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【RIZIN】BreakingDownの細川一颯「勝算はある」に宇佐美正パトリック「ナメすぎているなってだけですね」、冨澤大智のリベンジ宣言に篠塚辰樹「無理、無理。弱いもん」、MMAで五明宏人vs.赤田プレイボイ功輝、安井飛馬vs.黒薔薇くん=鈴木博昭も

2024/12/22 21:12
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の第1部「雷神番外地」の対戦カード発表会見が、22日(日)都内にて行われた。 【写真】冨澤が篠塚に突っかかり、乱闘寸前となる一幕も 今大会ではチーム朝倉未来vs.チーム平本蓮が行われる。会見には電話で参戦表明した安保瑠輝也を除く全選手が出席。それぞれ意気込みを語った。 五明宏人が赤田プレイボイ功輝と5分3RのMMAルールで対戦 ▼RIZIN MMAルール 66.0kg契約 5分3R五明宏人(チーム朝倉未来)赤田プレイボイ功輝(チーム平本蓮) 赤田「試合、勝てる自信ありません。ごめんなさい。多分負けると思います。僕がボコボコにされる姿を見に来てください」 五明「ふざけんな、そんな覚悟だったら帰れ。変なヘルメットしやがってよ、なんだそのヘルメット。ふざけてんのか、この野郎。こっちは、試合2週間前に言われてな、覚悟決めて来てんだよ。そんな覚悟なら来るんじゃねえよ」 ◆五明宏人(JAPAN TOP TEAM)1995年11月15日、神奈川県身長:178cm、体重:66.0kg 5歳の時から20年間、父親の道場で伝統派空手の鍛錬を積み、19年の天皇盃・皇后盃第47回全日本空手道選手権個人組手にて決勝戦で黄金の上段蹴りを炸裂させ圧倒的な強さで優勝を果たす。朝倉兄弟に憧れ26歳でMMAに転向。22年3月、DEEPフューチャーキングトーナメント2021ライト級優勝。5月、DEEPフェザー級でプロデビューを果たし佐藤勇駿に判定勝利を収めた。8月にはデオ・レバナに1R僅か42秒で壮絶なTKO勝利を挙げると、11月にはかつて朝倉未来に一本勝ちの戦績を持つTATSUMIを1R 1分54秒でTKOし怒涛の3連勝。4戦目となる23年5月、DEEPフェザー級暫定王者決定戦のチャンスを掴むと、王座挑戦経験のある神田コウヤと激しいヒジの応酬となるが、得意な蹴りを対策され、また組みで圧倒され判定0-5で敗れ、王座獲得失敗、またプロ初黒星を喫した。その後4戦は勝ち負けを繰り返したが、再起戦となった24年11月、初のメインイベンターとして韓国のミヨン・ジェウクに判定3-0勝利。 朝倉未来の代理戦争として臨む今回、キックで戦績を積んだ赤田のパンチに対し空手仕込みの蹴りを叩き込み、圧倒的勝利を掴みたい。 ◆赤田プレイボイ功輝(剛毅會)1998年12月23日、青森県出身身長:178cm、体重:66.0kg 20歳よりキックボクシングを始める。20年、Krushでのデビュー戦以来、得意の左で2連続KO勝利を挙げハードパンチャーとして注目を集める。以降もKrushを主戦場とし22年8月に松本和樹にKOで、10月に南雲大輝に判定で勝利するも23年4月には目黒翔大に判定負け。Krushでの4勝(3KO) 2敗に加え、K-1 WORLD GP 2021 JAPANでは北村夏輝と引き分けた。24年4月、皇治プロデュースのNARIAGARIに参戦、ライト級(-65kg)トーナメント1回戦で良太に判定負け。その後7月の朝倉未来戦に向けて平本蓮のスパーリングパートナーを務める。11月のDEEPにて平本のプロデュース選手としてMMAデビュー。3分2RのDEEPアマチュアSルールで鳥次亜瑠に左フックを効かせ最後はパウンドで1R1分42秒TKO勝利を挙げた。なお趣味、特技ともに女遊びを掲げているほか21年には恋愛リアリティードラマ「18禁の恋がしたい」に出演するなど異色の経歴を持つ。 しばしばビッグマウスに平本からも注意が入るほどだが、大晦日のRIZINという大舞台でプロMMAデビューを果たす今回その実力が本物であることを示すと同時にDEEPで人気を博す五明を相手にアップセットを起こしたい。 [nextpage] 安井飛馬と黒薔薇くん=鈴木博昭がMMAで対戦 ▼RIZIN MMAルール 66.0kg契約 5分3R安井飛馬(チーム朝倉未来)黒薔薇くん(鈴木博昭)(チーム平本蓮) 黒薔薇くん「未来くんのBreakingDownのチームをしばくために仲間入りしましたので、楽しみにしていてください。BreakingDownの選手と戦うと聞いて、バチバチの選手が来るのかなと思っていたら、ゴリゴリの寝技師だったので、アレ?って。見たらいい感じの真面目そうな青年なんでちょっと肩透かしはあるにはあるんですけれど、シンプルに今は楽しみです」 安井「今回大晦日に出られるなんて思っていなかったんですけれど、2週間前に試合をして61秒、腕十字でTKO勝ちしたんですけれど、そこから休まずに準備してきたので黒薔薇くんでも怪物くんでもどっちでもいいんですけれど、僕は勝ちに来たのでよろしくお願いします」 ◆黒薔薇くん=鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)1984年12月6日、愛知県出身身長:167cm、リーチ:173cm(68inc)、体重:66.0kg その類まれな身体能力とパワーから「怪物くん」の異名を持つ本能系ファイターで、近年はボンサイ柔術の打撃指導を通じて智将としても名高い。SHOOT BOXINGで初代SB日本ライト級王座、第9代SB日本スーパーライト級王座、初代SB世界スーパーライト級王座を獲得するなど、数々の強豪と名勝負を演じ一時代を築いた。18年よりONEを主戦場に3戦2勝と勝ち越す。21年10月、RIZIN電撃参戦すると奥田啓介に1R TKO勝ちでMMAデビュー初白星を飾る。2連敗後の23年6月、朝倉未来一年チャレンジ1期生の西谷大成の跳びヒザに対し左フックを炸裂、1R 56秒でTKO勝利し再起を遂げた。24年2月には芦田崇宏をTKOで沈め、1Rフィニッシュで2連勝。同じく立ち技からMMAに転向したYA-MANとのハードヒッター対決を熱望、その後相手の負傷欠場を経て7月に対戦したが1Rに打ち合いを仕掛けられ、右から返しの左フックを被弾し、KO負け。11月には若手最有望株の秋元強真に判定0-3で敗れた。 西谷、秋元との対戦を経て対JTTとの勝敗を1-1で迎える今回、寝技師の安井をKOし、完全復活をもくろむ。 ◆安井飛馬(JAPAN TOP TEAM)2000年12月29日、宮崎県出身身長:172cm、体重:66.0kg 中学1年から大学4年まで柔道を経験し、柔道の強豪校・宮崎日本大学高校で3年時に宮崎県ジュニア柔道体重別選手権大会にて優勝、関西学院大学3年時には兵庫県学生体重別選手権大会で優勝した。憧れの柔道家は同郷の丸山城志郎。大学在学中の21年7月、BreakingDown第1回大会に出場し、空手で実績のある大黒力斗に判定勝利し、ベストバウト賞を受賞。朝倉未来にスカウトされ、自身も才能を確信しMMA転向を決意すると朝倉未来1年チャレンジ2期生としてプロをめざし23年より現JTTに加入。BreakingDown戦績は6戦全勝。23年よりDEEPに参戦し、アマチュアで2戦2勝後、24年4月に1DAY開催のフューチャーキングトーナメント2023に出場し4連続フィニッシュで優勝(ライト級)。8月、降雨のDEEPサマーフェスティバル2024にて、フェザー級でプロデビュー。ベテランの劉獅を相手に3-0判定勝利を飾ると、12月には牧野滉風を1R1分1秒、裏十字固めで一本勝利を挙げた。 JTT最強の寝技師として、立ち技界で長らく最強の座に君臨したベテランの鈴木博昭をフィニッシュし、秋元に続き一躍トップ選手へと駆け上がりたい。 [nextpage] YURAと朝久泰央が8オンスグローブキックで激突 ▼RIZINキックボクシングルール 65.0kg契約 3分3R ※8オンスグローブYURA(チーム朝倉未来)朝久泰央(チーム平本蓮) 朝久「先日のK-1で平本蓮くん、篠塚くんからBLACK ROSEで力を貸してくれということでやってきました。はっきり言って俺一人で全員潰せると思っています。ぶち殺します」 YURA「前回のBreakingDown14でフェザー級トーナメントで優勝してチャンピオンになることが出来ました。初めて出るRIZINがまさかの大晦日ってことでめちゃくちゃビックリしています」 ◆朝久泰央(朝久道場)1998年1月16日、福岡県出身身長:178cm、体重:66.0kg 第5代K-1 WORLD GPライト級王者。3歳の頃から兄の裕貴と共に、父・朝久篤のもと空手と朝久流養我(あさひさりゅうようが)で鍛練を積む。幼少期にムエタイでWPMF Jr. 55kg級、50kg級、45kg級で九州王者に。アマチュアキックでは7勝(2KO)6敗、空手は60勝(36一本勝ち)3敗の実績を残す。14年9月、J-NETWORKでプロデビュー、Next Generation Cup55kg級優勝。15年からKrushに参戦。20年3月、当時のK-1ライト級王者林健太とのノンタイトル戦で勝利すると9月に弘輝をハイキックで、12月には蓮實光をボディへのヒザ蹴りでKOを量産。21年7月には地元の九州大会でゴンナパー・ウィラサクレックの持つベルトに挑み、延長判定で勝利し王座戴冠を果たした。しかし22年2月に与座優貴に延長の末敗れると怪我で長期欠場。23年3月、ライト級王座の初防衛戦で与座にリベンジならず、判定負けで王座陥落。24年10月の再起戦はKrushにて龍華に判定勝利。 12月のK-1のリングに上がった平本蓮&篠塚辰樹の呼びかけに応じる形で大晦日の電撃参戦を発表。K-1と朝久空手の誇りをかけ、フルコンタクト空手出身のBD王者YURAを叩き潰し、その強さを証明する。 ◆YURA(ダイヤタイガージム)2003年8月18日、宮崎県出身身長:177cm、体重:66.0kg プロ14勝(6KO)無敗。日本人の父とロシア人の母を持つハーフで8歳から12歳まで、礼儀を学ぶため正道会館で空手を習い、全日本ジュニアフェス優勝、県大会で複数回優勝。14歳からキックボクシングとボクシングを始める。18年、ピーター・アーツスピリット優勝、21年、K-1甲子園-65kg準優勝、IKC第4代ウェルター王座獲得。22年にはJAPAN CUP KICK初代ウェルター級王座、RKS第3代ウェルター級王座獲得。23年5月、高校の先輩・安井飛馬から「宮崎県で1番打撃が強い」と推薦されBreakingDown(以下BD)初出場。外枦保尋斗をKOした右の破壊力で朝倉未来をうならせベストKO賞に輝く。BDで3戦後の12月、初出場のRISEでねぎ魔神に判定勝利。24年2月、西谷大成とBD引退を賭けた一戦で KO勝利を果たすと、3月にはRISE ELDORADO 2024という大舞台でKENTAに判定3-0勝利の金星を挙げた。9月、優勝候補と目されたBD初代ライト級王座決定トーナメント準決勝敗退。10月、FIGHT CLUBで木村“ケルベロス”颯太にTKO勝利で再起を果たす。12月には、BD初代フェザー級王座を獲得した。 今回、驚異的な威力を放つ右の拳で、自らもめざすK-1王者を経験した朝久を粉砕し、最強の座を手に入れる。 [nextpage] 冨澤大智と三浦孝太はMMA特別ルールで対戦 ▼RIZIN MMA特別ルール 53.0kg契約 5分2R冨澤大智(チーム朝倉未来)三浦孝太(チーム平本蓮) 三浦「今回急遽の参戦になったけれど2連敗しているにも関わらず榊原さん、平本選手、それと朝倉さんが動いてくれて今回の試合が決まったと思うので、そのお三方に感謝したいと思います。あと急なのに対戦を受けてくれた冨澤選手に感謝しています。さっき初めて対面したらいい顔をしていたのでいい試合が出来そうだと思いました」 冨澤「今回急に試合が決まって。4~5日前に決まったんですけれどこの期間で頑張って三浦くんをどうやって煽ろうとずっと考えていたんですけれど、いい男すぎて全然思いつかない。さんざんルールとか駄々こねて今回MMAになったんですけれど、俺は篠塚にリベンジしたいと思っているので、あいつもMMAやりたいとか言ってるので、その前哨戦として十分だと思っているので。お前、絶対にリベンジしてやるからな(篠塚は「無理、無理。コイツ相手にしないから。弱いもん。頑張って」)」 ◆冨澤大智(フリー)1997年10月3日、栃木県出身身長:168cm、リーチ:165cm(65inc)、体重:60.0kg 父や兄の影響で野球を6歳から18歳まで続ける。21歳の時に格闘技を始めるとアマチュアで6勝2敗の戦績を残し、K-1チャレンジ(一般) Bクラス トーナメント -60kg優勝。19年、ABEMAの格闘代理戦争でTEAM武尊の一員として注目を集める。その後K-1総本部で練習を重ね、21年10月のKrushでプロデビュー、渚相手に判定勝利を飾った。22年1月にKrush2連勝を挙げたのち、BreakingDown(以下BD)に活躍の場を移す。11月、朝倉未来チャレンジ1期生のヒロヤと自身初のMMAルールでの対戦するも判定負けを喫した。その後はキックボクシングルールで6連勝。RIZIN初参戦となった23年大晦日、Krush王者の篠塚辰樹相手にフルラウンド戦い抜くも判定0-3で敗れた。24年6月、井原良太郎が持つBDバンタム級王座に挑戦したが延長の末、判定0-5負けを喫した。その後、一時消息不明の事態となるが自身のYouTubeにて引退宣言を撤回。12月、半年ぶりの再起戦で無敗の空手家よしきまるに判定3-2勝利を挙げ、涙を流した。 この勢いで迎える大晦日、自身2度目のMMAルールで三浦孝太を撃破し勝利街道に乗るとともにスターの座を奪い去りたい。 ◆三浦孝太(BRAVE)2002年5月28日、兵庫県出身身長:175cm、リーチ:175cm (68.9inc)、体重:66.0kg 日本サッカー界の象徴“キング・カズ”=三浦知良の次男。高校卒業後、プロ格闘家をめざしBRAVEで研鑽を積む。21年9月、RIZINのリングで大晦日参戦を宣言し一躍注目の的に。コロナの影響で外国人選手の来日が叶わず、急遽変更されたYUSHIを相手に RIZIN並びにプロMMAの初陣を飾ると、序盤はスタンドで攻め、グラウンドではフロントチョーク、三角絞め、腕十字と数々の技を繰り出し、最後はサッカーキックでTKO勝利と衝撃デビューを飾った。その後、22年5月大会は自身の怪我で、スライドされた7月大会では前夜にコロナを発症し欠場。デビュー戦以来約9ヵ月ぶりとなった9月、アームバーを極め、2連勝。しかし23年5月にYA-MAN、大晦日には皇治にいずれもTKO負けを喫し苦しい2連敗となった。また、SNSを通じ東南アジアの女性に爆発的な人気を獲得、22年にタイ王国からの招聘でムエタイ世界王者ブアカーオとエキシビジョンマッチが実現、また最優秀人気格闘家賞とトロフィーを授与されている。 日本国内でもバラエティからドラマまでメディア出演多数。ちょうど1年ぶりとなる大晦日、再起戦の舞台でキングJr.としての才能を見せつけたい。 [nextpage] 野田蒼vs篠塚辰樹はオープンフィンガーグローブキック戦 ▼RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール 58.0kg契約 3分3R野田 蒼(チーム朝倉未来)篠塚辰樹(チーム平本蓮) 篠塚「今回の相手、このちっちゃい子なんだけれど、みんなどう思う? 微妙だよね。でも組まれた試合だからちゃんとぶっ飛ばすから。みんな楽しみにしてて」 野田「格上とか言われているけれどマジで悶絶して倒すところ見せるのでよかったら楽しみにしていてください」 ◆篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)1998年5月7日、茨城県出身身長:175cm、リーチ:173cm(68inc)、体重:60.0kg ボクシングを中学2年から始め、高校2年まで31戦24勝7敗と大きく勝ち、関東大会優勝、全国大会5位の成績を残す。高校中退後は名門ワタナベジムに入門し、プロ戦績は3勝(2KO)1敗。キックボクシング転向初戦は18年2月のRISEで、山川賢誠に1RKO勝利。その後ボクシング仕込みの鋭いパンチを武器にKOを量産。21年にK-1、Krushへ戦いの場を移す。12月に新美貴士のフェザー級王座へ挑戦するも2R KO負けを喫し、また怪我で長期離脱へ。23年3月の復帰戦以降2連続KO勝利を挙げると、10月には森坂陸が持つKrushフェザー級王座を判定勝利で奪取。勢いに乗る大晦日、初参戦のRIZINで冨澤大智から2度ダウンを奪う大差判定勝利を挙げた。24年3月にKrush王座を返上、世界中で様々な試合にチャレンジすることを決意すると、4月にバンデージのみを巻いて行うベアナックルルールに初挑戦。得意のパンチがよりシャープに放たれ、BKFCからの刺客マルティネスを右ストレートでKOした。 今回、同じK-1グループで活躍した空手出身の野田をその研ぎ澄まされた拳でマットに沈め、冨澤戦に続きBLACK ROSE軍に勝利をもたらす。 ◆野田蒼(月心会チーム侍)2003年2月4日生まれ身長:168cm、体重:53.0kg 小学1年より兄の影響で月心会に入門。空手では相手がいなくなり6年生からキックボクシングを始め、アマチュアキックボクシング12冠達成。20年、K-1甲子園-55kg優勝。19年、DEEP☆ KICKで2連勝後の8月よりK-1参戦。21年5月、 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント初戦で壬生狼一輝にスプリット判定負けを喫した。その後、強豪の松谷桐に勝利し22年7月にKrushバンタム級王座戦の機会を掴むも、池田幸司に2R TKO負け。12月、初代K-1バンタム級王座決定トーナメント・リザーブファイトでは峯大樹の顔面にヒザをヒットさせTKO勝利を収めた。24年3月、初参戦のRIZINで上村雄音にTKO負け、6月のRISEではJINにKO負けを喫し、3連敗で迎えた9月、初参戦のBreakingDownでナオキに圧倒的な実力差で5-0判定勝利を挙げると、続く10月、階級上の大野篤貴との空手対決は判定1-2で惜敗。12月にはフェザー級キックトーナメントのリザーブファイトで体重差5.2kgのパトリック・コーネットに連打を浴びせ判定5-0勝利を挙げた。 短期間での連戦となる今回、自身が照準を合わせていた冨澤に完勝した元Krush王者の篠塚をKOし、チームの勝利はもちろん、一気にそのポジションを奪い去る。 [nextpage] オープンフィンガーグローブキックで細川一颯vs宇佐美正パトリック ▼RIZINオープンフィンガーグローブキックボクシングルール 77.0kg契約 3分3R細川一颯(チーム朝倉未来)宇佐美正パトリック(チーム平本蓮) パトリック「細川さんと試合決まったけれどしっかり格の違いを見せる」 細川「まずはこのような大舞台に立たせていただき感謝しています。パトリック選手は僕からすれば格上で比べ物にならないくらい差があるんですけれど、この舞台で挑戦させてください。パトリック選手の胸を借りるつもりでいますけれど、やる分には勝ちに行くし負ける気なんてさらさらないので、当日は僕が勝つので楽しみにしていてください」  細川はかなり不利と思われる試合をなぜ受けたのかと聞かれると「この舞台に立ちたかったから相手は誰でもいいと思って」と答え、勝算はあるのかとの質問には「勝算はあると思います。作戦とか練って向かっている途中なので勝てると思います」とした。  これにパトリックは「ナメすぎているなってだけですね。別になんとも思わんし。顔を見てもかわいらしいなって感じで。俺はやることやるだけかなと。当日ぶち上げるのでよろしく」と余裕の表情で答えた。 ◆宇佐美正パトリック(Battle-Box)2000年5月8日生まれ身長:180cm、リーチ:180cm (71inc)、体重:71.0kg 5歳から始めた極真空手で数々のタイトル獲得後、ボクシングに転向。中学でU15全日本大会2連覇、高校では国体、IH、全国選抜それぞれ2度優勝、高校6冠達成。LDH主催の『FIGHTER BATTLE AUDITION』への応募を機にMMA転向。21年9月の修斗でデビューすると強烈な左フックを武器に3連勝を飾る。22年4月のPOUNDSTORMでは大尊伸光にテイクダウンを許し判定負けでMMA初黒星を喫した。減量失敗でROAD TO UFCの機会を逃すと、RIZIN初参戦にして再起戦の22年10月、ベテランの佐々木信治に右ストレートをヒットさせTKO勝利。大晦日には同じ極真空手出身のベイノアを1R早々に左フックで失神KO。その爆発力ある打撃を武器に快進撃かと思われた矢先、23年4月、キム・ギョンピョに1R一本負け。9月にはキックボクシングルールで元K-1王者の安保瑠輝也から二度ダウンを奪われ判定負け。24年6月には徳留一樹を1R右フックで沈め連敗脱出するも、9月には矢地祐介に完封される。12月のDEEPで元修斗ライト級王者西川大和に判定2-3で敗れ2連敗に。 特殊なルールセットで臨む今回、喧嘩自慢の細川を打撃のテクニックで凌駕しプロの実力を見せつけるとともに、完全決着による白星で再起の年を迎えたい。 ◆細川一颯(いっさ・フリー)2000年4月7日生まれ身長:181cm、体重:77.0kg 友達に誘われ6歳から11歳まで極真空手を習い、全日本優勝の実績を残す。サッカーで特待生として高校進学をするも中退。建設現場で5年間従事したのち環境を変えるべく萩原工業に応募。その社長でありTHE OUTSIDERに出場していた萩原裕介に勧められ22年よりMMAを始める。23年、全国の喧嘩自慢100人のトーナメント企画に出場、その頂点に立ちBreakingDown(以下BD)1,000万円の1年契約を結ぶ。23年11月、9連勝で迎えたBDでプロ格闘家軍団の才賀紀左衛門にKO勝利。24年2月、地下格闘技レジェンドとの対抗戦ではNumber1ライト級王者大島渓太郎との打撃戦を制し5-0判定勝利を収めた。9月の日米対抗戦ではウエルター級73kg契約MMAルールで紫帯柔術家のサムライにテイクダウンを許すも打撃で上回り判定勝利。12月のBDフェザー級トーナメントでは対戦予定の外国人選手が入国できず優勝候補のYURAと急遽1回戦で対戦。打ち合いの末、判定負けで初黒星を喫した。RIZINの初舞台でプロデビュー戦となる今回、BDを体現するファイターとして、輝かしい戦績を持つパトリック相手に、ジャイアント・キリングを果たせるか。
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