K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】無差別級は“全試合KO”アリエル・マチャドが優勝、金子晃大、和島大海、大久保琉唯らが勝利。shigekix、和田雅成も登場。大久保の大晦日RIZIN参戦アピールは「K-1への入口ができる」

2024/12/16 12:12
 2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館大会にて『K-1 WORLD GP 2024 in TOKYO~FINAL~』が開催された。  試合リポートで既報通り、同大会では、K-1 WORLD GP の無差別級王者が決定する試合で西欧予選、南米予選などトーナメントを勝ち上がった強豪選手が世界から集結。その頂点に“全試合KO”のアリエル・マチャド(ブラジル)が君臨した。  ワンマッチでは、王者・金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)と元ONE Championshipのアスランベック・ジクレーブ(ロシア)が激突し、1Rに右でダウンを奪った金子が実力差を見せ付け、判定3-0で勝利。  2024年9月大会で玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)から大金星を勝ち取った大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)と、王者・金子晃大に僅差で判定負けを喫した璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)が対戦。判定3-0で大久保が勝利している。  また。7月に行われた世界最強決定トーナメントで優勝したストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)に完全復活を遂げた和島大海(月心会チーム侍)が挑戦。2R、圧巻の左ストレートでダウンを奪った和島が判定勝ちした。  さらに、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のチンギス・アラゾフが「チーム・アラゾフ」としてダニラ・クワチ(ベラルーシ)、ダニール・エルモリンカ(同)の2人の刺客を送り込み、日本の「チームK-1」寺島輝 、中島千博と対抗戦。クワチと中島が勝利し1-1のドローとなった。  また大会当日は、パリ五輪で活躍した「Shigekix」こと半井重幸(なからい しげゆき)による初のスペシャルパフォーマンスが行われ、大会スペシャルゲスト解説として俳優の和田雅成が登場。後半の第14試合から第18試合を盛り上げた。 パリ五輪ブレイキン日本代表「Shigekix」がSPパフォーマンス  後半戦の開始前に行われたハーフタイム ライブには、2024年パリ五輪 ブレイキン競技の日本代表で、日本のブレイクダンスシーンを代表するShigekixが初登場。K-1会場のオーケストラの生演奏に合わせて、パリ五輪で会場を沸かせたパワフルな動きと繊細なテクニックを巧みに組み合わせたパフォーマンスを披露し、会場を魅了した。  パフォーマンス後、Shigekixは、「このような機会をもらえて嬉しいです。生の試合は本当に興奮が止まらないですね。今日という日を少しでも盛り上げたいと思って、パフォーマンスさせていただきました。引き続き楽しんでいってください!」と笑顔でマイク。 俳優・和田雅成が興奮の初解説、大久保琉唯に俳優業アドバイスも  かつて卜部功也のジムに通った経験を持ち、役作り・身体づくりのために日頃からトレーニングをする和田は、初の解説挑戦に「めちゃくちゃ楽しかったです! こんなに間近で格闘技を見ることなんてないので。音や速さに本当に感動しました。  魔裟斗さんの試合を見て育ってきたので、横に座らせていただきながら解説を経験できたのは感慨深かったですね。もともと格闘技が好きで見ていたのですが、解説に挑戦するにはストーリー性が大切と思ったので、璃明武選手、大久保琉唯選手、金子晃大選手など前回トーナメントで戦った3人が立て続けに戦うのが今大会で、ワンマッチだったらどうなったんだろうななどと、色々と考えながらここに来させてもらいました」とコメント。  また、解説と俳優業の共通点について、「『生』の緊張感は同じですね。ドラマはまた違いますが、バラエティに出させていただいたときと似たものがありました。自分が好きなものだから(自分のキャラクターが無意識に)いっぱい出ちゃいますね。楽しみながら試合を見ていたという感じです」と格闘技愛を語ると、「今後挑戦したいこと」を問われ「“たられば”の夢ですが、格闘技の試合に出たいです! 試合に出たときのアドレナリンとか、自分がどうなるんだろうと興味があります。今日本物の試合を見てトーナメントのように1日3試合は絶対自分には無理だと思いましたけどね!(笑)頑張って、いつかワンマッチができたらなと、そう思っています」と、試合に出てみたいと語った。  果たしてファイター和田雅成の試合は実現するか。 「今大会では、大久保選手と璃明武選手の試合に注目していて、前回トーナメントで対戦しなかったお二人だったので、それこそ今回のワンマッチの勝敗が個人的には非常に楽しみにしていた試合でした」と語っていた和田のインタビューの最後には、試合後の大久保琉唯がサプライズ登場。  驚きを隠せぬ和田は、興奮気味に大久保に感想を伝え、試合中のことを細かく聞いていった。 「お疲れさまでした! 試合勝利、素晴らしかったです。マイクでしょっぱい試合とご自身は仰っていましたが、全くそんなことなかったのに」と和田。  大久保は「実力が出せなかったので次に期待しててください」と答えた。  また、和田が「試合中楽しまれている印象だったんですが、ブレイクのときもセコンドを見たり、冷静のようでした。アドレナリンはあるんですか?」と問うと、大久保は「今日は冷静じゃなくてイライラしちゃってましたね。攻めに行って、組まれて。待ったら来なくて。だから攻めるしかないけどまた組まれてしまって。そんな感じで思うようにできなかったですね」と試合中にジレンマがあったことを明かした。  今後の目標について、大久保は「K-1チャンピオンを目指してます。だけどまだ細いので。何階級も制覇していきたいです」と語ると、和田は「となるとまずは現チャンピオンの金子選手ですか?」と聞き、大久保は「そうですね。すぐというわけではないですけど、目指してます」と答えている。  ABEMAの恋愛バラエティー番組に出演するなど活動の幅を広げている大久保だが、和田から「俳優業も今後チャレンジするんですか?」と問われると、「興味はあるけど、改めて俳優さんの凄さが分かりました。ちょっとやってみたら、難しくて。役に入れないんですね。我に返っちゃうというか。なので、俳優の方を尊敬しています」と難しいとコメント。和田は「もし俳優業に専念されるときは、色々と教えますね(笑)」と語っている。  また大久保は一夜明け会見では、「璃明武選手との試合は距離感の中でレベルの高い戦いはできたのかなと思っています。でも、自分のレベルはもっともっと出せたのかなという反省点はありました」と試合を振り返り、金子晃大の試合後の「チャンピオンだから、いつでも挑戦を受ける」とのコメントについて「受けてくれるのならばやりたい気持ちはあります。昨日、試合を見て、しっかりダウンを奪いましたが苦戦したのかなと。穴も見えました。勝てると思います」と語っている。 大晦日RIZIN参戦アピールをしたのは──  さらに、年末のRIZIN参戦アピールを宮田プロデューサーから「待った」をかけられたことについては、「昨日はすぐに帰ってインタビュー見れてなくて、今日、宮田さんと会話したんですけど、今の世の中、やりたいことをやりたいと言わないと進まないと思います。それで大晦日に出たいと言ったんですけど、ファンの中には“お前、K-1、K-1って言っているのに、なんでRIZINって言っているんだ”という意見が多くて。でも自分がRIZINに出るとなったら、K-1を広めるための意味のあることだと思っています。やっぱり、今のRIZINは格闘技を知っている人と知らない人も、結構、大晦日は見ると思います。自分だったり、朝久選手も含めて、どこで試合をしているのか知ってもらって、K-1への入口ができると思いますし、そういう考えがあります」と、宮田プロデューサーを説得したいとした。  今大会の実況席には、魔裟斗(K-1 WORLD MAX2003・2008世界王者)、佐藤嘉洋(K-1 WORLD MAX 2006・2007日本王者)の元王者をはじめ、ゆうちゃみ(K-1公式応援ギャル)、井口綾子(K-1公式サポーター)、平子祐希(アルコ&ピース)らも出演。当日の大会試合動画や一夜明け会見の模様は、K-1公式YouTubeチャンネルでも視聴可能だ。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント