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【RISE】2年ぶり復帰のHideki「勝つのは当たり前で倒さないと意味がない」、スーパーフライ級の4人は王者・田丸辰を意識

2019/09/29 02:09
【RISE】2年ぶり復帰のHideki「勝つのは当たり前で倒さないと意味がない」、スーパーフライ級の4人は王者・田丸辰を意識

タイトルマッチを目前にしてインフルエンザに倒れたHideki(左)が2年ぶり参戦。中島とベイノアへの挑戦権を懸けて戦う

2019年9月29日(日)東京・後楽園ホール『RISE 134』の前日計量&記者会見が、28日(土)都内にて14:00より行われた。計量は全員が1度目でパスし、明日の決戦に備える。

 計量後には第5試合から第7試合に出場する選手たちが会見に臨んだ。

 第7試合ウェルター級(-67.5kg)次期挑戦者決定戦3分3R延長1Rで対戦するのは、同級2位・中島将志(新潟誠道館)とスーパーライト級3位Hideki(team gloria)。


 Hidekiは2017年1月、スーパーライト級タイトルマッチの前日計量・タイトルマッチ調印式を終えた後、まさかのインフルエンザ発症で当日にドクターストップがかかり、試合を欠場する悪夢に見舞われた。その後、無期限出場停止処分となり、処分が解けた後も自らに罰を与え、リングから長く離れていた。

 2017年12月に兵庫のABWで復帰戦を行うと、今年7月にはRIZINに参戦。現ウェルター級王者ベイノアと王座決定戦を争った渡部太基からパンチでダウンを奪い、勝利をあげている。


 対する中島はRISEの中でも珍しいウェルター級とミドル級の2階級でランクインを果たしている選手。右ストレートに必殺の威力を秘め、打点の高いヒザ蹴りも得意。2018年2月にベイノアと対戦してKOで敗れているが、その後めきめきと実力を伸ばし、5月大会では渡部から判定勝利をもぎ取った。

Hideki
「お久しぶりです。2年前欠場してしまって2年ぶりに出させていただいて、RISEに呼んでいただいていきなり次期挑戦者決定戦というおいしい話をいただき、階級は上ですが感謝しています。このチャンスを逃したらないなと思っているので、必ず勝ってベイノアをぶっ飛ばします。

(中島は)背が高くてパンチも蹴りもバランスよくやってくる感じ。あとは気持ちが強い。僕はRIZINでダウンを取って倒し切れるのに勝ちに徹してしまったので、勝つのは当たり前で倒さないと意味がない。勝つことプラス内容にこだわる試合をしたい。

 ブランクの期間は先が見えなくて辞めようかと何回も思いましたが、なんだかんだ辞めず、キックボクシングの練習をしながらいろいろなスポーツをやって気を紛らわせていました。僕からすればブランクは問題なしで、いろいろなスポーツをしたのでむしろ強くなりましたね」


中島
「普段練習で動けている動きを試合に出したいと思っているので楽しみにしていてください。Hideki選手の試合はRIZINのを見ました。パンチが上手くて相手の前の手を払ってダウン取っていましたね。パンチに気を付けながら試合をしたいと思います。

 チャンスをもらえたので、せっかくなので新潟にベルトを持って帰りたい。ベイノア選手と1回やっていますが3RでKOされて、そのリベンジも含めてしたいし、ベルトも懸かっているし、モチベーションが上がっています」


 第6試合スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rで対戦するのは、同級4位・京介(TOP DIAMOND)と同級8位・須田翔貴(TEAM TEPPEN)。

 京介は3月大会で元REBELS王者の奥脇一哉を破ってランキングを急上昇させ、6月には元MA日本キックボクシング連盟スーパーフライ級王者・一樹をも撃破。小比類巻貴之がトレーナーだ。

 対する須田は極真空手出身で、2018年11月のプロデビュー戦は1Rわずか53秒でKO勝利。戦績は3勝(2KO)で唯一の判定勝ちは試合前に右手を骨折した状態で試合に出たもの。


京介
「明日はしっかり練習してきたので必ず勝ちます。相手はバランスがよくていい選手だと思います。でも自分も6月の試合から3カ月で強くなっているので明日は問題ない。RISEに出場させてもらってからタイトルは意識しているし、獲りたいと思っています。目の前の試合を勝っていけば自然とタイトルマッチを組んでもらえると思うのでひとつひとつを頑張りたいです」


須田
「明日は半年ぶりくらいの試合になりますが、しっかり倒して勝ちます。相手の試合映像を見ましたが、全体的に何でもできる選手ですが、全く問題ないと思うので何の技でも倒せる練習をしてきたのでKOで勝ちます。もちろん53kgのベルトは獲りたいけれど、無敗のまま王者になるのが目標なので今回も勝って強い選手を倒していってチャンピオンの田丸選手に挑みたいと思います」


 第5試合は同じくスーパーフライ級(-53kg)3分3Rで、風音(TEAM TEPPEN)とISKAインターコンチネンタルフライ級王者・麗也(BeWELLキックボクシングジム)が対戦。

 初参戦の麗也は空手とジュニアキックを経て2012年1月に新日本キックでプロデビューし、2015年5月に日本フライ級王座を奪取。そこから8連勝を飾り2017年5月にはISKAインターコンチネンタル王座も獲得するが、2017年11月に瀧谷渉太に敗れた。その後、拳の怪我による2度の手術を経て、ついに復帰戦を迎えることに。戦績は18勝(6KO)7敗2分。

 対する風音は関西から上京してTEAM TEPPEN所属となり、3月大会は2RでKO勝ち、6月大会ではKOSスーパーフライ級王者・松岡宏宜と超アグレッシブな試合を展開し、判定勝ちを収めている。


風音
「練習が凄く真面目な風音です。いつもそうなんですが、対戦相手どうのこうのはなくて、自分がリングの上でどんだけやるのかしか頭にない。だから相手どうこうはないです。強くてリスペクトはしています。タイトルマッチには最速で行きたい。グルグル回っている暇はないので、目の前のヤツを全員倒してさっさと田丸とやらせろって感じですね」


麗也
「明日は約2年ぶりの試合で初参戦させていただくので、印象に残る試合をして盛り上げたいと思います。(相手を)今日見た感じでは頭が凄い。赤い。血が出てないですか大丈夫ですか(笑)。全体的にバランスがよくて、練習は真面目と聞くので、そういう選手は試合でボロが出ないで気持ちも強いと思います。そういうところは警戒しています。

 自分も今回2年ぶりに試合ができるということで、この試合を待ち望んで練習してきたので勝ち方は特にこだわっていませんが、絶対に勝つ気持ちで臨みたい。

 元々ムエタイでやっていましたが、試合でも首相撲、ヒジは得意ではなかったので、(同門の)志朗君がRISEに適応する練習を一緒にやっていたので問題ないです。自信あります。志朗君は凄かったですね。一緒に練習していましたし、試合も近くで見ていてそこからいろいろと学びました。技術、試合に臨む気持ち、練習の気持ち、刺激以上のものをもらいました。

 もちろんRISEに参戦するからには、タイトルを目指しています。まずは今回、初参戦で久しぶりの試合で僕の方が下だと思っているので、今回勝って上の選手を順番に倒していって最終的にタイトルへたどり着けたらと思っています」

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