしてやりたいと思っています」

――今回もヒジあり、オープンフィンガーグローブ着用とSBで最も危険なルールでの試合になりますが、ヒジありにこだわる理由はありますか。

「ONEではヒジありで負けたので、ヒジありでやり返さないといけないという、ただ僕の意地だけです。僕はずっとヒジなしでやってきたのでヒジなしの方が戦いやすいのですが、ヒジありの試合で負けたのに、それからヒジなしの試合をやるようになるのは僕としては逃げたことと同じになります」

――なるほど。

「昔から変なところで負けん気が強いんですよね」

――そのONEで負けた相手、ワラポン・ソー.デッチャパンにもやり返したいという気持ちもありますか?

「相手は62.5kgの選手で僕は65kgに階級を上げたので、逆にもう手が付けられないというぐらい強くなればいいかなと思っているのでその相手へのリベンジにはこだわってないです」

――先日のRISEではまさにご自身の階級で世界トーナメントが開催され、以前対戦しているチャド・ゴリンズ選手が出ていました。

「僕も次の試合でしっかり勝って、次にまた同じような世界トーナメントが開催されるのであれば、そこに食い込めるように、みんなが無視できない存在になれるように頑張りたいなと思っています。チャド選手と日本人であんな渡り合った奴もいないだろうし、タイミングが合えば今回も出たかったのですが、優勝したペットパノムルン選手ともやりたいですし、今の僕なら絶対勝てる自信もあります。チャド選手は残念ながらベスト4止まりでしたが、僕は負けたままでは終われないのでチャド選手とも来年にどのタイミングでもいいので、試合を組んでいただきたいですね」

――では最後に、ファンにメッセージをお願いします。

「オープンフィンガーグローブ着用でヒジ打ちありのルールでやるのは僕の1試合だけなので、ヒジありならではの激しい試合、カットある試合にして、僕が倒して終わるので応援よろしくお願いします」

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