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【UFC】バックリーがコビントンに流血ドクターストップTKO勝ちでウェルター級6連勝、スワンソンがウォークオフKOで「これが最後になるかも」

2024/12/15 22:12
  2024年12月14日(日本時間15日)米国フロリダ州タンパのアマリーアリーナにて『UFC Fight Night: Covington vs. Buckley』(U-NEXT配信)が開催された。  メインイベントでは、ウェルター級で6位のコルビー・コビントン(米国)と、9位でUFC5連勝中のホアキン・バックリー(米国)が対戦。メインカードのマネル・ケイプvs.ブルーノ・シウバに並んでオオトリを飾る。  1年前の前戦でレオン・エドワーズを相手に「1Rで足の3箇所を骨折」しながら5Rを戦い抜いていたコビントンは今回、『UFC310』にスライド出場したイアン・マチャド・ギャリーの代わりに、バックリーの相手を急遽、務めることになった。  2020年10月に、ハイライトリール史上に残るジャンピングソバットでインパ・カサンガネイをKOしたバックリーを相手に、いかにアメリカン“カオス”は戦うか(※コビントン インタビュー)。  入場時『Real American』をバックに星条旗を持ったハルク・ホーガンとともに花道を歩くコビントン。セコンドにはチェール・ソネンがつく。 ▼ウェルター級 5分5R〇ホアキン・バックリー(米国)21勝6敗(UFC10勝4敗)※UFC6連勝[3R 4分42秒 TKO] ※レフェリーストップ×コルビー・コビントン(米国)17勝5敗(UFC12勝5敗)  1R、ともにサウスポー構えから。低い姿勢から圧力をかけ右サイドキックを見せるバックリー。コビントンは右の前蹴り。コビントンの右ジャブの打ち終わりに右ジャブを刺して当てるバックリー。コビントンのワンツーからの組みを2度切る。  レベルチェンジを見せながら右を突くバックリー。さらにワンツー。右ハイ。コビントンは右目上をカット。バックリーは右ボディ。コビントンは左のダブルで詰める。  ボディ打ちから左右を突くバックリー。その右に詰めてダブルレッグはコビントン。シングル、ダブルに切り替えるが、がぶって切るバックリー。バックリーの右から左にコビントンの出血が多くなる。  コビントンの右ハイの打ち終わりにバックリーは右を合わせてバランスを崩したコビントンのは下にそこにパウンドもホーン。  2R、右ミドルのバックリー。コビントンはジャブのトリプルで追ってダブルレッグも、サークリングで切るバックリー。中央で左から右を上下に散らす。ワンツーでケージを背にさせたいコビントンはダブルレッグへ。金網背に右を差し込むバックリーをテイクダウンしたコビントン! バックリーに背中を着けさせて腰を抱き、バックリーがマツトに伸ばした右手を手繰り寄せて寝かせるとサイドへ。しかし、残り2分でバックリーは立ち上がり。右ハイ。ブロッキングのコビントンに今度はバックリーがシングルレッグも切るコビントンだが、右目の血を気にする。  ワンツーから左ローに繋ぐバックリー。血をぬぐいながら左右を打ち返すコビントンだが、バックリーの左ジャブを嫌って後退。バックリーは両手を広げて優勢をアピール。  3R、いきなりダブルレッグを狙うコビントン。バックリーはワンツーからボディ打ちでコビントンを下げさせる。回転しての右ハイをガード上に当てるコビントン。下がりながら前足にシングルレッグも切ったバックリーにコビントンは下に。  マウントにいったん亀になって抜けるコビントンはヒザ立ち。そこにバックリーは詰めて左フック! 出血が多いコビントンはシングルレッグも切るバックリーは、なおも足を手繰るコビントンに後ろ三角へ。首を抜いたコビントンは上を取り返すと、フルガードのバックリーにインサイドから細かいパウンド、ヒジ。足を引いて金網まで這うバックリーは金網背に立ち上がり、押し込むコビントンを突き放すとレフェリーは「タイム」。  ドクターチェック。コビントンの右瞼のカットが大きく、レフェリーストップとなった。試合後、バックーはレオン・エドワーズ、カマル・ウスマン、ベラル・ムハマッドの名を挙げ、宣戦布告した。 [nextpage] 41歳のスワンソンが、3Rにクアランティーロのアゴを右で打ち抜き、ウォークオフKO!「これがラストになるかも」 ▼フェザー級 5分3R〇カブ・スワンソン(米国)30勝14敗(UFC15勝10敗)[3R 1分36秒 TKO] ※右ストレート×ビリー・クアランティーロ(米国)18勝7敗(UFC6勝5敗)  41歳のスワンソンは、2019年のクロン・グレイシー戦の判定勝ち以降、4勝4敗の五分。白星と黒星を交互に繰り返し、2019年以降、連敗も連勝も無い。6月の前戦ではアンドレ・フィリにスプリット判定負け。セコンドにフアン・アーチュレッタがつく。  対する36歳のクアランティーロも、UFC2連勝後は4勝4敗。スワンソンと同じように白星と黒星を交互に繰り返している。2023年8月にデーモン・ジャクソンに判定勝ち後、2024年3月の前戦でにユーセフ・ ザラルにリアネイキドチョークで一本負けからの地元での再起戦となる。  1R、左右を足を入れ変えオーソで立つスワンソンに左ハイはクアランティーロ。右インローも。スワンソンは素早い右ローから右ストレート。さらに左関節蹴り。間合い取って、ノーガードから右フックで飛び込むスワンソン。  ブロッキングのクアランティーロは右ロー。スワンソンは右ボディから左。スワンソンの大きな右にクアランティーロは左を合わせに行くが、詰めるスワンソンは左ハイ。右ストレート。  被弾したクアランティーロはスワンソンの右の蹴り足を掴むも足を抜くスワンソン。クアランティーロと右カーフの打ち合いから、左右のスワンソン。そこに右フックを当ててスワンソンをフラつかせるクアランティーロは、ダブルレッグで尻を着かせてホーン。クアランティーロのラウンドか。  2R、サウスポー構えを見せるクアランティーロはオーソに戻すと、スワンソンは右カーフ。クアランティーロの左右をスウェイ、ダックでかわす。クアランティーロは前蹴りから右。連打に上体だけでかわすスワンソンに組んで押し込みシングルレッグも足を抜くスワンソンは左から右の連打で反対側のケージまで前進。  左ジャブの刺し合い。ガード固めて中に入ったスワンソンにクアランティーロは右ヒザ! 後退したスワンソンは金網背に。クアランティーロは右ヒジ、アッパー、ヒザ。スワンソンは組み付くが、剥がしたクアランティーロは左右からダブルレッグ。  差し上げたスワンソンに再びダブルレッグでてテイクダウン。立ち上がるスワンソンが正面を向くと、右フック。しかしスワンソンは足を止めて打ち合い。ここで右ヒザを当てるクアランティーロはダブルレッグも、スイッチ狙いのスワンソン。この攻防でバック狙うクアランティーロは立ち上がるスワンソンを詰めてホーン。激闘に。このラウンドもクアランティーロか。  3R、中央でグローブタッチ。ボディ打ちのクアランティーロは右カーフも。左ジャブを突きながら後退するスワンソンはガードを下げて左ジャブ、右ストレート、左ハイをヒット! クアランティーロは右前蹴りから歩いて左ハイは空振り。  右の関節蹴りのスワンソンは、ノーモーションの右ストレートを当てて、左の打ち返しを潜り、左ジャブの連打の打ち終わりに左ジャブをヒット。クアランティーロも前に出て左から右オーバーハンド。スワンソンはジャブのダブルから右を返す。  詰めるクアランティーロはダブルレッグへ。シングルレッグに切り替えると片足立ちのスワンソンを引き出そうとするが足を抜いたスワンソン。クアランティーロのワンツーをかわしながら、右ストレート。クアランティーロの左をダックして潜り、さらに右ストレート。左ジャブを被弾しながらも、左フックから右ストレート!  アゴを打ち抜かれたクアランティーロは大の字にダウン! その上をまたいで両手を広げたスワンソンはウォークオフKO後、妻と熱いハグをかわした。  試合後のインタビューでは、今後について「妻と相談するけど、もしかしたらこれがラストになるかもしれない」と語っている。
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