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【KNOCK OUT】ラストマッチの渡部太基「有終の美を飾りたい」が「元ボクサーを相手に「パンチで勝負してみたい」

2024/12/20 12:12
【KNOCK OUT】ラストマッチの渡部太基「有終の美を飾りたい」が「元ボクサーを相手に「パンチで勝負してみたい」

現役ラストマッチをメインイベントの王座決定戦で迎える渡部

 2024年12月30日(月)神奈川・横浜武道館『K.O CLIMAX 2024』にて、KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1Rで、中島玲(フリー)と対戦する渡部太基(TEAM TEPPEN)が18日(水)都内にて公開練習を行った。


 パンチ&ローのシンプルなミット打ちを見せた渡部。今回が現役ラストマッチとなる心境を聞かれると「試合が楽しみですね。トレーニングしていくうちに『これでもう最後だな。こんなにやることないな』と思ったりするので、そういう時はちょっとしんみりします。と同時に、こういうことをもうしなくていいんだなと(苦笑)」と、練習している時も様々な感情が沸く様子。


 現役の集大成ということで、昔のことを思い出してやっている練習もあるかと聞かれると「集大成として昔のことをやってみたりもしています。出来は若い頃と比べたらちょっと劣りますけど、気持ちの面で昔を思い出して奮い立たせていますね。最後だから振り切れますが、そこでちょっと我に返って、これはオーバーワークになるなとか、身体と相談しながら出来ることをやっています」と、昔を思い出しつつオーバーワークにはならないよう自分にストップをかけることが出来ているという。


 中島が以前から蹴りを出したいと言ってることに関しては「どうせ殴ってくるでしょって感じです」と鵜呑みにはせず、「試合が楽しみです。違うジャンルというか、パンチのスペシャリストじゃないですか。どれだけ強いんだろうみたいな。僕もパンチで勝負してみたい」と、あえて元プロボクシング日本暫定王者の中島とパンチ勝負をしてみたいとする。


「みんなには『やめろ』って言われます。殴り合いでは分が悪い」とジムの仲間たちから打ち合いは止められているというが、「それも分かりますけれど、俺はパンチで倒したい。いつもセコンドからの指示は一応聞いてるフリはしています(笑)。アドレナリンが出過ぎて殴り倒すことしか考えてないんです。相手が倒れるまで殴ろうと。もっとああしてこうしてとか出来たら、もっとラクに戦えるのになと思いますけれど、『やったな、この野郎!』みたいなガチャガチャやって戦う方が楽しいんですよね」と、“激闘派”と呼ばれる自らのスタイルが好きなのだという。


 ラストマッチの相手が中島となったことに関しては「実力があるから上がってきていると思います。キックボクシングがナメられているとは思っていません。普通に強いので、その強いヤツをぶっ飛ばしたいなっていうシンプルにそれだけです」と相手に不足はなし。


 中島はこれからのKNOCK OUTを背負っていける逸材の一人ではあるが「俺が引退した後、頑張れよって(笑)。ここまでは俺が頑張るからっていう気持ちです」とここは譲れないとし、ベテランとしてキックボクシングの何たるかを教えてやるという気持ちはないかと聞かれると「そういう気持ちはないです」と、中島を強いキックボクサーとして認めて全力で叩き潰しに行くとする。


 最後には「やはり有終の美を飾りたい。結果的に激闘になったらなったで、お客さんのためにじゃないけれど、自分のためには勝ちたいです。自分は一番強い時に辞めたいですね。今できることをやれば結果はついてくると思います」と、最後はとにかく勝って幕を引きたいと語った。

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